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◉ハルカ

「ハルカ、パパとお風呂入ろう」
「やだ。ママとはいる」
「え」

絵本を読むハルカを珍しく仕事が早く終わったカカシがお風呂に誘った。
しかしハルカは絵本から顔を動かさず誘いを断ったのだ。
今まで誘えばすぐに駆け寄ってきて一緒に入っていたのに。
父親になった人たちから娘が風呂に入ってくれなくなるとは聞いていたが、こんなに早いなんて聞いていない。
膝から崩れ落ちるカカシに見向きもせず、ハルカはキッチンで片付けしながら一部始終見ていたサクラに駆け寄る。

「ママ、おふろはいろう」
「ママお片付けしないといけないから、パパと入ってくれる?」
「やだ!」

またハルカの言葉の矢がカカシに突き刺さり、床に俯し泣き出すカカシ。
サクラは憐れむ表情でハルカに手を引っ張られてお風呂場へと向かった。



****



「パパー、お風呂上がったわよ」

髪から滴る水を拭き取りながらリビングに戻ると、先程までサクラが片付けをしていたキッチンは綺麗になっていた。
泣きながら片付けてくれたのかな、と笑いながら家の中を探す。
寝室を覗くと、うつ伏せのまま動かないカカシがいた。
サクラはベッドに腰掛けてその背中を摩る。

「先生、片付けてくれてありがとう」
「うん・・・」

枕に顔を埋めたまま、くぐもった声が聞こえて苦笑する。

「きっと今日は私の気分だったのよ」
「んー・・・」
「もう、先生」

どう慰めようか、と悩んでいると、寝室の入り口からハルカが顔を覗かせる。

「パパぁ、えほんよんでぇ」
「勿論!」

カカシは一瞬で笑顔になりベッドから飛び起きて、ハルカを抱っこしてハルカの部屋に向かった。
取り残されたサクラは一瞬の出来事に呆然としていた。



****



「ハルカ寝かしつけたよ」

カカシはニコニコ笑いながら寝室に戻ると、サクラは毛布を被って横になっていた。
寝ちゃったのかな、と顔を覗き込むとサクラは目を閉じて頬を膨らませていた。

「どうした?」
「別に。私が励まさなくても元気になって良かったわね」

サクラは毛布を頭まで被り、顔を見られないようにする。
しかしそれはすぐにカカシに剥ぎ取られる。

「ちょっと!」
「もー、サクラはお母さんになっても可愛いなぁ」
「可愛くない!もう寝るの!」
「でもオレまだ風呂入ってないんだよね」
「だから何!」

サクラはカカシを睨むも、カカシはニコニコと笑い。
サクラをお姫様抱っこで持ち上げて部屋を出る。

「え、なに」
「いやね、ハルカにお風呂拒否られてオレの心はすごく傷ついたのよ」
「・・・だからなに」

サクラはすごく嫌な予感をしながら聞くと、カカシはにんまりと笑い。

「一緒に入ろう」





あれからサクラは思い切り抵抗したが、騒いだらハルカが起きるよ、と言われ渋々カカシとお風呂に入ることに。

湯船に一緒に浸かり、後ろからカカシがサクラを抱きしめている。

「はー、気持ちいいねぇ」
「私2回目なんだけど・・・」
「いいじゃない。ハルカとだったらゆっくりお風呂入れないでしょ」
「そうだけど・・・・・・ん!ちょっと!」

カカシがサクラの首筋にキスをしてきて反応してしまう。

「久しぶりにサクラとお風呂入ると思ったらねぇ」

カカシはそう言いながら昂ったものをサクラのお尻に当ててくる。

「したくなってきちゃった」
「!!ゆっくりお風呂入れてくれるって言ったじゃない!」

サクラが逃れようとモゾモゾ動くが、それはカカシを更に燃え上がらせるものでしかなく。

「終わったらゆっくり入らせてあげるから」
「この、馬鹿ー!」


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