第十一話
夢小説設定
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「明かりを消して、この密会がバレると本当にまずいんだ。」
三郎さんにそう言われて私はろうそくの明かりを消した。薄暗く浮いていた三郎さんの顔見えなくなってあたりはまた真っ暗になった。
「色々聞きたいことも話したいことも沢山あると思うけど、先に私の話をとにかく聞いてくれ。」
そう言うと三郎さんは私を誘導して岩の上に座らせる。隣に三郎さんが座る気配もした。
「…見ての通り、私は忍びだ。それもクロトヤマタケモドキの。」
クロトヤマタケモドキ…、それは少し前に和尚さんから聞いた父の仇の城だ。
「私はクロトヤマタケモドキの忍者をしながら、アイセンボンタケ城の城下町に潜入して、城の動向を探っていた。だからこの町に住んでいたんだ。」
ヒュンと喉がなる。まるで自分の生きてる世界とは違う人の話見たい。いや、明確に違う世界なのかもしれない。
「ハッキリ言うと、クロトヤマタケモドキとアイセンボンタケの戦が起こる。」
「いく…さ…」
「少し前に兵助と勘右衛門が来たね?
あれは双方の城が戦に向けて火薬などを買い付けていることに気付いて伝えに来てくれたんだ。」
頭が追いつかないとはまさにこういうことか。忍者も、戦もなんだか自分の身近な話なんて思えなかった。それでも、三郎さんは冗談なんかじゃなく本気だ。
「それも、間違いなく戦の舞台は君たち家族が住む山を抜けたばかりの盆地になるだろう。城まで離れたあの場所でアイセンボンタケの兵士が迎え撃つはずだ。
なまえちゃんと離れてから私はどうにかそれを違う場所に舞台を移したかったが、私にはそこまではできなかった。」
三郎さんにそう言われて私はろうそくの明かりを消した。薄暗く浮いていた三郎さんの顔見えなくなってあたりはまた真っ暗になった。
「色々聞きたいことも話したいことも沢山あると思うけど、先に私の話をとにかく聞いてくれ。」
そう言うと三郎さんは私を誘導して岩の上に座らせる。隣に三郎さんが座る気配もした。
「…見ての通り、私は忍びだ。それもクロトヤマタケモドキの。」
クロトヤマタケモドキ…、それは少し前に和尚さんから聞いた父の仇の城だ。
「私はクロトヤマタケモドキの忍者をしながら、アイセンボンタケ城の城下町に潜入して、城の動向を探っていた。だからこの町に住んでいたんだ。」
ヒュンと喉がなる。まるで自分の生きてる世界とは違う人の話見たい。いや、明確に違う世界なのかもしれない。
「ハッキリ言うと、クロトヤマタケモドキとアイセンボンタケの戦が起こる。」
「いく…さ…」
「少し前に兵助と勘右衛門が来たね?
あれは双方の城が戦に向けて火薬などを買い付けていることに気付いて伝えに来てくれたんだ。」
頭が追いつかないとはまさにこういうことか。忍者も、戦もなんだか自分の身近な話なんて思えなかった。それでも、三郎さんは冗談なんかじゃなく本気だ。
「それも、間違いなく戦の舞台は君たち家族が住む山を抜けたばかりの盆地になるだろう。城まで離れたあの場所でアイセンボンタケの兵士が迎え撃つはずだ。
なまえちゃんと離れてから私はどうにかそれを違う場所に舞台を移したかったが、私にはそこまではできなかった。」