毒血
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その日は久しぶりに恵との任務だった。
郊外の廃病院
二級に満たない三級程度の呪霊
恵が「さっさと済ませるぞ」と歩き出す
恵一人で事足りる任務だけど、私の経験値の為に任務へ同行する事になった。
私は恵みたいに天才でも無いし、実践経験も豊富では無い。
でも、いつまでもそんな事言ってられないから頑張らなきゃと思う。
病院内に入る
割れたガラスを踏んでジャリって音がなる
僅かに漂う呪霊の気配を辿り行く
簪を引き抜く
気配が濃ゆくなり、天井の影から呪霊が落ちてくる。
粘土をむちゃくちゃにこねくり回し雑に手足や目を付けた様な歪な見た目な呪霊がこちらに向かって来る
前へと駆け出しながら鞭を振るう
室内なので壁に当たって減速しないよう左手でリリースポイントを調節して手首を翻す
呪霊の動きは大振り、その間を縫って呪力を込めて鞭の先端を叩き込む
呪霊の呪力の塊は私から見て背面
けど、狙えない訳じゃない
鞭の側面を呪霊に打つ
そうすれば呪霊の体に巻き付くように鞭が曲がり、先端が塊を砕く
すると、呪霊は塵の様に消え去った
私をサポートする為構えてた恵がホッとした表情になる。
なんだろう
違和感
とにかくと恵の元に向かう
ゾクリと背中が震える
「危ない!」
瞬間、恵が私を突き飛ばした
その空間に噴き出すどす黒い液体が恵へと降りかかる
「恵っ!」
恵が突き飛ばしてくれたおかげで左腕にかかった程度で済んだ
けど、恵は違うっ!
私のせいだっ。私を庇って
恵に駆け寄ろうとした時体が動かなくなる
すぅっと血の気が引く
私と恵の間にぬるりと表れる新しい呪霊
いや、呪力は先程の塊と同じだ。
だけど、呪力の濃さも気配の強さも段違い
二級?一級?
怖い。体が動かない
「…っは…、朱鳥…」
小さく恵の声が聞こえる
凄く苦しそうな声
「に…げろ…」
逃げろ…?
さっき浴びた呪霊の液体のせいか倒れたまま動かない恵が声を絞り出した言葉が「にげろ」
恵は二級だからもしかしたらコイツを払えるかもしれない
けど、恵は今は動けない
私は恵より階級が低いからコイツを払えない
私が逃げて助けを呼ぶのが正解…?
郊外の廃病院
二級に満たない三級程度の呪霊
恵が「さっさと済ませるぞ」と歩き出す
恵一人で事足りる任務だけど、私の経験値の為に任務へ同行する事になった。
私は恵みたいに天才でも無いし、実践経験も豊富では無い。
でも、いつまでもそんな事言ってられないから頑張らなきゃと思う。
病院内に入る
割れたガラスを踏んでジャリって音がなる
僅かに漂う呪霊の気配を辿り行く
簪を引き抜く
気配が濃ゆくなり、天井の影から呪霊が落ちてくる。
粘土をむちゃくちゃにこねくり回し雑に手足や目を付けた様な歪な見た目な呪霊がこちらに向かって来る
前へと駆け出しながら鞭を振るう
室内なので壁に当たって減速しないよう左手でリリースポイントを調節して手首を翻す
呪霊の動きは大振り、その間を縫って呪力を込めて鞭の先端を叩き込む
呪霊の呪力の塊は私から見て背面
けど、狙えない訳じゃない
鞭の側面を呪霊に打つ
そうすれば呪霊の体に巻き付くように鞭が曲がり、先端が塊を砕く
すると、呪霊は塵の様に消え去った
私をサポートする為構えてた恵がホッとした表情になる。
なんだろう
違和感
とにかくと恵の元に向かう
ゾクリと背中が震える
「危ない!」
瞬間、恵が私を突き飛ばした
その空間に噴き出すどす黒い液体が恵へと降りかかる
「恵っ!」
恵が突き飛ばしてくれたおかげで左腕にかかった程度で済んだ
けど、恵は違うっ!
私のせいだっ。私を庇って
恵に駆け寄ろうとした時体が動かなくなる
すぅっと血の気が引く
私と恵の間にぬるりと表れる新しい呪霊
いや、呪力は先程の塊と同じだ。
だけど、呪力の濃さも気配の強さも段違い
二級?一級?
怖い。体が動かない
「…っは…、朱鳥…」
小さく恵の声が聞こえる
凄く苦しそうな声
「に…げろ…」
逃げろ…?
さっき浴びた呪霊の液体のせいか倒れたまま動かない恵が声を絞り出した言葉が「にげろ」
恵は二級だからもしかしたらコイツを払えるかもしれない
けど、恵は今は動けない
私は恵より階級が低いからコイツを払えない
私が逃げて助けを呼ぶのが正解…?