第十四話
夢小説設定
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道なき道を進み、ようやく、間もなく山道も終わるところだ。
ここからすぐに家の店が見えるはずだ。
すると空に煙がもくもくと立ち上がるのが見えた。
耳を澄ますと爆発音や人の叫び声も聞こえる。
本当に戦が起きているんだ。
そう実感して私は身震いした。
ガサガサッ!
「!!」
突然の物音に思わず身構える。
すぐ後ろの草かげからだ。
「…」
もしかしたらアイセンボンタケかクロトヤマタケモドキの忍者かもしれない。
他にも危険な可能性は沢山ある。
でも、私は意を消して草むらをのぞきこんだ。
「…三郎さん!」
そこには、素顔に私服の三郎さんがいた。
「…っ、なまえ、ちゃ、なん、ここに…」
でも、横たわるその姿はいつもとは違かった。
赤い血が滲んだ腹部を抑えている姿に、重傷を負っているのが見てわかった。
いつもは澄ましたその顔が苦痛に歪んでいる。
「喋らないで、」
私は持っていた衣類をひっぱり出して破いて、患部に少しキツめに巻き付ける。
「悪寒がして、戻ってきたんです、」
三郎さんは浅い呼吸をしながら別れを惜しむような表情で私を見つめる。
そんな目で見つめられたら、不安になる…。
血が止まるように、グッと引っ張って端を結んで、患部を直接圧迫した。
三郎さんがうめき声をあげる。
「お願い、止まって…」
私の頬に涙が伝う。
出血が多すぎる、こんな大量の血を見たことがない私は怖さに震えた。
「逃げ、て」
三郎さんがそう言いながら首を横に振る。
諦めろという意味だろうか?
「いやだ、私は、諦めない‥!」
ここからすぐにお世話になってる寺がある、とにかくそこに連れて行こう。
私が三郎さん腕を肩に回して立ち上がった。
ここからすぐに家の店が見えるはずだ。
すると空に煙がもくもくと立ち上がるのが見えた。
耳を澄ますと爆発音や人の叫び声も聞こえる。
本当に戦が起きているんだ。
そう実感して私は身震いした。
ガサガサッ!
「!!」
突然の物音に思わず身構える。
すぐ後ろの草かげからだ。
「…」
もしかしたらアイセンボンタケかクロトヤマタケモドキの忍者かもしれない。
他にも危険な可能性は沢山ある。
でも、私は意を消して草むらをのぞきこんだ。
「…三郎さん!」
そこには、素顔に私服の三郎さんがいた。
「…っ、なまえ、ちゃ、なん、ここに…」
でも、横たわるその姿はいつもとは違かった。
赤い血が滲んだ腹部を抑えている姿に、重傷を負っているのが見てわかった。
いつもは澄ましたその顔が苦痛に歪んでいる。
「喋らないで、」
私は持っていた衣類をひっぱり出して破いて、患部に少しキツめに巻き付ける。
「悪寒がして、戻ってきたんです、」
三郎さんは浅い呼吸をしながら別れを惜しむような表情で私を見つめる。
そんな目で見つめられたら、不安になる…。
血が止まるように、グッと引っ張って端を結んで、患部を直接圧迫した。
三郎さんがうめき声をあげる。
「お願い、止まって…」
私の頬に涙が伝う。
出血が多すぎる、こんな大量の血を見たことがない私は怖さに震えた。
「逃げ、て」
三郎さんがそう言いながら首を横に振る。
諦めろという意味だろうか?
「いやだ、私は、諦めない‥!」
ここからすぐにお世話になってる寺がある、とにかくそこに連れて行こう。
私が三郎さん腕を肩に回して立ち上がった。