着いた五条先生のお家は、以外にも生活感はあった。

けれど、シンプルにまとめられてて、雑誌で見たようなお部屋だった。

「適当に座ってて」と言われたものの、何となくソファーじゃなくてラグに座った

「！。ふかふか！このラグ凄くふかふかだよっ。恵！」

「珈琲零してやろうぜ」

物騒な事を言いながら隣に座る恵。

さわさわとラグを撫でていると

「…玉犬の方がふかふかだぞ」

「玉犬って式神のわんちゃん？」

「あぁ」

「ふかふか？これよりふかふか？」

思わず詰め寄る。

「あぁ。ふかふかだ。今度、触らせてやる」

「ほんと？約束だよっ」

小指を出す

「約束な」

小指を絡める恵。

「恵はブラックだよね。朱鳥は何飲む？」

「あ。私もブラックでお願いします。
何か手伝います」

「いーからいーから。座ってて」

そしてあっという間に並べられる沢山のケーキ達。
テーブルいっぱいに並んだお皿の上のケーキは
キラキラつやつや。見ただけで美味しいのがわかる。

「ケーキの格が違う」

「とーぜん。僕が選んだんだからね」

珈琲を置いて来れながら言う先生。
珈琲もいい香り

先生も腰を下ろし、角砂糖を鷲掴みするとゴロゴロとカップに入れていく。

えっ。めっちゃ入れる。何あれ溶けるの？珈琲の意味ある？？

「さて、実食といきましょーか」

ニカッと笑い先生はケーキを食べる。

「うん。美味しい。流石僕が選んだだけはあるね」

自画自賛する先生を横目に恵もケーキの乗ったお皿を取り口にする。

どれも美味しそうだけどと悩んだが、私が手に取ったのは、苺のショートケーキ。

パクリと一口。

「！美味しい！凄く美味しいです！」

「気に入ってもらえて良かったよ。好きなの沢山お食べ」

優しく行ってくれる先生。

ケーキを掬って口に運ぶ。なんて美味しいんだろ。
他のもきっと美味しいに違いない。

チラリと横を見ると澄まし顔でケーキを食べてる恵。

「恵のは何？」

「多分、ガトーショコラ。食うか？」

「うんっ」