◉ハルカ
サクラはハルカを妊娠して出産をしてからも里の外に出る任務は受けないことにしていた。
それはハルカがまだ幼いためと、火影であるカカシのサポートをするため。
それと家族がいつでも一緒にいるために。
だが里の外の集落で出産予定の妊婦が難産で、手を借りたいと要請があった。
妊婦は、前に集落に行ったときにお世話になった女性なのでサクラが今回行くことになった。
様子を見るために3日間家を離れることになり。
その間カカシが家事をすることになったが、一人暮らし歴が長いのでそこは問題はなかったのだが・・・。
「ママぁぁぁぁ!!ママがいいーー!!」
「パパがいるから・・・」
「パパイヤぁーーーー!!」
サクラが里を出た日の夜。
サクラがいない初めての夜に一気に不安になったのか、ハルカは過呼吸になりそうなほど泣き叫ぶ。
「ほらハルカ。明日も幼稚園だから寝ようなー」
「いや、いやーーー!パパいやぁぁぁぁーーーー!!」
ハルカのカカシ拒絶にカカシも泣きそうだった。
何とか寝かしつけ、目と鼻を真っ赤にして横で眠るハルカの頭を撫でる。
普段サクラに何もかも任せっきりだったばかりに、ハルカをこんなにも不安にさせてしまった。
自分の不甲斐なさと、サクラのありがたみを噛み締めながらカカシはハルカを抱きしめて眠りについた。
****
朝、ぐずるハルカを幼稚園に預け執務室で仕事にとりかかる。
早く仕事を終わらせてハルカと一緒に過ごすために。
昼食後の会議を終えてすぐに仕事にとりかかっていると、執務室の電話が鳴り響く。
補佐のシカマルが対応するも驚いた声に顔をそちらに向けると、神妙な面持ちで「ハルカちゃんの幼稚園からです」と言われ、慌てて受話器を取る。
「はい・・・・・・ハルカが?」
ハルカが熱を出したと連絡を受けて急いで幼稚園に向かい、熱でグッタリしているハルカを抱えて木ノ葉病院に連れて行く。
診断はストレスからの発熱で、風邪ではなくて安心した。
それから家に連れ帰り、梅干しのお粥と食べさせて薬も飲ませて眠るハルカを看病する。
時折寝言でサクラを呼ぶハルカに胸を締め付けられる。
こんな時、何も出来ない自分が歯痒くてしょうがなかった。
****
「──ぱ、パパ」
眠っていると胸を強く叩かれ、眉間に皺を寄せながら目を開けると、そこにはこちらを見下ろすハルカ。
目を擦りながら体を起こす。
「おはよう・・・体調はどう?」
「だいじょーぶ!」
いつものように元気に笑うハルカの額に手を当てると、確かに熱は下がっていてほっ、とする。
念の為、幼稚園はお休みして、カカシも休みをもらい、今日は2人きりのゆっくりとした休日。
午前中は部屋でゴロゴロして、お昼を食べてお昼寝を一緒にして、起きたら散歩にでかけて。
火影になってからはハルカとこんなにゆっくり過ごすことが出来ていなかったから、嬉しそうに笑うハルカに偶にはこんな時間を作ろうと思った。
「ただいまー」
夕方、仕事を終えて家に帰ってきたサクラにハルカは飛びつく。
「ママ!」
「ハルカー、ただいま。熱はもう大丈夫?」
「うん!」
「良かった。ゼリー買ってきたのよ」
「ゼリー!やったぁ!」
ハルカはサクラからゼリーを受け取ってリビングへと走る。
カカシからハルカが熱を出したと文が届いて心配していたが元気になっていて良かった。
ハルカと入れ違いでカカシが玄関に来る。
2日ぶりのカカシにサクラは嬉しそうに微笑む。
「パパただいま。ありがと、う・・・」
カカシはサクラの言葉を遮って覆い被さり、体重をかけてくるのでサクラの背が仰反る。
「先生・・・?」
どうしたのか、と声をかけてもカカシは何も言わずに強く抱き覚めてくる。
