第一話
夢小説設定
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「はい、おまちー!」
そう言ってお団子をお客さんの前に3本、私の前に2本、あと温かいお茶を持ってきた。
「ありがとう」
お客さんはそう言って団子に手を伸ばした。
「あ、ありがとうございます、頂きます。」
お客さんに一言いって私も団子を手に取った。
「うん、おいしい」
その言葉を聞くとなんだか私まで嬉しくなった。
「そういえば、お兄さんはなんてお名前なんですか?」
私はいつもお兄さんとかお客さんとか彼のことを呼んできた。
よく来てくれてはいたけど、混んでる日も多かったし、しっかりと会話したことは無かったからあんまりお客さんのことを詳しくは知らない。
「あぁ、名前まだ名乗ってなかったね、
私は三郎だよ。好きに呼んでくれ。
君は?」
「三郎さんですね、
私はなまえです。」
「なまえちゃんね。」
そう言って三郎さんがニコリと笑った。
晴れた陽気に、美味しいお団子。なんて穏やかな日なんだろう。
「三郎さんはこの町に住んでるんですか?」
私はなんとなく聞いた。
来る日も時間もバラバラだし、たぶんこの町の人なんだろうと思うけどたまに山の方からやってくる時もあるから、本当のところはよく分からない。
「…あまり詳しくは話せないけど、基本的にはこの町に住んでるよ。
でも、色々なところを行ったり来たりさ」
少し悩む素振りを見せて三郎さんがそういった。
それは、これ以上聞かないでというサインだと思ったし、嘘をつかないことはきっと三郎さんなりの誠意なんだろう。
「そうなんですね〜
私はこの町から出たことがないんです。
だからそうやって色々なところに行ったことがあるのはとても憧れます。」
盆地にあるこの城下町は山道を超えねばほかの町や村には行けない。
小さな弟もいるし、そうそうここから出ることは無い。
「もし望むならきっといつか出られるさ。」
三郎さんはそう言って遠くを見てる。
きっと彼が見てる世界と私の見てる世界は全然違うんだろうなぁ。
そう言ってお団子をお客さんの前に3本、私の前に2本、あと温かいお茶を持ってきた。
「ありがとう」
お客さんはそう言って団子に手を伸ばした。
「あ、ありがとうございます、頂きます。」
お客さんに一言いって私も団子を手に取った。
「うん、おいしい」
その言葉を聞くとなんだか私まで嬉しくなった。
「そういえば、お兄さんはなんてお名前なんですか?」
私はいつもお兄さんとかお客さんとか彼のことを呼んできた。
よく来てくれてはいたけど、混んでる日も多かったし、しっかりと会話したことは無かったからあんまりお客さんのことを詳しくは知らない。
「あぁ、名前まだ名乗ってなかったね、
私は三郎だよ。好きに呼んでくれ。
君は?」
「三郎さんですね、
私はなまえです。」
「なまえちゃんね。」
そう言って三郎さんがニコリと笑った。
晴れた陽気に、美味しいお団子。なんて穏やかな日なんだろう。
「三郎さんはこの町に住んでるんですか?」
私はなんとなく聞いた。
来る日も時間もバラバラだし、たぶんこの町の人なんだろうと思うけどたまに山の方からやってくる時もあるから、本当のところはよく分からない。
「…あまり詳しくは話せないけど、基本的にはこの町に住んでるよ。
でも、色々なところを行ったり来たりさ」
少し悩む素振りを見せて三郎さんがそういった。
それは、これ以上聞かないでというサインだと思ったし、嘘をつかないことはきっと三郎さんなりの誠意なんだろう。
「そうなんですね〜
私はこの町から出たことがないんです。
だからそうやって色々なところに行ったことがあるのはとても憧れます。」
盆地にあるこの城下町は山道を超えねばほかの町や村には行けない。
小さな弟もいるし、そうそうここから出ることは無い。
「もし望むならきっといつか出られるさ。」
三郎さんはそう言って遠くを見てる。
きっと彼が見てる世界と私の見てる世界は全然違うんだろうなぁ。