第十一話
夢小説設定
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夜になり、私は静かに家族が寝ている部屋を抜け出した。忍び足で移動して、裏の戸から外に出る。外はすこし肌寒くて、夜の真っ暗な道にすこし身震いする。こんな時間に一人で外を出るなんて初めてで、少しの緊張感に胸が上下する。
二度と会えないと思っていた三郎さんに会える高揚感と、親に内緒で家を出る罪悪感、そしてどんな話をされるのかという不安で心はまぜこぜだ。それでも、三郎さんに会いたいという気持ちだけは迷いはない。はやく、はやく顔が見たい、声が聞きたい。
"この間の場所"
それはきっとあの小川だ。
暗い夜道、家を出てすぐは暗くて何も見えないなか小さなロウソク一つで探り探り歩いていたけど、目が慣れてきて夜道も怖くなく歩ける。
小川までの道のりは歩いて10分程度で、普段は遠く感じることなんてないのに、今日に限ってはとても長い。
本当に三郎さんは来てくれるのかな。もし全然違う人だったらどうしよう。
小川に近づくにつれてだんだんと不安を感じたけれど、それでも行かないなんて選択肢はない。行かなかったら後悔するのなんて目に見えているんだから。
たどり着くとそこには人の気配はない。
三郎さん、来ていない?
一瞬不安が脳を掠めるが、首を横に振ってそれを否定する。
きっと来るはずだ。そう信じないと。
すると後ろから不意に誰かの気配を感じた。
「三郎さん…」
振り返るとそこにはろうそくの小さな光に照らされた三郎さんがいた。
「三郎さん、その服って…」
三郎さんは黒い忍者の服を着ていた。
二度と会えないと思っていた三郎さんに会える高揚感と、親に内緒で家を出る罪悪感、そしてどんな話をされるのかという不安で心はまぜこぜだ。それでも、三郎さんに会いたいという気持ちだけは迷いはない。はやく、はやく顔が見たい、声が聞きたい。
"この間の場所"
それはきっとあの小川だ。
暗い夜道、家を出てすぐは暗くて何も見えないなか小さなロウソク一つで探り探り歩いていたけど、目が慣れてきて夜道も怖くなく歩ける。
小川までの道のりは歩いて10分程度で、普段は遠く感じることなんてないのに、今日に限ってはとても長い。
本当に三郎さんは来てくれるのかな。もし全然違う人だったらどうしよう。
小川に近づくにつれてだんだんと不安を感じたけれど、それでも行かないなんて選択肢はない。行かなかったら後悔するのなんて目に見えているんだから。
たどり着くとそこには人の気配はない。
三郎さん、来ていない?
一瞬不安が脳を掠めるが、首を横に振ってそれを否定する。
きっと来るはずだ。そう信じないと。
すると後ろから不意に誰かの気配を感じた。
「三郎さん…」
振り返るとそこにはろうそくの小さな光に照らされた三郎さんがいた。
「三郎さん、その服って…」
三郎さんは黒い忍者の服を着ていた。