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short.2

私たちがタズナさんの護衛で波の国に行ったとき。
指立て伏せするから乗ってと先生に言われて、それから筋トレする度に私が先生の背中に乗るようになった。
何で私なのと聞いたら、「サクラの重さが丁度いいんだよね」と言ってきたのだ。
筋トレの重りって重ければ重いほど身体が鍛えられるって言うわよね?
それって私が重いってこと?

私は先生のお腹を思い切り殴ってやった。



****



その数年後、何の因果かカカシ先生と付き合うようになり。
恋人の関係になっても指立て伏せをしている先生の上に乗るのは変わらず。
額に薄っすら汗を掻きながら私を乗せて1本の指で指立て伏せをする先生の上で私は寛ぐようになった。
時にはジュースを飲んだり、お菓子を食べたり、TVを観たり。
今はというと、うつ伏せになって雑誌を読んでいた。
それでも先生のペースは乱れることもなく、「196、197」とカウントしていく。
何事にも動じないカカシはかっこよくて好きだけど、今の状況がつまらない。
雑誌から先生のうなじを見ていると、あることを思いついてほくそ笑む。
そー、と体を動かして、まだ気づかない先生に顔を近づけて。
部屋では口布を外していて顕になっている先生の首にキスをした。

「っ!!」

先生の背中が大きく跳ねたと思ったら私を乗せたまま床に倒れた。

「ふふ・・・せんせ、大丈夫?」
「サクラ・・・」

背中に乗ったまま顔を覗き込むと、先生は耳を真っ赤にしてこちらを見てくる。
こんな先生は滅多に見れないからすごく嬉しい。

「忍なんだか家の中でも油断しちゃダメでしょ?」

私はほくそ笑みながら先生の背から降りて離れようとするといきなり足首を掴まれて倒れる。

「ちょっと!なにする、って、せんせ・・・何してるよ」

振り向くと、さっきまで後ろにいた先生は私の上に覆い被さっていた。
冷や汗をかく私に先生は見下ろして微笑む。

「油断するなって言ったのはサクラだろ?」

私を見る先生の瞳の中にある妖しい光に、私は嫌な予感を感じて体の下から抜け出そうとするけど、いつの間にか要所要所を押さえ込まれてて身動きがとれない。

──やばいやばい。

私の悪戯で先生に火を付けてしまった。
先生は着々と私の服を脱がしにかかってるし。

「ご、ごめんなさい!もうしないから許して!」

涙目で遅い謝罪をするも、先生はまたニコリと微笑んで。

「却下」



次の日、私は足腰が立たないほどカカシ先生に抱き潰された。


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