眠りの世界からじわじわと引き上げられる。

まだ起きたくない。

だって、なんだかとても心地良いんだもん。

お日様とは違う柔らかい温かさが凄く心地良い。

でも、なんだかお布団がいつもより重たい。




ふっと目が覚めた
身動ぎしようとしてロクに動けない事に気づく

後、目の前にあるのは衿元から覗く胸板。

規則正しく上下するそこは程よく引き締まっていて

じゃなくて

チラリと上を見ると、スースーと小さな寝息をたてている恵の寝顔が。

体に感じる温かさは恵の体温で、重みは恵の腕か

どうやら恵に抱き枕にされているらしい。

なるほど。

よく分からない。

多分私は寝ぼけている
と言うか、これは夢だ。
うん、そうだ。

心地良い温かさに浸りたくてまた目を閉じる

恵。まつ毛長かったなー

微睡みながら意識を手放した。