次の日の周りの反応は

「あっ…(察し)」

だった。

モロバレかよ。

バレても別に問題は無いが、温かい目でニヤニヤするのは止めて欲しい。

「おはよー」と朱鳥が教室に入ってくる。

虎杖と釘崎のニヤニヤが止まらない

「恵。おはよう」

「あぁ。おはよ」

朱鳥は目を逸らすことも、逃げ出すこともなく挨拶してくる。

どうやら通常運転に戻った様だ

その時、両サイドを虎杖と釘崎に固められ教室の隅へと連れて行かれる


「アンタ。さてはヤッたわね」

「言い方。てゆーか何をだよ」

「そりゃ伏黒、愛のこ･く･は･く♡だよ」

「虎杖のその言い方寒気が走るな」

「っていうか。朱鳥になんて言ったのよ」

「んで、朱鳥はなんて言ったんだよ」

ニヤニヤした二人が詰め寄る

「どうしたのー？」

トテトテと朱鳥がやってくる

俺が制する間もなく、釘崎が

「ねぇ。アンタ達付き合ってんの？」

と、言い出す

「？？」

朱鳥は不思議そうな顔をしたと思ったら、付き合ってるの？と言わんばかりにの表情で俺に確認の視線を向ける

なんでそんな表情を向ける

「っ！昨日言っただろっ。好きだ、って！誰にも渡さ、…ねぇ、…」

思わず声を出してから、なんて事を皆の前で言ってしまったと気づいた

ポカンとしている虎杖と釘崎に対して、朱鳥はニヤニヤとしていた。

「うん！」

満足気な表情で返信をする朱鳥。

もしかしたらとんでもない奴かもしれねぇ

そんな時、五条先生が入ってくる

「外まで聞こえる声で、朝からお熱いねぇ」

冷やかしの声が煩い

「朱鳥ー。恵に飽きたらいつでも僕の所においでー」

両腕を広げてなんて事を言うんだ

グッと朱鳥を抱き寄せ

「朱鳥は俺のなんで。
アンタには渡しません」

キッパリ言い放つ

五条先生はくつくつと笑いながら

「若人が青春してるねぇ」

何やらジジくさい事を言い出すし

虎杖と釘崎は「ご馳走様です」とか言ってくるし

しかしまぁ、腕の中の朱鳥が満足そうだからそれでいいやとなった。