サクラは小さく笑って、背中を優しく撫でて。
「お疲れ様、カカシ先生」
それはハルカがまだ幼いためと、火影であるカカシのサポートをするため。
それと家族がいつでも一緒にいるために。
だが里の外の集落で出産予定の妊婦が難産で、手を借りたいと要請があった。
妊婦は、前に集落に行ったときにお世話になった女性なのでサクラが今回行くことになった。
様子を見るために3日間家を離れることになり。
その間カカシが家事をすることになったが、一人暮らし歴が長いのでそこは問題はなかったのだが・・・。
「ママぁぁぁぁ!!ママがいいーー!!」
「パパがいるから・・・」
「パパイヤぁーーーー!!」
サクラが里を出た日の夜。
サクラがいない初めての夜に一気に不安になったのか、ハルカは過呼吸になりそうなほど泣き叫ぶ。
「ほらハルカ。明日も幼稚園だから寝ようなー」
「いや、いやーーー!パパいやぁぁぁぁーーーー!!」
ハルカのカカシ拒絶にカカシも泣きそうだった。
何とか寝かしつけ、目と鼻を真っ赤にして横で眠るハルカの頭を撫でる。
普段サクラに何もかも任せっきりだったばかりに、ハルカをこんなにも不安にさせてしまった。
自分の不甲斐なさと、サクラのありがたみを噛み締めながらカカシはハルカを抱きしめて眠りについた。
****
朝、ぐずるハルカを幼稚園に預け執務室で仕事にとりかかる。
早く仕事を終わらせてハルカと一緒に過ごすために。
昼食後の会議を終えてすぐに仕事にとりかかっていると、執務室の電話が鳴り響く。
補佐のシカマルが対応するも驚いた声に顔をそちらに向けると、神妙な面持ちで「ハルカちゃんの幼稚園からです」と言われ、慌てて受話器を取る。
「はい・・・・・・ハルカが?」
ハルカが熱を出したと連絡を受けて急いで幼稚園に向かい、熱でグッタリしているハルカを抱えて木ノ葉病院に連れて行く。
診断はストレスからの発熱で、風邪ではなくて安心した。
それから家に連れ帰り、梅干しのお粥と食べさせて薬も飲ませて眠るハルカを看病する。
時折寝言でサクラを呼ぶハルカに胸を締め付けられる。
こんな時、何も出来ない自分が歯痒くてしょうがなかった。
****
「──ぱ、パパ」
眠っていると胸を強く叩かれ、眉間に皺を寄せながら目を開けると、そこにはこちらを見下ろすハルカ。
目を擦りながら体を起こす。
「おはよう・・・体調はどう?」
「だいじょーぶ!」
いつものように元気に笑うハルカの額に手を当てると、確かに熱は下がっていてほっ、とする。
念の為、幼稚園はお休みして、カカシも休みをもらい、今日は2人きりのゆっくりとした休日。
午前中は部屋でゴロゴロして、お昼を食べてお昼寝を一緒にして、起きたら散歩にでかけて。
火影になってからはハルカとこんなにゆっくり過ごすことが出来ていなかったから、嬉しそうに笑うハルカに偶にはこんな時間を作ろうと思った。
「ただいまー」
夕方、仕事を終えて家に帰ってきたサクラにハルカは飛びつく。
「ママ!」
「ハルカー、ただいま。熱はもう大丈夫?」
「うん!」
「良かった。ゼリー買ってきたのよ」
「ゼリー!やったぁ!」
ハルカはサクラからゼリーを受け取ってリビングへと走る。
カカシからハルカが熱を出したと文が届いて心配していたが元気になっていて良かった。
ハルカと入れ違いでカカシが玄関に来る。
2日ぶりのカカシにサクラは嬉しそうに微笑む。
「パパただいま。ありがと、う・・・」
カカシはサクラの言葉を遮って覆い被さり、体重をかけてくるのでサクラの背が仰反る。
「先生・・・?」
どうしたのか、と声をかけてもカカシは何も言わずに強く抱き覚めてくる。
サクラは小さく笑って、背中を優しく撫でて。
「お疲れ様、カカシ先生」