第一章
自身の手で吹き飛ばしたにも関わらず、予想外の飛び方に思わずテネアスはうろたえる。
「ご……ごめんね大丈夫?」
「うう……強大な闘士の魂を宿しているから子供の姿にしたけどそれでも強い……」
お世辞にも肉体派とは言えないストークは、背中に受けた衝撃に苦しそうな表情を浮かべている。が――
「そんなところもかわいい……早く結婚しよ?」
言いながら苦悶と愛情が入り混じった怪しい笑顔になって、うつ伏せのまま床を這ってテネアスに接近し始めた。
「ぎゃーーー!!!」
そんなおぞましい姿を目の当たりにしたテネアスは、本能的な恐怖を覚えて脱兎のごとく部屋を飛び出していくのであった。
「に、逃さないよ……セレネ・タヴィよ、テネアスを連れ戻すのだ……」
ストークは息も絶え絶えに、懐から取り出した通信機に語りかけた。
「ふふふ……キミは私と暮らす運命なのだよ……」
そう言ってニヤリと笑ってみせたところで意識を失い、夢の世界へと旅立ってしまった。
「ご……ごめんね大丈夫?」
「うう……強大な闘士の魂を宿しているから子供の姿にしたけどそれでも強い……」
お世辞にも肉体派とは言えないストークは、背中に受けた衝撃に苦しそうな表情を浮かべている。が――
「そんなところもかわいい……早く結婚しよ?」
言いながら苦悶と愛情が入り混じった怪しい笑顔になって、うつ伏せのまま床を這ってテネアスに接近し始めた。
「ぎゃーーー!!!」
そんなおぞましい姿を目の当たりにしたテネアスは、本能的な恐怖を覚えて脱兎のごとく部屋を飛び出していくのであった。
「に、逃さないよ……セレネ・タヴィよ、テネアスを連れ戻すのだ……」
ストークは息も絶え絶えに、懐から取り出した通信機に語りかけた。
「ふふふ……キミは私と暮らす運命なのだよ……」
そう言ってニヤリと笑ってみせたところで意識を失い、夢の世界へと旅立ってしまった。