簪
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波乱の1日の次の日、私は部屋でのんびりしていた。
今日は予定も任務も訓練もない。
荷解きも終わった。
さて、どうしようと考えある事を思いつく。
簪達のお手入れをしよう
私は、髪に刺している簪以外もいくつかの簪を持っている。
お洒落には詳しくないが、簪は好きで気に入ったものがあれば手元に置いていた。
まぁ、普段使いは鞭になるこればかりだけど
簪達をしまっている布袋を広げると、愛しの簪たちのお目見え
一本づつ手に取り布で磨いていく。
この子をお迎えしたのはあのお店
この子はこのお店
などと思いに耽っていると、ドアがノックされた。
野薔薇かな?と思いドアを開けると
そこには恵がいた。
思いがけぬ訪問者に驚いて固まっていると
これ、と差し出される紙袋。
見覚えのある紙袋は昨日立ち寄ったお店の物。
そうだ、着替えた時に着ていた服をお店の紙袋に入れて悠仁に預けたんだ。
騒動で確かに受け取るのわすれてたけど、なんで悠仁じゃなくて恵が?
とりあえず、ありがとうと受け取り、そのまま帰ってもらうのもなんだったので
「良かったらお茶でもどう?」
と声をかけると、少し間が有り「そうさしてもらう」と肯定の返事
「どうぞ」と招き入れ、座っててと声をかけキッチンへ向かう。
「珈琲でいい?」
「あぁ」
短いやり取り。
機械にセットしていると
「これ、オマエの?」
恵の方を見ると、テーブルには簪達が出しっぱなしだった。
「ごめんね。すぐ片付ける」
そう言うと
「いや、見てもいいか?」
珍しいのかな?特に問題は無いので了承した。
しばらくしてドリップされた珈琲を手にテーブルに行くと、珍しそうに簪を見ていた。
確かに男の人がつけることは無いから珍しいだろう。
「ブラックで良かった?」
「あぁ」
昨日のお店でブラックを飲んでいたから、ブラックで用意したけど問題なかったようだ
「それ以外にも簪持っていたんだな」
カップに口を付け言う恵。
確かに今つけているこれ以外は見せたことがなかった。
「うん。普段はこればっかだけど、コレクション?可愛いの見つけるとつい気になっちゃって」
「色々あるんだな」
恵が手に取ったのは虹色に輝く簪
「それはね、チタンを特殊なコーティングして焼いたものなの」
「こっちはビンテージのスワロフスキー、こっちはつまみ細工なんだけど、布から染めて作ってるんだよ」
色々手にとり紹介していてハッと気づく、多分そこまで興味が無いものの話をベラベラ聞かされても面白くないよね
「あ、ごめんね。面白くないよね」
顔を上げて恵を見ると、珍しく微笑んでるように見えた。
「オマエもそんな顔して喋るんだな」
そんな顔ってどんな顔だろう。
そうだ。
「あのね。お願いがあるんだけど…」
「なんだ?」
「浅草に、簪を沢山扱ってるお店があるらしくて行ってみたいんだけど、一人で行く自信なくて…。その、一緒に行ってくれないかなっ…て…」
言って見たものの、興味無いものに付き合わせるのも申し訳なく思い言葉は尻窄みになる。
「…いいぜ。」
「え。いいの?」
「俺も興味ある。それにオマエを一人で行かせたら、辿りつけないだろ」
思わぬ返答に嬉しくなる。
「ほんと?約束だよっ」
そう言って私は小指を出す
「あぁ。約束な」
そう言って恵は小指を絡める
約束。
そう言って指切りを交わした。
今日は予定も任務も訓練もない。
荷解きも終わった。
さて、どうしようと考えある事を思いつく。
簪達のお手入れをしよう
私は、髪に刺している簪以外もいくつかの簪を持っている。
お洒落には詳しくないが、簪は好きで気に入ったものがあれば手元に置いていた。
まぁ、普段使いは鞭になるこればかりだけど
簪達をしまっている布袋を広げると、愛しの簪たちのお目見え
一本づつ手に取り布で磨いていく。
この子をお迎えしたのはあのお店
この子はこのお店
などと思いに耽っていると、ドアがノックされた。
野薔薇かな?と思いドアを開けると
そこには恵がいた。
思いがけぬ訪問者に驚いて固まっていると
これ、と差し出される紙袋。
見覚えのある紙袋は昨日立ち寄ったお店の物。
そうだ、着替えた時に着ていた服をお店の紙袋に入れて悠仁に預けたんだ。
騒動で確かに受け取るのわすれてたけど、なんで悠仁じゃなくて恵が?
とりあえず、ありがとうと受け取り、そのまま帰ってもらうのもなんだったので
「良かったらお茶でもどう?」
と声をかけると、少し間が有り「そうさしてもらう」と肯定の返事
「どうぞ」と招き入れ、座っててと声をかけキッチンへ向かう。
「珈琲でいい?」
「あぁ」
短いやり取り。
機械にセットしていると
「これ、オマエの?」
恵の方を見ると、テーブルには簪達が出しっぱなしだった。
「ごめんね。すぐ片付ける」
そう言うと
「いや、見てもいいか?」
珍しいのかな?特に問題は無いので了承した。
しばらくしてドリップされた珈琲を手にテーブルに行くと、珍しそうに簪を見ていた。
確かに男の人がつけることは無いから珍しいだろう。
「ブラックで良かった?」
「あぁ」
昨日のお店でブラックを飲んでいたから、ブラックで用意したけど問題なかったようだ
「それ以外にも簪持っていたんだな」
カップに口を付け言う恵。
確かに今つけているこれ以外は見せたことがなかった。
「うん。普段はこればっかだけど、コレクション?可愛いの見つけるとつい気になっちゃって」
「色々あるんだな」
恵が手に取ったのは虹色に輝く簪
「それはね、チタンを特殊なコーティングして焼いたものなの」
「こっちはビンテージのスワロフスキー、こっちはつまみ細工なんだけど、布から染めて作ってるんだよ」
色々手にとり紹介していてハッと気づく、多分そこまで興味が無いものの話をベラベラ聞かされても面白くないよね
「あ、ごめんね。面白くないよね」
顔を上げて恵を見ると、珍しく微笑んでるように見えた。
「オマエもそんな顔して喋るんだな」
そんな顔ってどんな顔だろう。
そうだ。
「あのね。お願いがあるんだけど…」
「なんだ?」
「浅草に、簪を沢山扱ってるお店があるらしくて行ってみたいんだけど、一人で行く自信なくて…。その、一緒に行ってくれないかなっ…て…」
言って見たものの、興味無いものに付き合わせるのも申し訳なく思い言葉は尻窄みになる。
「…いいぜ。」
「え。いいの?」
「俺も興味ある。それにオマエを一人で行かせたら、辿りつけないだろ」
思わぬ返答に嬉しくなる。
「ほんと?約束だよっ」
そう言って私は小指を出す
「あぁ。約束な」
そう言って恵は小指を絡める
約束。
そう言って指切りを交わした。