自覚
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少しの逡巡の後
「……みた」
と正直に答えた。
罵倒を覚悟し身構えるが聞こえてきたのは小さな声だった
「……ドン引きだよね。あんな大きな刺青…」
今にも消えてしまいそうな小さな声に思わず朱鳥を見る。
俯いたまま小さな背中が僅かに震えている
「……気持ち、悪いよね…」
泣きそうに揺らぐ声
「気持ち悪くなんかない」
キッパリと否定する
「凄く、綺麗だと思った」
なんて語彙が少ないんだ。
けれど、本当に綺麗だと思った。
驚いた表情で俺を見る朱鳥
「もう一度、見せて貰えないか」
なんて事を言ってるんだと自分でも思うが、あの蛇をもう一度見たかった。
コクリと小さく頷き、こちらに背を向け帯を解きゆかたをはだけさせる。
あらわになる背中
そこには確かに背中一面の蛇の刺青。
やはりとても綺麗だ。
鱗の一枚一枚丁寧に彫り込まれており、今にも動き出しそうだ。
白い肌に、白い蛇。
とても艶めかしく綺麗だ。
思わず手を伸ばし蛇に触れる
「……っん…」
ピクンと震え、小さく漏れた声に慌てて手を引く
「わるい」
「ううん」
スっと浴衣を上げ襟を正す。
「……ありがとう」
朱鳥の口から紡がれる言葉
「……嫌いにならないで居てくれて、ありがとう」
嫌いになんてなるもんか
俺は、オマエが
好きなんだ。
「……みた」
と正直に答えた。
罵倒を覚悟し身構えるが聞こえてきたのは小さな声だった
「……ドン引きだよね。あんな大きな刺青…」
今にも消えてしまいそうな小さな声に思わず朱鳥を見る。
俯いたまま小さな背中が僅かに震えている
「……気持ち、悪いよね…」
泣きそうに揺らぐ声
「気持ち悪くなんかない」
キッパリと否定する
「凄く、綺麗だと思った」
なんて語彙が少ないんだ。
けれど、本当に綺麗だと思った。
驚いた表情で俺を見る朱鳥
「もう一度、見せて貰えないか」
なんて事を言ってるんだと自分でも思うが、あの蛇をもう一度見たかった。
コクリと小さく頷き、こちらに背を向け帯を解きゆかたをはだけさせる。
あらわになる背中
そこには確かに背中一面の蛇の刺青。
やはりとても綺麗だ。
鱗の一枚一枚丁寧に彫り込まれており、今にも動き出しそうだ。
白い肌に、白い蛇。
とても艶めかしく綺麗だ。
思わず手を伸ばし蛇に触れる
「……っん…」
ピクンと震え、小さく漏れた声に慌てて手を引く
「わるい」
「ううん」
スっと浴衣を上げ襟を正す。
「……ありがとう」
朱鳥の口から紡がれる言葉
「……嫌いにならないで居てくれて、ありがとう」
嫌いになんてなるもんか
俺は、オマエが
好きなんだ。