◉ススキ
全員が休みの日、リビングで産まれて1歳になるススキの面倒を見ていたハルカがぽつりと呟いた。
「ツクシはいいなー。ママと同じ緑色の目」
ハルカはススキと積み木で遊んでいるツクシを見て大きくため息を吐いた。
ツクシはそんなことを言われると思っていなかった為、目をパチクリと瞬かせている。
「ススキも緑色だし。私もママの目が良かったー」
イジイジとぷにぷにのススキの頬を突くと、サクラ譲りの吊り目の翡翠の瞳が姉を見て嬉しそうに笑う。
14歳下の弟の愛らしい笑みにハルカはデレっと顔がニヤけさせた。
それはまさにサクラを見るカカシそのものだった。
そしてソファーに座り子供たちを見守っていたカカシは、ハルカの自分譲りの灰青の瞳じゃ嫌だと遠回しに言われて密かに傷ついていた。
「でもお姉ちゃんだって髪はママと一緒だよ?」
「そうだけどー・・・そうだけどー・・・私もススキみたいに全部ママと同じが良かったのよ!」
マザコンと言っていいほどサクラが大好きなハルカは嘆き悲しみ、ススキを思い切り抱きしめて頬擦りをした。
はたけ家に新しくやってきたススキは見た目は完全にサクラだった。
性別が女の子だったら完全にミニサクラとなっただろう。
サクラはみんなに愛されている存在だから、ハルカは全部一緒のススキが羨ましくなったらしい。
「ま、羨ましくなる気持ち分かるけどね」
「パパ・・・」
カカシはソファーから降りて3人の側に座り、話に混ざる。
そしてハルカの髪を手に取り、反対の手でツクシの頬に手を添える。
「ハルカの髪もツクシの瞳も、パパには願っても一生手に入らないものだからね。ほんと、羨ましいよ」
はは、と眉を下げて笑うカカシに、ハルカとツクシは目を見合わせて、やれやれと言いたげに笑いあう。
「でも私たちも一生手に入らないものをパパは持ってるわ」
「ん?」
ツクシの言葉にカカシが首を傾げる。
「この前ママ聞いたのよ。誰が1番好きかって。そしたらみんな大好きだけど1番はパパだって。これは一生変わらないんだってー」
「・・・・・・・・・」
「パパ、顔がニヤついてる」
「そりゃそうでしょ。そっかそっかー」
ニヤニヤと口に手を当てて嬉しそうに笑うカカシに2人は若干引く。
結婚して10年以上経つというのにカカシのサクラ溺愛ぷりは異常だ。
まぁそんな父親を見ていたから子供たちは母親大好きなわけで。
そんな会話をしていたなど洗濯物を干していたサクラが知るよりもなく、洗濯籠を抱えて部屋の中に戻ってきた。
「あら。3人でススキ見てくれてたの?」
子煩悩の夫と弟思いの娘たちに微笑むサクラ。
先ほどまで目の前にいたはずのカカシが一瞬で後ろに回ってサクラを思い切り抱きしめる。
「え、ちょっと何!?」
「オレもサクラを1番愛してるよ」
何が起きたのか分からず、洗濯籠も抱えていたため反応出来ずにいたサクラにカカシは愛の言葉と共に首元に音を鳴らしてキスをした。
すると一瞬でサクラの白い肌は赤く染まる。
ハルカとツクシは両親のいちゃつく姿は見慣れていたので何とも思わなかったが、何をやっているのか分っていないススキはガン見していた。
純真無垢な大きく丸い瞳に、サクラの羞恥心が一気にマックスとなり、右手拳に無意識にチャクラをこめて振り向き、
「子供達が見てるでしょ、バカーー!!」
鳩尾に思い切り拳を打ち込められたカカシは変な声と共に吹っ飛び、壁に大きく凹んだのだった。
「ツクシはいいなー。ママと同じ緑色の目」
ハルカはススキと積み木で遊んでいるツクシを見て大きくため息を吐いた。
ツクシはそんなことを言われると思っていなかった為、目をパチクリと瞬かせている。
「ススキも緑色だし。私もママの目が良かったー」
イジイジとぷにぷにのススキの頬を突くと、サクラ譲りの吊り目の翡翠の瞳が姉を見て嬉しそうに笑う。
14歳下の弟の愛らしい笑みにハルカはデレっと顔がニヤけさせた。
それはまさにサクラを見るカカシそのものだった。
そしてソファーに座り子供たちを見守っていたカカシは、ハルカの自分譲りの灰青の瞳じゃ嫌だと遠回しに言われて密かに傷ついていた。
「でもお姉ちゃんだって髪はママと一緒だよ?」
「そうだけどー・・・そうだけどー・・・私もススキみたいに全部ママと同じが良かったのよ!」
マザコンと言っていいほどサクラが大好きなハルカは嘆き悲しみ、ススキを思い切り抱きしめて頬擦りをした。
はたけ家に新しくやってきたススキは見た目は完全にサクラだった。
性別が女の子だったら完全にミニサクラとなっただろう。
サクラはみんなに愛されている存在だから、ハルカは全部一緒のススキが羨ましくなったらしい。
「ま、羨ましくなる気持ち分かるけどね」
「パパ・・・」
カカシはソファーから降りて3人の側に座り、話に混ざる。
そしてハルカの髪を手に取り、反対の手でツクシの頬に手を添える。
「ハルカの髪もツクシの瞳も、パパには願っても一生手に入らないものだからね。ほんと、羨ましいよ」
はは、と眉を下げて笑うカカシに、ハルカとツクシは目を見合わせて、やれやれと言いたげに笑いあう。
「でも私たちも一生手に入らないものをパパは持ってるわ」
「ん?」
ツクシの言葉にカカシが首を傾げる。
「この前ママ聞いたのよ。誰が1番好きかって。そしたらみんな大好きだけど1番はパパだって。これは一生変わらないんだってー」
「・・・・・・・・・」
「パパ、顔がニヤついてる」
「そりゃそうでしょ。そっかそっかー」
ニヤニヤと口に手を当てて嬉しそうに笑うカカシに2人は若干引く。
結婚して10年以上経つというのにカカシのサクラ溺愛ぷりは異常だ。
まぁそんな父親を見ていたから子供たちは母親大好きなわけで。
そんな会話をしていたなど洗濯物を干していたサクラが知るよりもなく、洗濯籠を抱えて部屋の中に戻ってきた。
「あら。3人でススキ見てくれてたの?」
子煩悩の夫と弟思いの娘たちに微笑むサクラ。
先ほどまで目の前にいたはずのカカシが一瞬で後ろに回ってサクラを思い切り抱きしめる。
「え、ちょっと何!?」
「オレもサクラを1番愛してるよ」
何が起きたのか分からず、洗濯籠も抱えていたため反応出来ずにいたサクラにカカシは愛の言葉と共に首元に音を鳴らしてキスをした。
すると一瞬でサクラの白い肌は赤く染まる。
ハルカとツクシは両親のいちゃつく姿は見慣れていたので何とも思わなかったが、何をやっているのか分っていないススキはガン見していた。
純真無垢な大きく丸い瞳に、サクラの羞恥心が一気にマックスとなり、右手拳に無意識にチャクラをこめて振り向き、
「子供達が見てるでしょ、バカーー!!」
鳩尾に思い切り拳を打ち込められたカカシは変な声と共に吹っ飛び、壁に大きく凹んだのだった。