目が覚めるとそこは全く知らない部屋だった。

誰もいない、知らない部屋…こわい…



手足は縛られ、口も拘束されていた…。
自分じゃどうにも出来そうもない…。


ぐるりと部屋を見渡すとそこはとても簡素で、本棚には教科書、あとはベッドと勉強机しかない。
窓もないし、テレビも、時計もない…。


今何時なんだろう…
どのくらい眠っていたのか…、全然わかんない。

ドアは重苦しい雰囲気で、簡単に出れるようには見えない。


意識の最後には同じ中学だった男の子。
狂ったような眼をしてた…。


殺されちゃうのかな…。
それとも、ずっとここに…。



鉢屋くんに、ちゃんと連絡してればこんなことになんなかったのかな…




後悔しても遅いのに…
やだよ…、ちゃんと伝えずにお別れなんて…