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疑惑

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「やぁ、硝子。結果出たんだって」

そう言って医務室に入ると、硝子に七海に伊地知。
みんな揃っているようだ。

「あぁ。酷いもんだよ」

報告書であろう紙をピラピラさせる

「結論から言おう。宮城朱鳥の毛髪から薬物反応が出た」

へぇ。と驚いて見せるが、対して驚くことでも無い。

「ケーキはもちろん、血液からは薬物反応は出なかった」

「つまり?」

先を促す。

「彼女は、過去。およそ数年前に薬物乱用状態にあったとみられる」

「何年前かまでは分かりませんか」

七海が問う

「毛髪検査はそんなに万能じゃあないんだよ。七海。ただ、反応が出たと言うことは、そう遠くない過去に少なくない回数薬物を使用したと言うことだ」

「そもそも、薬物乱用状態の人間が、そんな簡単に止めれるもんなの?薬」

素朴な疑問をぶつけてみる

「そんな簡単止められたら、世の中に中毒者は居ないな。少なくとも、タバコよりは難しい」

そりゃそうだ。

「彼女が異常状態になった時には、具体的にどんな風に?」

「そりゃあ、とんでもなく可愛かったよ」

スマホで録画した当時の様子を七海に見せる。

画面にはゴロゴロと恵に懐いている朱鳥の姿が

「なるほど。普段の彼女からは想像つきませんね」

「でも、凄く可愛くてね。おいでーって呼ぶと素直に僕の所にきてくれてね」

「貴方の感想は結構です。少なくもと今見る限り彼女は薬物乱用者の様には見えませんが?」

僕の言葉を遮り、硝子へ言葉を投げかける七海。

「…恐らく、ここ数年は薬物は使用してないだろう。頭部付近の毛髪からは薬物反応が出なかった」

「反応があった位置からして、推測ではあるが4~5年前かもしれん」

4.5年前だと

「小学生の頃か」

僕の言葉に頷く硝子

「多分、自分の意思じゃ無いよね」

小学生で自分で薬に手を出したとは考えにくい
だとすると

「きっと、彼女に与えた人物が居る」

クイッとサングラスを押し上げ、ため息と共に吐き出す七海。

「だとしたら、何と残酷な話でしょう」

ポーカーフェイスから滲み出る怒り。
当然だ。

「伊地知。朱鳥の子供時代ってどうだったのよ」

ファイルをめくりながらながら口を開く

「彼女の育った場所は、田舎の、いわゆる限界集落と呼ばれる所ですが、出自は不明です」

「出自不明?」

「えぇ。小さな施設にいた所迄はわかったのですが、ご両親の事は辿れませんでした」

ページをめくり続ける

「その、小さな施設から引き取られ 養父にあたる宮城家へと。
ただ、小・中と在籍、卒業記録はあるものの、実際に彼女を見た人物は確認出来ませんでした。」

つまり、学校には通ってなかった

「宮城家って術師の家系?」

朱鳥には確かに術師の才能がある

「いえ。違います。ただ…」

「ただ?」

「その集落にはある信仰がありまして…。それにまつわる儀式めいたものは確認出来ました」

「その、信仰対象は?」

「白蛇、信仰です」



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