chapter ”1”
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海風がそよぐ、1隻のフェリーが島へ向かう。
フェリーには、深海のような髪色の少女が1人。
「荷物OK…仕事道具…OK」
眼鏡をかけ、書類に目を通す。
「全く、長自ら出向かわねばならんとは…別任務はご指名だから仕方ないが…結局同時進行だ」
ー フェリーはもうすぐ神威島に着港いたします。
神威島では、2時間停泊の後に出港いたします。繰り返し、お知らせいたします…
書類を鞄に戻していると、CCMが鳴る。
「はい」
応答すると、声の主は青年。
『道中問題はあったか?』
「えぇ、ありません…怖いくらいにね」
少女は少々イラついていたのか、反抗的な態度を始める。
『君が来てくれるとは思わなかった』
「仕方ありませんよ、別任務ご指名なので。
複数で行動するわけにはいきませんからね、可愛い部下達に何かあれば私は私を許せないですからね」
その応えに詰まる青年。
「仕事ですからそこは割り切りますよ、フェリーはもうすぐ神威島に到着するそうです」
『そうか、分かった』
「別任務を主としますが、そちらのご依頼も同時に遂行しますのでご安心を」
『助かるよ』
CCMを切る、少女は思わず舌打ちをした。
「割り切る…か」
書類の内容を思い出しながら言う。
「もし、今回の仕事で”◯◯”が関わってくる様なことになれば学園だけじゃなく世界も危険になる案件…
部下達の身が心配だな…場合によっての対処をするだろうが…今回の仕事は、かなり危ないな」
フェリーは神威島の港に着いた。
アナウンスが流れ、少女は荷物を持ちフェリーを下りた。
地図を確認し、向かうべき場所へ歩き出す。
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