ピピピピ…ピピピ…


朝か…


「ううーん」

私はそう唸ってからゆっくり起き上った。

今の時間は朝5時半、いつも通りの朝だ…


「んんん…」






ん？
あれ？今、私のじゃない声したよね？






まだ少し眠たい目をこすって自分の横を見る、するとそこには…


「喜八郎…？！」


そう、隣には丸まって寝てる喜八郎の姿が…。


「喜八郎、何でここで寝てんだ？！
ちょ、起きろ！」


私はそう言って、喜八郎の体を強引におこす。
喜八郎、見た目のわりに結構重い！


「う～ん…。
まだ、寝れる…」


そう言って喜八郎は私に寄りかかって寝ようとしてきた…


「って寝るなら自分の部屋で寝なさい！
こら！喜八郎！しかも耳に寝息かけないで！

うわぁ！」


するといきなり喜八郎はいきおいよく私ごと布団に倒れていった。
そして、私に抱き付いた格好で落ち着いたのか、また寝息を立てる。


「…はぁ。」


目の前の綺麗な顔を見て私はため息をついた。

じゃあ、喜八郎だけここに寝かせて私は布団から出よう。
そう思って私が動くと私に抱き付いてた腕にますます力が入る。


それによって近づく喜八郎の体は意外と締まっていて、心地いい。
心臓の音がどくどくと聞こえる…あ、なんか眠くなってきた。
私は欲求に負けて再び眠りについた。