一章(杭瀬村編)
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うしおと大木は朝食を済ませると早速仕事にとりかかる。
「ほれ、手拭いをかぶっとれ。日よけになるし、なにより短い髪は目立つ。履き物はなかっただろうワシのお古だがこれを使ってくれ。」
「色々とすみません、ありがとうございます」
うしおは手渡された手拭いを被る。ただ草履の履きかたが分からず大木の履く様子を見ていた。
(見てたけどイマイチ分からないかも…)
「なんだ履きかたが分からんのか。教えてやるからよーく見とれよ。」
大木はうしおを座らせて、目の前にしゃがみこむ。大きくてゴツゴツとした手が、優しくうしおの足を掴む。
「足の皮が薄いんじゃな。すぐに皮が剥けるかもしれんな…産後の体でもあるし何かあれば、すぐに言えよ。」
「っあ、はい…。」
優しい言葉と手つきで草履を履かせてくれる。大木の優しさにうしおはむず痒いような恥ずかしさが込み上げる。
(さすがアニメキャラなだけあって顔も声もいいわね…不覚にもときめいてしまいそうだったわ)
うしおは、自分は人妻なのだからと邪心を振り払った。
気を取り直し立ち上がると、よろしくお願いします!と大木にお辞儀をした。
「よし!今日もど根性ー!で収穫するぞ!」
「はい!」
気合い十分で畑仕事にとりかかった。
今日はらっきょの収穫と配達をするらしい。
「葉が7~8割方枯れてきたものを収穫してくれ。」
「わかりました!」
うしおは言われた通りにらっきょを収穫していく。中腰の体制はきついが、カゴにどんどんらっきょを入れていく。
大木はしばらくうしおの近くにいたが、向こうの方を収穫してくると言い離れていった。
(よし、あともう少しでカゴがいっぱいになりそう)
やり始めたら集中するうしおは黙々と収穫していた。しかし、暑い日差しと久しぶりの労働に体がついていかなかった。
(…あれ……なんか、ぐわんぐわんする……)
平衡感覚を失いうしおはその場にしゃがみ込む。
(貧血かな…)
しばらく休めば立てるだろうか。1人しゃがみ込んでいると、遠くから声が聞こえる。
「…おーい!大丈夫か!」
遠いと思っていた声が、一瞬で近くなる。
「…だ、いじょうぶ…です。休めば…」
「どこが大丈夫なんじゃ!顔が真っ青だぞ。すぐに家に戻るぞ!」
「でも、仕事の途中ですし…」
「そんなもん後からできる!」
うしおは大木に抱えられ家に運ばれた。
さっき畳んだばかりの布団に寝かせられる。自分の不甲斐なさにうしおは項垂れる。
「せっかく頂いた仕事を…初日からすみません…」
「いや、初めから無理させてしまったようじゃな。少し休んでおれ。水はここに置いておく。」
「…何から何まで…本当に」
「謝らんでいい!まずは休養じゃ!いい子にしておれよ。」
大木はうしおの頭をくしゃりと撫でると、いつもの笑顔で仕事に戻っていった。
「っ!……」
(っだめよ!私は人妻なんだって!)
きっとすごい年下に思われているんだ!そう言い聞かせて、うしおは布団にくるまった。
「ほれ、手拭いをかぶっとれ。日よけになるし、なにより短い髪は目立つ。履き物はなかっただろうワシのお古だがこれを使ってくれ。」
「色々とすみません、ありがとうございます」
うしおは手渡された手拭いを被る。ただ草履の履きかたが分からず大木の履く様子を見ていた。
(見てたけどイマイチ分からないかも…)
「なんだ履きかたが分からんのか。教えてやるからよーく見とれよ。」
大木はうしおを座らせて、目の前にしゃがみこむ。大きくてゴツゴツとした手が、優しくうしおの足を掴む。
「足の皮が薄いんじゃな。すぐに皮が剥けるかもしれんな…産後の体でもあるし何かあれば、すぐに言えよ。」
「っあ、はい…。」
優しい言葉と手つきで草履を履かせてくれる。大木の優しさにうしおはむず痒いような恥ずかしさが込み上げる。
(さすがアニメキャラなだけあって顔も声もいいわね…不覚にもときめいてしまいそうだったわ)
うしおは、自分は人妻なのだからと邪心を振り払った。
気を取り直し立ち上がると、よろしくお願いします!と大木にお辞儀をした。
「よし!今日もど根性ー!で収穫するぞ!」
「はい!」
気合い十分で畑仕事にとりかかった。
今日はらっきょの収穫と配達をするらしい。
「葉が7~8割方枯れてきたものを収穫してくれ。」
「わかりました!」
うしおは言われた通りにらっきょを収穫していく。中腰の体制はきついが、カゴにどんどんらっきょを入れていく。
大木はしばらくうしおの近くにいたが、向こうの方を収穫してくると言い離れていった。
(よし、あともう少しでカゴがいっぱいになりそう)
やり始めたら集中するうしおは黙々と収穫していた。しかし、暑い日差しと久しぶりの労働に体がついていかなかった。
(…あれ……なんか、ぐわんぐわんする……)
平衡感覚を失いうしおはその場にしゃがみ込む。
(貧血かな…)
しばらく休めば立てるだろうか。1人しゃがみ込んでいると、遠くから声が聞こえる。
「…おーい!大丈夫か!」
遠いと思っていた声が、一瞬で近くなる。
「…だ、いじょうぶ…です。休めば…」
「どこが大丈夫なんじゃ!顔が真っ青だぞ。すぐに家に戻るぞ!」
「でも、仕事の途中ですし…」
「そんなもん後からできる!」
うしおは大木に抱えられ家に運ばれた。
さっき畳んだばかりの布団に寝かせられる。自分の不甲斐なさにうしおは項垂れる。
「せっかく頂いた仕事を…初日からすみません…」
「いや、初めから無理させてしまったようじゃな。少し休んでおれ。水はここに置いておく。」
「…何から何まで…本当に」
「謝らんでいい!まずは休養じゃ!いい子にしておれよ。」
大木はうしおの頭をくしゃりと撫でると、いつもの笑顔で仕事に戻っていった。
「っ!……」
(っだめよ!私は人妻なんだって!)
きっとすごい年下に思われているんだ!そう言い聞かせて、うしおは布団にくるまった。