一章(杭瀬村編)
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うしおがここへ来て1週間が経った。
初めは慣れなかった火打石も、なんとか使えるようにまでなってきた。
「大木さん。朝ごはんできましたよ。」
「ああ。今行く。」
うしおが倒れてから、畑仕事はまだやらせてもらえていない。家にいるだけは申し訳ないと、料理は作らせてもらっていた。
和食を中心にと作っている。現代の食生活とはまた違うかもしれないと心配してのことだった。
食事を向かい合って食べることも、なんだかなれてきた。
(大木先生は何でも美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるなあ)
たくさん食べてくれるので料理にも力が入る。次は何にしようか、前に作って美味しいと言っていた物を作ろうか。
(わたしよりも年上だろうけど、食べてる姿は可愛いんだよね)
食べ盛りの息子みたいで微笑ましい。
「ん?なんだ?」
「いえ、なんでもないです。」
うしおは盗み見ていたことがバレないよう、自分の食事に手をつける。
「そうだ、今日はちょっと畑を手伝いに人が来る」
「そうなんですね。何人いらっしゃるんですか?」
お茶の準備をしようとうしおは人数を聞く。
「3人…いや4人だろう」
「?…分かりました。お茶の準備だとか私がしますね。もしできるなら、私も畑仕事お手伝いします」
「…そうだなあ。そろそろ手伝ってもらおうか」
「はい!頑張ります!」
「倒れん程度に頼むぞ!」
大木はにやりと八重歯をのぞかせうしおを揶揄う。
「もう大丈夫です!」
うしおは恥ずかしくて顔を逸らす。頬が薄ら赤くなっている。そんな姿に大木は、いたずらっ子のように笑った。
「「「こんにちはー!」」」
元気な声がする。
(もしかして…この声は…)
戸口に立っているのは、乱太郎、きり丸、しんべえの3人。
(やっぱり!主人公達に会えるなんて!)
3人とも小さくて可愛らしい。
「こんにちは」
うしおに3人ともこんにちはと礼儀正しく挨拶をしてくれる。
「あれ、お姉さん誰ですか?私たちは大木先生のお野菜を取りにきたんですが。」
「もしかして大木先生の奥さんっすかー?」
「え、大木先生結婚してたのー?僕知らなかったよ」
なんだか誤解がうまれてしまっている。大木先生のためにも、違うと言わなくては。
「こらお前達、勝手に話を進めるんじゃない」
(あれ…土井先生もいらっしゃる!)
なんてことだ。あの初恋泥棒までいたとは。実物はすらっとして背が高くて、優しそうな瞳をしている。
(…大木先生、土井先生が来るなら先に教えてよー!心臓が…撃ち抜かれそうだわ)
自分より年下と分かっているけど、うしおは小学生時代の初恋相手である土井に目を奪われてしまう。
「はじめまして…うしおと申します。大木さんのお家に居候させてもらっています」
「「「なーんだ」」」
「…すみません騒がしくて。私はこの子達の担任の土井半助と言います。ほら、お前達も挨拶をして」
土井に促され3人とも自己紹介をしてくれる。
(本当に先生みたいだなあ)
4人の掛け合いにくすりと笑う。
立ち話をしているうちに、畑から大木が戻ってくる。
「戻ったぞ。おー、乱太郎、きり丸、しんべい。…それに土井先生まで」
「「「大木先生こんにちはー!」」」
「…私も引率でついて来ました」
「そーなんすよ。俺たち何度も来てるから大丈夫って言ってんのに」
「人手は多い方がいいからな!かまわん!かまわん!まずは畑で収穫するぞ!」
はーいと3人は大木に付いていく。その後ろを土井とうしおも付いていく。
「よろしくお願いしますね、うしおさん」
優しい笑顔にうしおは卒倒しそうになる。
「こちらこそお願いします。…土井さん」
暑さとは別の意味で倒れそうだ。恥ずかしくて若干目を逸らす。
