♡鉢屋三郎は語る…


こんにちは、みなさん、鉢屋三郎です。
私には最近恋人ができました。
それはもう、かわいくてかわいくてかわいくて…


かわいすぎて私の力不足で誘拐されてしまって、死に物狂いで救出に行ったら、なんとまさか向こうから告白。
なまえ、かわいすぎる。

あ、そうそう、ちなみにあの男はあの後、久野高の連中に引き渡した。
ユキちゃん曰く、女をなめてる男を野放しになんてできないのでこちらで駆除させてほしいとのこと。
ユキちゃんからしたら幼馴染の失態だ。
なにか思うところでもあったのだろう…。
もはや、無事を願…いはしないけど、社会的に抹消される程度で収まればいいと思う。


あの帰り道は本当にもう幸せだった。
っていうかなまえかわいすぎ。

家についても帰りたくないと泣き、私の家に連れて行っても、全く離れてくれず、トイレの前までついてくる始末。
いや、こんな言い方してるが本当はかわいくてかわいくてしょうがないんだが。

そして話していて、気付いたのだが、なまえはとってもわかりづらい天邪鬼だ。
本人に気はないが、さじ加減が下手なのか、変なとこで素直で変なとこでツンデレを使うので、なにが本音なのかずっとわからなかった。


っていうか、好かれてるなんて自信一切なかった。


まぁ、前よりは嫌われてないな、とか、友達ていどならいいのかな、とか
本当は嫌がってるのかな…？

みたいな、感じでぐるぐるとしてたが、あの事件以降の素直ななまえの話を聞いてすべてのつじつまが合った。


っていうか、前に彼女できたんだねって言いながら泣いてたのとか、私のことが好きだったからとかさ！天使すぎる！
あー、もう、なんで泣いてるのか全然わからなかった当時の自分が憎たらしい…！

正直、学校でなまえと良い感じって噂流れてるの聞いて、その噂かき消すのが嫌で嫌で仕方なかったのに、そこまでしたのに、何の効果も得られないなんて…っとか、今回の件に関しては後悔がたくさん残ってる。

友人たちにも「少しは頼れよ馬鹿」と説教されてしまった。


でも、これ以上なまえを苦しめることのないように、これからはそうしていこうと思う。


さぁ、今日もかわいいなまえのお迎えの時間だ。
家の前で待ち合わせできることを今日も感謝して私は自宅を後にした。



♡END♡