うわ、結構暗いな…

外に出るとやっぱり空は真っ暗で、少し不安な気持ちになった。
やっぱりお母さんとかに迎え来てもらった方が…


でも、今誰に頼っても、やっぱり鉢屋くんの代わりみたいでやだな…


電車はまぁまぁ混んでた。
私と鉢屋くんの家は電車で３０分揺れて、最寄駅から歩いて２０分の２駅間のちょうど真ん中らへんにある。
朝は下りで帰りは上りなので、そこまでは混まないけど、座るのは結構きびしいかなくらいだ。


ガタンゴトン…


最近まで１人電車なんてなれてたし、鉢屋くんと一緒に登下校するようになってからは日も浅いはずなのに、なんでこんなにも寂しいんだろう。


私こんなんで、いつ諦めがつくんだろ…
落ち着くまで自分で距離とるって決めて、全く落ち着く気がしない。
むしろ悪化の一途じゃない…。


そもそも、いつの間にこんなに好きになってたんだろう・・・。

最初の頃は苦手で、あんまり話もしたくなくて、でもなんとなく話すようになって。
好きになり始めてて、決定打は…、あの事件…。

なんでこの人私のためにそこまで心配してくれるんだろ…、だってほかの女の子とは全然しゃべらないじゃない。
もしかして…鉢屋くんも…？

そんなふうに本当はちょっと思っていた…。
勘違いして、浮かれてたからバチが当たったのかな…。


「"まもなく‐‐‐"」


電車のアナウンスでハッとする、下りないと…