第一話 それは在りし日のせいで
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私は自分が考えていたのとは真逆の事実に驚きました。何よりもその横で微笑む父の顔。
"隠れS"
穏やかで優しい自慢のお父さんで、私は小さな頃から本当にお父さんが大好きでした。そんなお父さんの頬には紛れもなくそう書いてありました。あの優しいお父さんが人をいじめるのが好き…?
(Sが意地悪する方でMがいじめられる方であってる…よね?)
そう疑問に思うほどです。
そして朝イチで両親の性癖の実態を知ってしまった衝撃でそっちに気を取られすぎて大切なことを確認していませんでした。なんでお母さんたちは頬に自分の性癖らしきものを書いているのかってことです。
(まさかとは思うけど、お母さん達自分で書いたの?もしそうだとしたら指摘した方がいいのかな?いやいやいやいや、嫌でしょ、12歳の娘に、「お母さん、ドエムなの?」って。そもそも自分で書くわけがない。でも、他の人も見えてるのかはどうにか確認しなきゃ…)
「お、お母さん顔に何かついてない?」
悩みに悩んだ末出できたのはその言葉。他に何かいい言葉があったらぜひ私に教えて欲しいです…、これが私の限界でした…。
「顔?何かついてるかしら、パパ」
お母さんはお父さんに小首を傾げてそう問いかけます。お父さんがよくお母さんの顔を見てから一言。
「ん〜、何もついてないと思うよ。いつも通り綺麗だよ。」
「あら、うふふ。」
そう言って母は嬉しそうに微笑みました。
(私にしか見えてない…)
「はは、私の見間違いだったみたい…」
私は朝ごはんを食べました。頬に"ドエム"と"隠れS"と書かれた両親に見守られながら。
この日から私の地獄の日々が始まりました。
"隠れS"
穏やかで優しい自慢のお父さんで、私は小さな頃から本当にお父さんが大好きでした。そんなお父さんの頬には紛れもなくそう書いてありました。あの優しいお父さんが人をいじめるのが好き…?
(Sが意地悪する方でMがいじめられる方であってる…よね?)
そう疑問に思うほどです。
そして朝イチで両親の性癖の実態を知ってしまった衝撃でそっちに気を取られすぎて大切なことを確認していませんでした。なんでお母さんたちは頬に自分の性癖らしきものを書いているのかってことです。
(まさかとは思うけど、お母さん達自分で書いたの?もしそうだとしたら指摘した方がいいのかな?いやいやいやいや、嫌でしょ、12歳の娘に、「お母さん、ドエムなの?」って。そもそも自分で書くわけがない。でも、他の人も見えてるのかはどうにか確認しなきゃ…)
「お、お母さん顔に何かついてない?」
悩みに悩んだ末出できたのはその言葉。他に何かいい言葉があったらぜひ私に教えて欲しいです…、これが私の限界でした…。
「顔?何かついてるかしら、パパ」
お母さんはお父さんに小首を傾げてそう問いかけます。お父さんがよくお母さんの顔を見てから一言。
「ん〜、何もついてないと思うよ。いつも通り綺麗だよ。」
「あら、うふふ。」
そう言って母は嬉しそうに微笑みました。
(私にしか見えてない…)
「はは、私の見間違いだったみたい…」
私は朝ごはんを食べました。頬に"ドエム"と"隠れS"と書かれた両親に見守られながら。
この日から私の地獄の日々が始まりました。