第二章
音と光とともにセレネの両手から連射された小さな『何か』は、高速で直進してテネアスの全身を捉えた。それが命中した箇所に走る鋭い痛みが走り、着せられていたタキシードが裂け飛ぶ。
だが、テネアスは痛みに一瞬たじろいだもののすぐに意識を戦闘に集中させて地を蹴り回避に移った。
セレネは手のひらを逃げるテネアスに向けてそれを撃ち続けるが、テネアスの動きが思いのほか素早く、虚しく地面に穴を空けるばかりであった。
(私の機関砲が直撃してもろくなダメージにならないどころか、すぐに見切って全弾避けている……やっぱりこの子強い……!)
空中にいるこちらが攻撃される恐れはないとはいえ、このままではらちが明かない。それどころか機関砲のエネルギー弾連射によって次第に両腕に熱を帯び始めており、いずれは逆に自分がダメージを受けてしまうだろう。そう判断したセレネは砲撃をやめ、両手を胸の前にかざした。すると、両手の間の空間にバレーボールほどの大きさの光球が出現したのであった。
だが、テネアスは痛みに一瞬たじろいだもののすぐに意識を戦闘に集中させて地を蹴り回避に移った。
セレネは手のひらを逃げるテネアスに向けてそれを撃ち続けるが、テネアスの動きが思いのほか素早く、虚しく地面に穴を空けるばかりであった。
(私の機関砲が直撃してもろくなダメージにならないどころか、すぐに見切って全弾避けている……やっぱりこの子強い……!)
空中にいるこちらが攻撃される恐れはないとはいえ、このままではらちが明かない。それどころか機関砲のエネルギー弾連射によって次第に両腕に熱を帯び始めており、いずれは逆に自分がダメージを受けてしまうだろう。そう判断したセレネは砲撃をやめ、両手を胸の前にかざした。すると、両手の間の空間にバレーボールほどの大きさの光球が出現したのであった。