陰影
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そこは薄暗く寒い所だった。
蔵?奥に見えるのは座敷牢か?
近づいて見ると、長い黒髪の小さな女の子が1人
寒さには足りない薄い着物を着てボーッと上を見ていた。目線の先には小さな換気窓が有りそこからは青い空が見えていた。
「朱鳥…?」
だいぶ幼いものの確かに面影がある
これは夢か?
ギィっと鈍い木の音がすると、朱鳥の体がビクッと震える。
音の方から初老の男が二人歩いてくる
「さぁ。お薬の時間だよ」
にやぁと笑った男が言う
震える朱鳥は壁際に後退り小さな声を絞り出す
「…じじさま。おくすりはイヤです…」
「これはなぁ。朱鳥のためなんだぞぉ」
座敷牢の中に男が一人入る。
手には注射器が見える
「止めろ!」
思わず声をあげるが、誰も反応しない。触れる事も出来ない
男は角で震える朱鳥の腕を力ずくで捕まえる
「やっ…」
「大人しくしろぃ!」
僅かな抵抗の声は怒声にかき消される
無造作に針は朱鳥の腕に突き立てられ、液体が注入される。
腕を解放された朱鳥が地面に倒れる
牢に鍵をかけて男が言う
「これはオマエのためなんだぞぉ。
オマエの中の白蛇様のためなんだぞぉ」
間延びした声がドアの外に消える
「…う。…あ、あ。」
小さな体が、恐怖とは違う何かで揺れる
「やっ。…はぅ…あぁっ」
苦しげな呼吸が漏れ、床に爪が立てられる
「朱鳥!朱鳥!」
叫んでも声は届かず、朱鳥に触れる事も出来ない
「あ゛っ…。う…あ!」
苦しげに地を転がる。
見開かれた瞳はギラギラと光っている
俺を呼べ。助けてと俺を呼べ。
首元を掻きむしり血が滲む。
赤い縄跡が肌に浮かび上がる
朱鳥を縛り付けるかのように
蔵?奥に見えるのは座敷牢か?
近づいて見ると、長い黒髪の小さな女の子が1人
寒さには足りない薄い着物を着てボーッと上を見ていた。目線の先には小さな換気窓が有りそこからは青い空が見えていた。
「朱鳥…?」
だいぶ幼いものの確かに面影がある
これは夢か?
ギィっと鈍い木の音がすると、朱鳥の体がビクッと震える。
音の方から初老の男が二人歩いてくる
「さぁ。お薬の時間だよ」
にやぁと笑った男が言う
震える朱鳥は壁際に後退り小さな声を絞り出す
「…じじさま。おくすりはイヤです…」
「これはなぁ。朱鳥のためなんだぞぉ」
座敷牢の中に男が一人入る。
手には注射器が見える
「止めろ!」
思わず声をあげるが、誰も反応しない。触れる事も出来ない
男は角で震える朱鳥の腕を力ずくで捕まえる
「やっ…」
「大人しくしろぃ!」
僅かな抵抗の声は怒声にかき消される
無造作に針は朱鳥の腕に突き立てられ、液体が注入される。
腕を解放された朱鳥が地面に倒れる
牢に鍵をかけて男が言う
「これはオマエのためなんだぞぉ。
オマエの中の白蛇様のためなんだぞぉ」
間延びした声がドアの外に消える
「…う。…あ、あ。」
小さな体が、恐怖とは違う何かで揺れる
「やっ。…はぅ…あぁっ」
苦しげな呼吸が漏れ、床に爪が立てられる
「朱鳥!朱鳥!」
叫んでも声は届かず、朱鳥に触れる事も出来ない
「あ゛っ…。う…あ!」
苦しげに地を転がる。
見開かれた瞳はギラギラと光っている
俺を呼べ。助けてと俺を呼べ。
首元を掻きむしり血が滲む。
赤い縄跡が肌に浮かび上がる
朱鳥を縛り付けるかのように