第十四話
夢小説設定
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和尚さんに言われて三郎さんが寝ている部屋に移動した。
三郎さんの布団の横に座って顔を見つめる。
少し顔色はよくなったようだった。
「三郎さん…よかった…」
私は三郎さんの手を握る、その暖かさに少し安心して涙があふれる。よかった。その言葉しか思い浮かばない。
生きててくれて、ありがとう…。
私は強く三郎さんの手を握った。
「今は眠っているが、直に目覚める。
しかし、問題なのはこれから。なまえ、この人は忍者か?」
「…はい。」
「忍具が服の中にいくつもあった。
それのおかげで弾が食い止められてたのが救いじゃったがな。」
忍具…、武器か何かの事だろうか。
それを見られたら言い訳のしようがないものなのだということは分かった。
「駆け落ちか?家族はどうした?
お前の家や店はもう…」
今の一言で私たちのいた場所がすでにどうなったのか簡単に想像できた。もうあの思い出の場所たちも行くことはできないのか。
悲しみの反面、自分の判断は間違っていなかったと少し安堵する。
「家族は別の人の案内で逃げました。私は彼が心配で戻ってきたんです。」
「そうか!家族は無事なのか!
しかし、忍びの父を亡くしたお前が忍びの男を選ぶとは運命とは不思議なものじゃ。」
しかも、その父の敵の城の忍者なんだから本当にわからないものだ。もし私がもっと小さいころに実の父と母の事を聞いていたら、また違ったのかもしれない、
「さて、ここからは大事な話じゃ、よく聞け。
ここで匿っていられるのも時間の問題じゃ、明日、もしくは今晩中にはアイセンボンタケの忍が合戦場の近辺の見回りにここまでくるじゃろう。
そうなっては、この体では隠せまい。なんとかして今日の日があるうちに連れ出さねば」
和尚さんの言葉でいま私たちはまだ一時休憩で、あくまで逃げている途中なのだと実感する。
今日中に、この体の三郎さんをどう連れ出すというのだろう。私が背負っていくわけにもいかないし…。
「それは俺に任せてもらおう。」
それは突然だった、背後を見ると音もなく見知らぬ忍びの服を着た。男の人が立っていた。
三郎さんの布団の横に座って顔を見つめる。
少し顔色はよくなったようだった。
「三郎さん…よかった…」
私は三郎さんの手を握る、その暖かさに少し安心して涙があふれる。よかった。その言葉しか思い浮かばない。
生きててくれて、ありがとう…。
私は強く三郎さんの手を握った。
「今は眠っているが、直に目覚める。
しかし、問題なのはこれから。なまえ、この人は忍者か?」
「…はい。」
「忍具が服の中にいくつもあった。
それのおかげで弾が食い止められてたのが救いじゃったがな。」
忍具…、武器か何かの事だろうか。
それを見られたら言い訳のしようがないものなのだということは分かった。
「駆け落ちか?家族はどうした?
お前の家や店はもう…」
今の一言で私たちのいた場所がすでにどうなったのか簡単に想像できた。もうあの思い出の場所たちも行くことはできないのか。
悲しみの反面、自分の判断は間違っていなかったと少し安堵する。
「家族は別の人の案内で逃げました。私は彼が心配で戻ってきたんです。」
「そうか!家族は無事なのか!
しかし、忍びの父を亡くしたお前が忍びの男を選ぶとは運命とは不思議なものじゃ。」
しかも、その父の敵の城の忍者なんだから本当にわからないものだ。もし私がもっと小さいころに実の父と母の事を聞いていたら、また違ったのかもしれない、
「さて、ここからは大事な話じゃ、よく聞け。
ここで匿っていられるのも時間の問題じゃ、明日、もしくは今晩中にはアイセンボンタケの忍が合戦場の近辺の見回りにここまでくるじゃろう。
そうなっては、この体では隠せまい。なんとかして今日の日があるうちに連れ出さねば」
和尚さんの言葉でいま私たちはまだ一時休憩で、あくまで逃げている途中なのだと実感する。
今日中に、この体の三郎さんをどう連れ出すというのだろう。私が背負っていくわけにもいかないし…。
「それは俺に任せてもらおう。」
それは突然だった、背後を見ると音もなく見知らぬ忍びの服を着た。男の人が立っていた。