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泥沼から引きずり出される様に目が覚める。
また嫌な夢を見た気がする。
余り夢は見ないが、見る時は決まって嫌な夢。
薄暗くて寒くて、癒えることの無い永遠の様な虚ろの中にいて、とても怖い夢。
覚えていなくても、目が覚めてもまとわりついているようで控え目に言ってとても最悪。
寒くて、頭痛くて、お腹も痛い。
これは現実だし、原因もわかっている。
昨晩、月のアレがきた。
どうやら今回のはとても重たいらしい。
スマホを見ると、まだ授業まで時間があったので、家入さんに相談する事にした
朝早く人気の無い校内をヨタヨタ歩きながら着いた先には、幸いにも家入さんが居た。
状況を説明する
「なるほど。だいぶ辛そうだな。
反転術式では治してやれないが、薬飲むか?」
フルフルと首を振り
「薬は勝手に飲まないように言われてて…」
「そうか。普段からそんなに酷いのか?」
「いえ、たまになるだけです」
「まぁ、気温の低下、低気圧色々原因はあるだろうさ」
そう言えば、今日は天気が悪い。
それも影響あるのか。
だとしても
「どうしたら授業出れますか?
今日、座学と実技があるんです」
そう言うと、家入さんはポカンと口を開けた。
授業出なきゃ行けないからと言うと
「そんな状態で授業受けれるわけないだろう。
休め」
「……休む?」
「症状が落ち着くまで、座学も実技も任務も休め。悟には私から言っておいてやる。とにかく、部屋で大人しくしていろ」
「授業って休んじゃダメなんじゃ…」
「程度ってモノがあるだろう。明らかにその状態は休んで安静にするべきだ」
授業を休む。不参加。
考えた事も無かった。
「ほら、早く部屋に戻って暖かくして寝てろ。
医者命令だ」
お医者さんがそう言うならそうした方が良いのだろう。
「…わかりました。ありがとうございました」
そう言って医務室を後にした。
ヨタヨタと部屋に向かう。
いつもなら登校する時間に部屋への帰り道を歩くと言うなんとも不思議な感覚だ。
部屋へ戻ると、一晩かけて温めた布団は既に冷たくなっていた。
外はビュービューと強く風が吹き窓をカタカタと鳴らす
ベットで横になるとまた嫌な夢を見そうだったので、掛け布団を持ってきてソファーでくるまった。
頭はくわんくわんと痛み、お腹はギューッと痛む。
二箇所同時には痛くならないって聞いたけど、アレは嘘だ。
寒い。
熱は無かったけど、布団が中々暖かくならない。
朝の怖い夢がまとわりついているように嫌な気持ちが無くならない。
大丈夫。
大丈夫。
我慢してれば大丈夫。
ギュッと体を縮める。
グッと歯を食いしばる。
大丈夫。
今まで大丈夫だったから大丈夫。
そう、自分に言い聞かせていると
コンコン
と、ドアがノックされた。
驚いて固まっていると、更にコンコンと音が鳴る。
そして
「…朱鳥?居るのか?」
聞き慣れたその声の主は恵だった。
また嫌な夢を見た気がする。
余り夢は見ないが、見る時は決まって嫌な夢。
薄暗くて寒くて、癒えることの無い永遠の様な虚ろの中にいて、とても怖い夢。
覚えていなくても、目が覚めてもまとわりついているようで控え目に言ってとても最悪。
寒くて、頭痛くて、お腹も痛い。
これは現実だし、原因もわかっている。
昨晩、月のアレがきた。
どうやら今回のはとても重たいらしい。
スマホを見ると、まだ授業まで時間があったので、家入さんに相談する事にした
朝早く人気の無い校内をヨタヨタ歩きながら着いた先には、幸いにも家入さんが居た。
状況を説明する
「なるほど。だいぶ辛そうだな。
反転術式では治してやれないが、薬飲むか?」
フルフルと首を振り
「薬は勝手に飲まないように言われてて…」
「そうか。普段からそんなに酷いのか?」
「いえ、たまになるだけです」
「まぁ、気温の低下、低気圧色々原因はあるだろうさ」
そう言えば、今日は天気が悪い。
それも影響あるのか。
だとしても
「どうしたら授業出れますか?
今日、座学と実技があるんです」
そう言うと、家入さんはポカンと口を開けた。
授業出なきゃ行けないからと言うと
「そんな状態で授業受けれるわけないだろう。
休め」
「……休む?」
「症状が落ち着くまで、座学も実技も任務も休め。悟には私から言っておいてやる。とにかく、部屋で大人しくしていろ」
「授業って休んじゃダメなんじゃ…」
「程度ってモノがあるだろう。明らかにその状態は休んで安静にするべきだ」
授業を休む。不参加。
考えた事も無かった。
「ほら、早く部屋に戻って暖かくして寝てろ。
医者命令だ」
お医者さんがそう言うならそうした方が良いのだろう。
「…わかりました。ありがとうございました」
そう言って医務室を後にした。
ヨタヨタと部屋に向かう。
いつもなら登校する時間に部屋への帰り道を歩くと言うなんとも不思議な感覚だ。
部屋へ戻ると、一晩かけて温めた布団は既に冷たくなっていた。
外はビュービューと強く風が吹き窓をカタカタと鳴らす
ベットで横になるとまた嫌な夢を見そうだったので、掛け布団を持ってきてソファーでくるまった。
頭はくわんくわんと痛み、お腹はギューッと痛む。
二箇所同時には痛くならないって聞いたけど、アレは嘘だ。
寒い。
熱は無かったけど、布団が中々暖かくならない。
朝の怖い夢がまとわりついているように嫌な気持ちが無くならない。
大丈夫。
大丈夫。
我慢してれば大丈夫。
ギュッと体を縮める。
グッと歯を食いしばる。
大丈夫。
今まで大丈夫だったから大丈夫。
そう、自分に言い聞かせていると
コンコン
と、ドアがノックされた。
驚いて固まっていると、更にコンコンと音が鳴る。
そして
「…朱鳥?居るのか?」
聞き慣れたその声の主は恵だった。