むちゃくちゃになる迄朱鳥を抱きたい

そんな衝動に駆られた。

白い肌に赤い花を散らして、俺の手で乱して、俺の事しか考えられない様にしたい

けれど、この衝動に任せて朱鳥を抱いたらきっと朱鳥を傷付けてしまうどころか壊してしまう

そんな事はしたくない

何より朱鳥は病み上がりだ。

グッと理性で衝動を押し留める

ぽやっとした顔の朱鳥を抱えあげベットに運び寝かしつける

すると、俺の服に手をかけたまま

「恵も一緒に寝るの」

コイツはわかってて言ってんのか、この無自覚煽りが

しかし、疑問形ではなくて「~するの」という時はコイツは諦める気がない時だ

仕方ないと布団に入り込むと、既に半分眠っている朱鳥が擦り寄ってきて

「めぐみのにおいー」

とか言ってくる。

ご満悦な朱鳥を見るのは悪くないが、今はただ 自分の理性が保ってくれるのを祈るしかなかった。