朝、スマホのアラームで眠りから引き起こされる。
まだ寝ていたい欲求に抗い、体を引きずるようにベットから抜け出しシャワーへと向かう。

熱めのシャワーを浴びなんとか頭を覚醒させる。
髪を乾かし、制服に着替える
簪を手に取り髪を纏めあげる。
教室に向かい扉を開ける。
そこには恵がいた。

「おはよう、恵」

「おはよ」

教室を見ると他の2人はまだの様だ
恵の座っている机の他に空いてるものは3つあるがそういえば昨日自分の机を聞いてなかった。
戸惑っていると

「そこ」

と、1つの机を指さした

きっと私の机だろう

「ありがとう」

お礼を言いそこに恵の隣のそこに座る。

その時に扉が空いて野薔薇と悠仁が入ってくる。

おはようと挨拶を交わしそれぞれ席に座る。

スパーンと扉が開けられたと思ったらそこには謎のポーズを決めた五条先生がいて

「おっはよー！皆揃ってるねー！」

と、明るい声。

「さぁこれで一年も四人になったね。
昨日のピザパーティで仲良くなった事だし、
今日の呪術実習は2-2のペアでやるよ」

あ。ピザパーティバレてる。

「悠仁･野薔薇ペア。恵･ 朱鳥 ペア」

「えー。 朱鳥と一緒が良かったー」

「我儘言わないの。野薔薇。ほら、移動するよ」

五条先生に促され席を立つ。

移動して着いた先は、郊外の一角にある廃ビルだった

「ここは？」

「ただの廃ビル。ただし人が失踪する。
場所が場所だからね、おそらく自然発生した呪いによるものだろう」

五条先生の説明

「失踪した人は？」

恵が質問する。

「ここを溜まり場にしていたチンピラが2人。
呪いを払いチンピラを救出、死んでたら回収だ」

『闇より出でて闇より黒く その穢れを禊払え』

五条先生がそう言うと上から夜が降りてきた

「夜になっていく…？」

「『帳』君達を外からみえなくし、呪いを炙り出す結界だ。
内側から簡単に解けるよ。
そんじゃくれぐれも
死なない様に」

そう言った先生は帳に隠れて見えなくなった。