(やばい!こんな状態で…畑仕事リベンジできるかな…)
初めは慣れなかった火打石も、なんとか使えるようにまでなってきた。
「大木さん。朝ごはんできましたよ。」
「ああ。今行く。」
うしおが倒れてから、畑仕事はまだやらせてもらえていない。家にいるだけは申し訳ないと、料理は作らせてもらっていた。
和食を中心にと作っている。現代の食生活とはまた違うかもしれないと心配してのことだった。
食事を向かい合って食べることも、なんだかなれてきた。
(大木先生は何でも美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるなあ)
たくさん食べてくれるので料理にも力が入る。次は何にしようか、前に作って美味しいと言っていた物を作ろうか。
(わたしよりも年上だろうけど、食べてる姿は可愛いんだよね)
食べ盛りの息子みたいで微笑ましい。
「ん?なんだ?」
「いえ、なんでもないです。」
うしおは盗み見ていたことがバレないよう、自分の食事に手をつける。
「そうだ、今日はちょっと畑を手伝いに人が来る」
「そうなんですね。何人いらっしゃるんですか?」
お茶の準備をしようとうしおは人数を聞く。
「3人…いや4人だろう」
「?…分かりました。お茶の準備だとか私がしますね。もしできるなら、私も畑仕事お手伝いします」
「…そうだなあ。そろそろ手伝ってもらおうか」
「はい!頑張ります!」
「倒れん程度に頼むぞ!」
大木はにやりと八重歯をのぞかせうしおを揶揄う。
「もう大丈夫です!」
うしおは恥ずかしくて顔を逸らす。頬が薄ら赤くなっている。そんな姿に大木は、いたずらっ子のように笑った。
「「「こんにちはー!」」」
元気な声がする。
(もしかして…この声は…)
戸口に立っているのは、乱太郎、きり丸、しんべえの3人。
(やっぱり!主人公達に会えるなんて!)
3人とも小さくて可愛らしい。
「こんにちは」
うしおに3人ともこんにちはと礼儀正しく挨拶をしてくれる。
「あれ、お姉さん誰ですか?私たちは大木先生のお野菜を取りにきたんですが。」
「もしかして大木先生の奥さんっすかー?」
「え、大木先生結婚してたのー?僕知らなかったよ」
なんだか誤解がうまれてしまっている。大木先生のためにも、違うと言わなくては。
「こらお前達、勝手に話を進めるんじゃない」
(あれ…土井先生もいらっしゃる!)
なんてことだ。あの初恋泥棒までいたとは。実物はすらっとして背が高くて、優しそうな瞳をしている。
(…大木先生、土井先生が来るなら先に教えてよー!心臓が…撃ち抜かれそうだわ)
自分より年下と分かっているけど、うしおは小学生時代の初恋相手である土井に目を奪われてしまう。
「はじめまして…うしおと申します。大木さんのお家に居候させてもらっています」
「「「なーんだ」」」
「…すみません騒がしくて。私はこの子達の担任の土井半助と言います。ほら、お前達も挨拶をして」
土井に促され3人とも自己紹介をしてくれる。
(本当に先生みたいだなあ)
4人の掛け合いにくすりと笑う。
立ち話をしているうちに、畑から大木が戻ってくる。
「戻ったぞ。おー、乱太郎、きり丸、しんべい。…それに土井先生まで」
「「「大木先生こんにちはー!」」」
「…私も引率でついて来ました」
「そーなんすよ。俺たち何度も来てるから大丈夫って言ってんのに」
「人手は多い方がいいからな!かまわん!かまわん!まずは畑で収穫するぞ!」
はーいと3人は大木に付いていく。その後ろを土井とうしおも付いていく。
「よろしくお願いしますね、うしおさん」
優しい笑顔にうしおは卒倒しそうになる。
「こちらこそお願いします。…土井さん」
暑さとは別の意味で倒れそうだ。恥ずかしくて若干目を逸らす。
(やばい!こんな状態で…畑仕事リベンジできるかな…)