第八話
夢小説設定
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父さんが季節外れの風邪をひいて、今日の団子屋はおやすみです。
突然の暇で、家のことを手伝うと言っても母さんはいいからって。
弟は弟でどこか遊びに行ったみたいだし。
弟くらいの年ならまだしも、私くらいの年齢で暇してるお友達なんていないし、川でも見ながらのんびりしよう。
うちから少し行ったところには幅2mくらいの小さな小川があって、小さい頃はよく遊んだものだ。
周りには少し花も咲いているし、山からの水だからとても綺麗。
「はぁ」
水面に映るたんぽぽを見ながら小さなため息が溢れる。
ここ最近は本当に怒涛だったなぁ。
三郎さんがお店に来るようになった。
山賊に襲われて助けてもらったり。
隣町へお出かけして、あんなことになったり。
そして先日は三郎さんのお友達にも会った。
胸がドキドキと脈打つ。
「はぁ」
もう一度ため息が溢れる。
三郎さんのことを考えるだけで気持ちが高揚するのがわかる。
(私、やっぱり三郎さんのことが好きだ…。)
三郎さんはどうだろうか?
三郎さんは変わらず数日に一度はお店に来てくれる。
三郎さんが私の気持ちに気付いていないことはまず、ないだろう。
だってあの泊まった夜に気付かない訳がないし。
嫌ってことはないのかな?わかっていてもお店に変わらず来てくれるのは私に少しだけ自信をくれる。
お友達の尾浜さんと久々知さんも私のことを知っているようだったし、お友達に私の話をするなんて、どういうことなんだろう。
なんて話しているのかな…。
不意に顔を上げると川の向こう側に三郎さんがいた。