第四話
夢小説設定
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みなさん、こんにちは、なまえです!
今日は待ちに待った三郎さんとのお出かけの日。
三郎さんが店の前まで来てくれるとのことで、私は少し前から店で待っている。
「姉ちゃん、浮かれて転ぶなよ〜」
弟がここぞとばかりにニヤニヤと私の反応を楽しむ。
「転びませんー!
そもそもこないだ足くじいたあんたに言われたくないわよ!」
「へいへい」
それでもニヤニヤをやめない弟。
まったく、いつからこんなマセた子供になったのやら
「お!姉ちゃん!三郎さん見えたぜ!」
遠くの方を見ながら弟が言う。
どんだけ目がいいんだか、私にはまだ人がいるなぁくらいにしかわからない。
私は立ち上がって身なりを整える。
弟はそれを見ながらニヤニヤ。
自分のときは覚えてなさいよ!
「色気づいちゃってさ〜」
「そんなんじゃないわよ!あんたそれ、絶対三郎さんの前では言わないでよ…」
「若い二人の邪魔はしないから安心しな」
そう言って弟はぐっと親指を立てる。
あんたが一番若いでしょうが…。
そうこう言ってる間に三郎さんがやってきた。
「やぁ、またせたね」
そう言って軽く手を上げながら三郎さんが現れた。
「こ、こんにちは」
弟にからかわれたせいか少しだけ緊張。
男の人とお出かけなんてはじめてだ。
「それじゃあ行こうか、
弟君、お姉さんは借りていくよ」
三郎さんがそう言うと弟はニヤリと笑いながら
「どーぞどーぞ」
とてもいい笑顔。
まったくもー!
三郎さんもなんだか楽しんでるみたいで、より一層恥ずかしい。
私は弟をかるく睨んでから三郎さんと歩き出す。
「さて、今日は隣町まで行こうと思うんだけど どうかな?」
「隣町ですか?」
「だめかな?」
「いえ、私この町を出るのが初めてなので驚いちゃって…
嬉しいです!」
私はこの町に2歳で来たときから一度もこの町を出たことがない。山一つ越えたところにまた別の街があって、そこまで遠くはないが山道は危険もあるので、行くことはなかなかない。
「三郎さんとなら山道はも安心ですね。」
私はそう言いながら微笑む。
こないだのこともあったし、三郎さんは頼りになる。
「そいつは嬉しいね。」
そういう三郎さんはなぜだか耳だけが赤かった。
「さぁ、足元に気をつけて、」
「はい、ありがとうございます。」
三郎さんの足取りは私にあわせてくれて少し遅め。こういう優しさも、素敵だ。