うちの学校では7時までが委員会活動時間として認められてる時間だ。
そして完全撤退は8時だ。

だから、遅くても7時で作業はおわる。
今は6時半に差し掛かったところ。
作業はとっても地味で、ぐちゃぐちゃになった本棚の並び替えと、読めなくなった本や状態の悪いものを見つけること。
これが、単純だけど以外と集中力も使うし時間がかかる。

中等部の子達は6時で帰らなきゃいけないので、今は高等部の私と雷蔵くんと中在家先輩と3人で作業をしてる。
空は完全に暗闇に染まっていた…。


「ふぅ…」


私は自分の言われていた部分が終わって一息ついた。
ジェントルマンな中在家先輩は女子の私には基本的に力仕事は言い渡さないが、今日みたいな作業は意外と疲れるのだ。

「中在家先輩、終わりましたー」

中在家先輩に駆け寄ると、モソモソと先輩が話す。

「今日はもう暗い、先に帰りなさい。」

小さいが確かにそう聞こえた。

「はい！わかりました、
ありがとうございます。」

私はそう言って頭を下げて帰り支度を始めた。

「なまえちゃん、気を付けて帰るんだよ。」

鉢屋くんと同じ顔の雷蔵くんが心配そうに言ってくれる。

「うん、ありがとう…
じゃあ、雷蔵くん、中在家先輩、お先に失礼します。」

「お疲れ…」

「おつかれさま！」


２人の言葉を後に私は帰宅時に着いた。
６時４５分のことだった。