第十二話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そう、私も一か月間一度も彼に会ってなかった…。
でも、私は昨晩呼び出されて三郎さんと二人で会ってこの話を聞いてきた。」
「なんでそんなことを三郎さんが知ってるんだ?しかもなんで姉ちゃんだけにその話をしたんだ?
みんなの前で話したほうがいいじゃんか!」
弟はこの現実味のない話を信じるうえで自分なりに納得のいく理由がほしいように感じた。
「…、見回りがいるんだな?」
父さんは何かを察した顔をしていた。
きっと何か思い当たるフシがあるんだろう。
「…。」
私は無言でコクリとうなずいた。
「実は、俺の友人の炭屋から最近大量の買い付けがあったと聞いた。最近のうちの店の客足もおかしいだろう?山道を抜けて休むひとがこんなに少ないのは、なにかに急いでいる人が多い証拠だ。
そしてなにより、なまえが子どものころにクロトヤマタケモドキ城が起こした戦のときに状況が似ている。
俺は戦が起こるというのは信じる。
だが、ひとつ疑問なのは何故お前にそのことを話したのか、だ。」
「それは…」
クロトヤマタケモドキの戦は、私の両親が亡くなった、あの戦の事だろう。
そして、三郎さんが何で私にこの話をしたか。疑問に思うのは当たり前だ。だって三郎さんにはなにも良いことなんかないんだから。
でも、ここで愛し合っているからなんて言って信じてもらえるのだろうか。
私はとっさに口をつぐんだ。
でも、私は昨晩呼び出されて三郎さんと二人で会ってこの話を聞いてきた。」
「なんでそんなことを三郎さんが知ってるんだ?しかもなんで姉ちゃんだけにその話をしたんだ?
みんなの前で話したほうがいいじゃんか!」
弟はこの現実味のない話を信じるうえで自分なりに納得のいく理由がほしいように感じた。
「…、見回りがいるんだな?」
父さんは何かを察した顔をしていた。
きっと何か思い当たるフシがあるんだろう。
「…。」
私は無言でコクリとうなずいた。
「実は、俺の友人の炭屋から最近大量の買い付けがあったと聞いた。最近のうちの店の客足もおかしいだろう?山道を抜けて休むひとがこんなに少ないのは、なにかに急いでいる人が多い証拠だ。
そしてなにより、なまえが子どものころにクロトヤマタケモドキ城が起こした戦のときに状況が似ている。
俺は戦が起こるというのは信じる。
だが、ひとつ疑問なのは何故お前にそのことを話したのか、だ。」
「それは…」
クロトヤマタケモドキの戦は、私の両親が亡くなった、あの戦の事だろう。
そして、三郎さんが何で私にこの話をしたか。疑問に思うのは当たり前だ。だって三郎さんにはなにも良いことなんかないんだから。
でも、ここで愛し合っているからなんて言って信じてもらえるのだろうか。
私はとっさに口をつぐんだ。