◉ハルカ
「かってよ!」
「ダメ」
朝ご飯を用意していると、ソファーで仲良くTVを観ていた2人から言い争う声が聞こえた。
サクラは料理の手を止めて2人に声をかける。
「どうしたの?」
「ハルカがこのアニメの主人公が持ってるステッキが欲しいって」
TVを見ると毎週日曜に放送される魔女見習いの女の子が変身する際に使うステッキのおもちゃのcmが流れていた。
どうもそれが欲しくてハルカは駄々を捏ねているらしい。
「この間おもちゃ買ってあげたでしょ。我慢しなさい」
「やーだー!!かってよ、おねがいーー!!」
「ダメったらダメ」
普段は甘いカカシもこういう時はちゃんと厳しくする。
甘やかしてしまっては忍になりたいと言い出したらときにハルカをダメにしてしまう。
ハルカはカカシ譲りの灰青の大きな瞳から溢れそうなほど涙を溜めてカカシを睨む。
カカシは見たら甘やかしてしまうので目をつぶり腕を組む。
「ママぁ〜・・・」
「買うのはパパよ。ママに言ってもダメ」
最後の頼みにサクラに強請るが、サクラも厳しくする。
「うぅ〜・・・!!」
ハルカはとうとう我慢出来なくなり、瞳から大粒の涙を流して身体を震わす。
少し厳しくし過ぎたか?と甘い心が出てしまい、チラッと横目でハルカを見る。
「しゃ・・・」
「しゃ?」
俯くハルカに顔を近づける。
「しゃーんなろーーーー!!」
「ぐふっ!!!」
ハルカは拳を握り、カカシのお腹を勢いつけて殴る。
そこまで強い力じゃなかったがちょうどよく鳩尾に入り、カカシは身体を曲げて動かなくなる。
そんなカカシに気づかずハルカは大声で泣き叫ぶ。
それを側で見ていたサクラは目を丸くする。
今までハルカの教育的にも良くないとカカシを殴ることは控えていたし、自慢の怪力は見せないようにしていた。
だが今のハルカの手には少しだったがチャクラが込められていた。
遺伝ってすごいわ、とサクラは感心する。
そしてカカシがソファーから落ちるまでカカシのことを忘れていたのだった。
「ダメ」
朝ご飯を用意していると、ソファーで仲良くTVを観ていた2人から言い争う声が聞こえた。
サクラは料理の手を止めて2人に声をかける。
「どうしたの?」
「ハルカがこのアニメの主人公が持ってるステッキが欲しいって」
TVを見ると毎週日曜に放送される魔女見習いの女の子が変身する際に使うステッキのおもちゃのcmが流れていた。
どうもそれが欲しくてハルカは駄々を捏ねているらしい。
「この間おもちゃ買ってあげたでしょ。我慢しなさい」
「やーだー!!かってよ、おねがいーー!!」
「ダメったらダメ」
普段は甘いカカシもこういう時はちゃんと厳しくする。
甘やかしてしまっては忍になりたいと言い出したらときにハルカをダメにしてしまう。
ハルカはカカシ譲りの灰青の大きな瞳から溢れそうなほど涙を溜めてカカシを睨む。
カカシは見たら甘やかしてしまうので目をつぶり腕を組む。
「ママぁ〜・・・」
「買うのはパパよ。ママに言ってもダメ」
最後の頼みにサクラに強請るが、サクラも厳しくする。
「うぅ〜・・・!!」
ハルカはとうとう我慢出来なくなり、瞳から大粒の涙を流して身体を震わす。
少し厳しくし過ぎたか?と甘い心が出てしまい、チラッと横目でハルカを見る。
「しゃ・・・」
「しゃ?」
俯くハルカに顔を近づける。
「しゃーんなろーーーー!!」
「ぐふっ!!!」
ハルカは拳を握り、カカシのお腹を勢いつけて殴る。
そこまで強い力じゃなかったがちょうどよく鳩尾に入り、カカシは身体を曲げて動かなくなる。
そんなカカシに気づかずハルカは大声で泣き叫ぶ。
それを側で見ていたサクラは目を丸くする。
今までハルカの教育的にも良くないとカカシを殴ることは控えていたし、自慢の怪力は見せないようにしていた。
だが今のハルカの手には少しだったがチャクラが込められていた。
遺伝ってすごいわ、とサクラは感心する。
そしてカカシがソファーから落ちるまでカカシのことを忘れていたのだった。