short.2
「サックラちゃーん!」
「ナルト」
歩いているとナルトが目の前から大きく手を振って駆け寄ってくる。
「今あんたの家に行こうとしてたのに」
「いやさー、オレってば、サクラちゃんと行きたいとこあって」
「行きたいとこ?別にいいけど」
「じゃ、デートにレッツラゴーだってばよ!」
「は?デートじゃないでしょ、って、ちょっと待ちなさいよナルト!!」
デートと言いながら私を置いて走っていくナルトを慌てて追いかけた。
それからナルトは私たちに由縁のある場所に連れ回した。
アカデミーだったりいつも待ち合わせに使ってる橋の上だったり。
この2つに関してはカカシ先生の遅刻話で盛り上がってしまった。
そのあとは一楽に行ってナルトにラーメンを奢ってあげた。
奢りということで調子に乗ったナルトはトッピング全部乗せを頼んだので一発殴ってやったけど。
そして私たちは第三演習場に辿り着く。
「ここ覚えてる?」
「当たり前でしょ。あんたが縛られた場所なんだから」
「言い方ぁ!」
クスクス笑っていると、真剣な顔をしたナルトがこちらを見ていてドキッとした。
「オレ、サクラちゃんが好きだ。ずっと、第七班が始まる前から。オレと付き合ってください」
「ナルト・・・」
いつもの軽い告白ではなく、真剣に私のことが好きなのだと青い瞳からすごく伝わってくる。
だから私もはぐらかすのではなく、真剣に向き合う。
「ありがとう」
「!!」
「でもごめんなさい。私、付き合ってる人がいるの」
「・・・あー!やっぱり振られちゃったかぁ」
ナルトは頭の後ろで腕を組み、こちらに背を向ける。
「今日はありがとう。オレ、まだここにいっから」
「ナルト・・・分かった。暗くなる前に帰りなさいよ」
「もう子供じゃないんだけど!?」
「あはは。じゃあまた明日!」
ナルトと別れて歩いている時に大事なことを思い出す。
「ナルト!」
「なーにー?」
呼ばれて振り返る離れたナルトに届くように大きく息を吸い込み、
「お誕生日おめでとう!!」
「!!」
離れていても分かるほどナルトが驚いている。
そして満面の笑みで大きく腕を振り、
「ありがとうだってばよ!!」
演習場からそのままカカシ先生の家に行き、ドアを開けた先生の胸に抱きつく。
先生は何も言わずに私を抱き寄せて部屋に入る。
「ナルトに告白されたんでしょ」
「・・・知ってたんだ」
「真正面からデートして告白するから!って言ってきたからね」
「ナルトらしいわ・・・」
はぁ、とため息を吐く。
先生は私の髪を指でクルクル弄る。
これは付き合い始めてからの先生の癖だ。
「で、オレと別れてナルトと付き合うわけ?」
「そんなの、ナルトに失礼でしょ」
「ナルト、か・・・」
少し寂しそうな目をする先生に、私はやれやれと肩を落とし、先生の顔を掴む。
「それに、こんな大きな子供の面倒見れるの私はしかいないし。だからおじいちゃんになってちゃんと寿命で死ぬところを見届けてあげるわ」
ふん、と鼻を鳴らすと先生は目を丸くしてすぐに破顔させる。
「うん・・・ありがとね、サクラ」
私の肩に顔を埋めるのはきっと情けない顔を見られたくないからだろうけど。
髪から覗く耳が真っ赤に染まってて可愛くて。
私は先生の髪を撫でからか暫くそのままにさせてあげた。
「ナルト」
歩いているとナルトが目の前から大きく手を振って駆け寄ってくる。
「今あんたの家に行こうとしてたのに」
「いやさー、オレってば、サクラちゃんと行きたいとこあって」
「行きたいとこ?別にいいけど」
「じゃ、デートにレッツラゴーだってばよ!」
「は?デートじゃないでしょ、って、ちょっと待ちなさいよナルト!!」
デートと言いながら私を置いて走っていくナルトを慌てて追いかけた。
それからナルトは私たちに由縁のある場所に連れ回した。
アカデミーだったりいつも待ち合わせに使ってる橋の上だったり。
この2つに関してはカカシ先生の遅刻話で盛り上がってしまった。
そのあとは一楽に行ってナルトにラーメンを奢ってあげた。
奢りということで調子に乗ったナルトはトッピング全部乗せを頼んだので一発殴ってやったけど。
そして私たちは第三演習場に辿り着く。
「ここ覚えてる?」
「当たり前でしょ。あんたが縛られた場所なんだから」
「言い方ぁ!」
クスクス笑っていると、真剣な顔をしたナルトがこちらを見ていてドキッとした。
「オレ、サクラちゃんが好きだ。ずっと、第七班が始まる前から。オレと付き合ってください」
「ナルト・・・」
いつもの軽い告白ではなく、真剣に私のことが好きなのだと青い瞳からすごく伝わってくる。
だから私もはぐらかすのではなく、真剣に向き合う。
「ありがとう」
「!!」
「でもごめんなさい。私、付き合ってる人がいるの」
「・・・あー!やっぱり振られちゃったかぁ」
ナルトは頭の後ろで腕を組み、こちらに背を向ける。
「今日はありがとう。オレ、まだここにいっから」
「ナルト・・・分かった。暗くなる前に帰りなさいよ」
「もう子供じゃないんだけど!?」
「あはは。じゃあまた明日!」
ナルトと別れて歩いている時に大事なことを思い出す。
「ナルト!」
「なーにー?」
呼ばれて振り返る離れたナルトに届くように大きく息を吸い込み、
「お誕生日おめでとう!!」
「!!」
離れていても分かるほどナルトが驚いている。
そして満面の笑みで大きく腕を振り、
「ありがとうだってばよ!!」
演習場からそのままカカシ先生の家に行き、ドアを開けた先生の胸に抱きつく。
先生は何も言わずに私を抱き寄せて部屋に入る。
「ナルトに告白されたんでしょ」
「・・・知ってたんだ」
「真正面からデートして告白するから!って言ってきたからね」
「ナルトらしいわ・・・」
はぁ、とため息を吐く。
先生は私の髪を指でクルクル弄る。
これは付き合い始めてからの先生の癖だ。
「で、オレと別れてナルトと付き合うわけ?」
「そんなの、ナルトに失礼でしょ」
「ナルト、か・・・」
少し寂しそうな目をする先生に、私はやれやれと肩を落とし、先生の顔を掴む。
「それに、こんな大きな子供の面倒見れるの私はしかいないし。だからおじいちゃんになってちゃんと寿命で死ぬところを見届けてあげるわ」
ふん、と鼻を鳴らすと先生は目を丸くしてすぐに破顔させる。
「うん・・・ありがとね、サクラ」
私の肩に顔を埋めるのはきっと情けない顔を見られたくないからだろうけど。
髪から覗く耳が真っ赤に染まってて可愛くて。
私は先生の髪を撫でからか暫くそのままにさせてあげた。
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