short.2
「カカシ先生!ボクと勝負してください!!」
里の中を手を繋いで歩いていると、後ろからリーに大声で呼び止められる。
いきなりのことにカカシとサクラはポカンとした顔で振り返る。
「・・・えーと、オレ?ナルトかサスケじゃなくて?」
「はい!ガイ先生のライバルであり、サクラさんの恋人であるカカシ先生に勝負を挑みます!そして勝った暁にはサクラさんに告白をします!!」
普段から声が大きいリーだが、興奮しているのか更に声が大きく、周りの人々は何事かと野次馬になり始める。
いきなりの告白宣言と恥ずかしさに頬を染めたサクラを横目にカカシは薄く笑う。
「・・・なるほど。宣戦布告ってわけだ」
「・・・はい!!」
カカシの笑みにリーは一瞬怯むも、グッと拳を握る。
「いいよ。演習場に行こうか」
「え!か、カカシ先生!?」
「サクラ。これは男と男の勝負だから止めたらダメだよ」
「そうです!サクラさんは見守っててください!ボク頑張りますから!」
カカシはそれだけ言って背を向けて歩きだし、リーもグッと親指を立ててカカシの後を付いていく。
ぽつん、とその場に取り残されたサクラを通りががる人々が見てくるので、サクラも慌てて2人を追いかけた。
3人が着いたのは七班が演習で利用する第三演習場。
そこで2人は向き合い、サクラは少し離れた場所で不安そうに伺っている。
体術しか使えないリーなので、カカシも体術のみで戦うことに。
「いつでもどうぞ?」
「いきます!」
余裕そうに手をポケットに入れて促すカカシ。
リーは足にチャクラを溜めて一気にカカシに詰め寄り、得意の体術で攻撃するがカカシは難なく片手で受け止めていく。
「木ノ葉旋風!」
リーは得意の体術を繰り出すもカカシ避ける。
後ろにあった大きな岩を足で簡単に粉々にしてしまった。
(えー・・・)
あんなに大きかった岩が粉々の石になったことにサクラは呆気に取られる。
リーが強いのは知っていたが。
「!!カカシ先生はどこに・・・」
周りを見るもカカシの姿はなく、慌てるリーの隙をついてカカシはリーの足を払って地面に倒し腕を捻る。
「うぐ・・・!」
「リーさん!」
「良い動きだね。さすがガイの弟子だ。もう少し修行すればすぐに中忍になれるよ」
「あ、ありがとう、ございます・・・」
カカシはリーから手を離して起き上がると、サクラはリーに駆け寄る。
「大丈夫ですか?リーさん」
「はい・・・ありがとうございます」
サクラが手を差し伸べ、その手を取ってよろつきながら立ち上がる。
「さすがガイ先生のライバルですね・・・ボクじゃまだまだ敵いません。でも!すぐに強くなってまた勝負を挑みます!それじゃあまた!」
リーは返事を聞かずに「修行だー!!」と叫びながら演習場を後にした。
また取り残された2人。
サクラはチラッとカカシを見る。
「・・・なんで勝負受けたの?」
「んー?サクラを好きな気持ちは分かるからね。ま、負けてやるつもりもサクラを譲る気もないから、これからも手は抜くつもりはないから安心してよ」
「そんなこと心配してないわよ!」
バシッとカカシの背中を思い切り叩いたサクラは足を踏み鳴らしながら演習場の出口へと向かう。
それが照れ隠しなことはもちろん分かっているカカシは、小さく笑ってサクラの後を付いて行った。
里の中を手を繋いで歩いていると、後ろからリーに大声で呼び止められる。
いきなりのことにカカシとサクラはポカンとした顔で振り返る。
「・・・えーと、オレ?ナルトかサスケじゃなくて?」
「はい!ガイ先生のライバルであり、サクラさんの恋人であるカカシ先生に勝負を挑みます!そして勝った暁にはサクラさんに告白をします!!」
普段から声が大きいリーだが、興奮しているのか更に声が大きく、周りの人々は何事かと野次馬になり始める。
いきなりの告白宣言と恥ずかしさに頬を染めたサクラを横目にカカシは薄く笑う。
「・・・なるほど。宣戦布告ってわけだ」
「・・・はい!!」
カカシの笑みにリーは一瞬怯むも、グッと拳を握る。
「いいよ。演習場に行こうか」
「え!か、カカシ先生!?」
「サクラ。これは男と男の勝負だから止めたらダメだよ」
「そうです!サクラさんは見守っててください!ボク頑張りますから!」
カカシはそれだけ言って背を向けて歩きだし、リーもグッと親指を立ててカカシの後を付いていく。
ぽつん、とその場に取り残されたサクラを通りががる人々が見てくるので、サクラも慌てて2人を追いかけた。
3人が着いたのは七班が演習で利用する第三演習場。
そこで2人は向き合い、サクラは少し離れた場所で不安そうに伺っている。
体術しか使えないリーなので、カカシも体術のみで戦うことに。
「いつでもどうぞ?」
「いきます!」
余裕そうに手をポケットに入れて促すカカシ。
リーは足にチャクラを溜めて一気にカカシに詰め寄り、得意の体術で攻撃するがカカシは難なく片手で受け止めていく。
「木ノ葉旋風!」
リーは得意の体術を繰り出すもカカシ避ける。
後ろにあった大きな岩を足で簡単に粉々にしてしまった。
(えー・・・)
あんなに大きかった岩が粉々の石になったことにサクラは呆気に取られる。
リーが強いのは知っていたが。
「!!カカシ先生はどこに・・・」
周りを見るもカカシの姿はなく、慌てるリーの隙をついてカカシはリーの足を払って地面に倒し腕を捻る。
「うぐ・・・!」
「リーさん!」
「良い動きだね。さすがガイの弟子だ。もう少し修行すればすぐに中忍になれるよ」
「あ、ありがとう、ございます・・・」
カカシはリーから手を離して起き上がると、サクラはリーに駆け寄る。
「大丈夫ですか?リーさん」
「はい・・・ありがとうございます」
サクラが手を差し伸べ、その手を取ってよろつきながら立ち上がる。
「さすがガイ先生のライバルですね・・・ボクじゃまだまだ敵いません。でも!すぐに強くなってまた勝負を挑みます!それじゃあまた!」
リーは返事を聞かずに「修行だー!!」と叫びながら演習場を後にした。
また取り残された2人。
サクラはチラッとカカシを見る。
「・・・なんで勝負受けたの?」
「んー?サクラを好きな気持ちは分かるからね。ま、負けてやるつもりもサクラを譲る気もないから、これからも手は抜くつもりはないから安心してよ」
「そんなこと心配してないわよ!」
バシッとカカシの背中を思い切り叩いたサクラは足を踏み鳴らしながら演習場の出口へと向かう。
それが照れ隠しなことはもちろん分かっているカカシは、小さく笑ってサクラの後を付いて行った。
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