chapter ”1”
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ある国には、ストリートチルドレン達がいる裏路地が多く存在する。
多くの子供達がこれからを生きるために働き口を探すために暮らし、生きている。
大人達はそんな子供達を保護すべく動いたり、援助を行っているが、
それらを全て拒否し抵抗する子供達がいた。
「ここか…」
1人の青年が現れる。
青年はある子供に会う為に、裏路地へやってきた。
ー 「あの子供達は大人を信用していないようだ」
「LBXを使って抵抗してくる、もし会おうと思うのなら気をつけた方が良い」
「子供だけでは生きていけない、大人を頼る事を教えてあげて」
その言葉を思い出していたとき、1人の少年が青年の前に現れる。
「何者だ…」
青年は「(言っていたのはこの子達のことか…)」と気づく。
少年は警戒する、青年は応える。
「ここに、”裏世界の冥王”がいると聞いてきたんだが」
「!」
少年はその言葉に合図を送る。
隠れていた子供達が現れ、LBXが武器を構える。
「我らが長に何様か、事と次第によれば手加減しない…」
青年は悩む。
「(ここまで警戒するとは…)」
「応えよ」
「敵ではない…と言っても信用はされないか、ならば…」
青年はCCMを出す、現れたのはLBX”ゼノン”。その姿を見て身構える相手のLBX達。
「僕が相手になろう、今までまともに応戦してきた大人はいなかったと思うが…違うか?」
「…確かに」
「僕が勝てば話を聞いてもらいたい」
子供達は少年に指示を仰ぐ。
「分かった、敵ではないというのならバトルで見せてもらおう。
勝てば話を聞く、だが…この数に勝てればだがな!!」
数十機以上のLBXがゼノンに向け武器を構えた。
「面白い、かかってこい!」
「…かかれ!!!」
バトルは激しさを増した、だがその勝敗が決するのはあっという間だった。
勝者は”ゼノン”。
子供達は倒された愛機を拾い上げる、ここまでの相手に出会ったのは初めてなのだろう。
「ここまでとは…見事だ」
少年は自身の愛機”ルシファー”を拾う。
「君たちの強さは本物だ、僕もこれほどの強さを持つプレイヤーとバトルしたのは初めてかもしれない」
「光栄な限りだ、約束を果たそう。話を聞く」
少年は「長より約束したら必ず守れと言われているのでな」と見せなかった笑顔で話した。
青年はそれに応え、要件を伝える。
「僕は君たちの長に依頼があってきたんだ、これはもしかしたら世界にも関わるかもしれない事案。
協力してもらえるとありがたいんだが」
「少し待ってもらいたい」
そう言うと、少年はCCMで連絡をとる。
相手はどうやら、少年達の”長”のようだ。
「失礼いたしました、我々は大人を信頼せず媚びない者故に警戒しておりました。
ご依頼人とはつゆ知らず、先ほどの無礼をお許しください。」
先ほどとは打って変わって、態度や口調が変わり青年は少々気味の悪さを感じる。
「長より命を賜りました、ご案内いたします。こちらへ」
建物の中へ入る、建物は戦争の痕なのかかなり崩壊が進んでいる状態。
住んでいると言うのならかなり危ないのではないか、と言うほど。
地下への階段を進んでいく。
「本当に子供しかいないんだな」
「えぇ、いません」
少年は口を噤む。
青年はこれに察し、言う。
「詳しく聞かない方が良さそうだな」
「そうして頂けると助かります、貴方はまだ…信頼してもいい大人のようだ」
「そう言ってもらえて何よりだ」
そのまま歩いて行くと、次第に外の作りとは全く違う様子に変わり始める。
豪華な造りの壁、柱、赤い絨毯の敷かれた廊下が現れる。
「これは…」
少年が応える。
「我々に依頼した方々からの資金で作りました、凄いでしょう?」
「凄すぎる…」
少年はそのまま歩きながら言う。
「我々は裏世界を生きる者、表舞台はただのストリートチルドレン…」
進んでいくと豪華な扉が現れる、門番のように子供が2人立つ。
少年が話すと、
「合言葉を」
と門番が言う。
「(合言葉か…)」
少年が応える。
ー〔名君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出ずる所似の者は先知なり〕
門番は「通れ」といい、扉はゆっくりと開いていく。
「(孫子の…)」
そこにいたのは、奇妙な面を被る子供。
獣の面で顔は全く分からないが、笑っているのは分かった。
〘ようこそ、お待ちしておりました〙
声は少女のように優しいが、青年は思わずたじろいだ。
ただの子供ではない、”冥王”の名にふさわしい気迫に思わず飲まれかける。
「依頼を聞いてくれる…と言うことで良いだろうか」
〘えぇ、勿論。可愛い部下達の相手をしてくれたそうで、強かったでしょう?〙
「あぁ、こちらも危なかった。良く育てられているよ」
〘それは良かった〙
下手なことを言えば、周囲を守る警備の子供達が動き出す。
長は右手を挙げていう。
〘客人に失礼のないように〙
その言葉に部屋を多く殺気は一気に消えた。
多くいた子供の気配もなくなっている。
「(とんでもない子供を相手にしている様だ…)」
長は笑う。
ー では、ご依頼を聞きましょうか
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