第四話
夢小説設定
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まずいな、本当に雨がやまない。
朝の天気の感じだと大丈夫だと思ったんたんだが…
山の天気は本当にころころ変わる。
私一人なら雨だろうがすぐに帰れるが、今日は事情が違う。
なまえちゃんも一緒なのだから。
彼女は山道に慣れていないどころかおおよそ初めてだ。
そんな彼女に雨の山道を歩かせるのは抵抗がある。
なまえちゃんは思ったよりも動揺しておらず、私のほうがむしろ動揺してしまう。
隣にいる彼女を見ると、不思議な気持ちだ。
雨がやまなければ、まだ一緒にいられるのか。
なんてアホなこと。
私のそんな気持ちを誰かが覗いてしまったのか、雨はますます強くなり、空は次第に暗くなる。
いつまでもここにいるわけにもいかない。
夜は忍者のゴールデンタイム。でも、なまえちゃんは普通の子だからね。
「なまえちゃん、ちょっと今日は帰れないかもしれない…」
私がそういうと彼女がさすがに驚いた顔をする。
「宿に泊まるしかこの雨だとなさそうだ。
ちゃんと部屋は別けるから安心して、」
ここは宿場町だから宿屋は探せば空いてるところがあるだろう。
嫁入り前の娘にこんなことを言う日が来るとはな…
するとなまえちゃんは、すこし考えたあとこちらを見て、
「私、一緒の部屋で大丈夫です。」
「へ?」
今度は私が驚いた顔をする。
今なんて言った?
見てみると彼女の顔は真っ赤で、なんだかすごく胸の奥がキュンとした。
雨の音だけが嫌に耳について離れない。