簪
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恵side
その日は朱鳥と簪を見に行く約束の日だった。
集合場所は学校近くのコンビニだったのだが、
約束の時間の30分も前に着いてしまった。
なんだかものすごく楽しみにしてるみたいだ。
と頭を抱えたが、実際楽しみではあった。
きっと朱鳥はこの前のようなキラキラとした表情を見せてくれるのだろう。
それが楽しみだった。
俺が着いた10分後には朱鳥が来た。
俺が言うのもなんだかオマエ早くないか
「待たせてごめんね」と言われると反射的に「今来たとこ」だと返してしまう。
いや、今来たとこでも早いだろ。
「もう楽しみ過ぎて」と言う朱鳥の服はこの前買ったものだった。
白のハイネックタイトニットにベージュのキュロットに黒のニーハイ。
釘崎が選んだのは差し置いて、とても良く似合ってる
似合ってると褒めると朱鳥は恥ずかしそうに微笑んだ。
浅草に着き、提灯をくぐる時に龍を教えてやると、とても驚いていた。
目的の店はすぐに見つかった。
走り出さんばかりの勢いで進む朱鳥を追いかけると、店を見て瞳が溢れんばかりに大きく開かれていた。
確かに、詳しく無い俺が見ても分かる圧倒的な質量。
朱鳥は狭い店内をちょこまかと器用に見て回る
いくつか手に取って見たがお手頃価格のものもおおかった。
しかし店の奥には驚く値段の物が沢山あった
朱鳥が、べっ甲、珊瑚、翡翠、瑪瑙、誰々作品と説明してくれなかったら全く分からなかっただろう。
一通り見て朱鳥は何も買わずに店を出た。
「気に入ったのが無かったのか?」
聞いてみると「素敵すぎて選べない」との事
まぁ、アレだけあれば迷うのも仕方ない。
「ごめんね。せっかく連れてきてくれたのに」
「別に謝るな。なんでも言い訳じゃないんだろ?気に入るものが見つかるまで何度でも来れば良い」
「また連れてきてくれるの?」
「あぁ。何度でも連れてきやる」
「ありがとう」
そう微笑む朱鳥に小指を差し出す。
「約束な」
「うん。約束」
小指を絡め指切りをする。
その日は朱鳥と簪を見に行く約束の日だった。
集合場所は学校近くのコンビニだったのだが、
約束の時間の30分も前に着いてしまった。
なんだかものすごく楽しみにしてるみたいだ。
と頭を抱えたが、実際楽しみではあった。
きっと朱鳥はこの前のようなキラキラとした表情を見せてくれるのだろう。
それが楽しみだった。
俺が着いた10分後には朱鳥が来た。
俺が言うのもなんだかオマエ早くないか
「待たせてごめんね」と言われると反射的に「今来たとこ」だと返してしまう。
いや、今来たとこでも早いだろ。
「もう楽しみ過ぎて」と言う朱鳥の服はこの前買ったものだった。
白のハイネックタイトニットにベージュのキュロットに黒のニーハイ。
釘崎が選んだのは差し置いて、とても良く似合ってる
似合ってると褒めると朱鳥は恥ずかしそうに微笑んだ。
浅草に着き、提灯をくぐる時に龍を教えてやると、とても驚いていた。
目的の店はすぐに見つかった。
走り出さんばかりの勢いで進む朱鳥を追いかけると、店を見て瞳が溢れんばかりに大きく開かれていた。
確かに、詳しく無い俺が見ても分かる圧倒的な質量。
朱鳥は狭い店内をちょこまかと器用に見て回る
いくつか手に取って見たがお手頃価格のものもおおかった。
しかし店の奥には驚く値段の物が沢山あった
朱鳥が、べっ甲、珊瑚、翡翠、瑪瑙、誰々作品と説明してくれなかったら全く分からなかっただろう。
一通り見て朱鳥は何も買わずに店を出た。
「気に入ったのが無かったのか?」
聞いてみると「素敵すぎて選べない」との事
まぁ、アレだけあれば迷うのも仕方ない。
「ごめんね。せっかく連れてきてくれたのに」
「別に謝るな。なんでも言い訳じゃないんだろ?気に入るものが見つかるまで何度でも来れば良い」
「また連れてきてくれるの?」
「あぁ。何度でも連れてきやる」
「ありがとう」
そう微笑む朱鳥に小指を差し出す。
「約束な」
「うん。約束」
小指を絡め指切りをする。