ギラヒム短編集
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スカイロフトから大地へ来て早数年………。
私は、故郷の友達であるリンクとゼルダの事を思い出していた。
もう会えないのかと、少し傷心に浸っていると何やら遠くから青年の声が聞こえてきた。
「○○が行方不明になってからもう何年も経ったけど……こんな所で生き延びられるのかな……?」
「マスター、○○様と思われる気配を感知しました。ダウジングでの捜索を推奨します。」
「え、本当に?! ……確かに反応してる!!」
切実に私の傷心に浸っていた時間を返して欲しい。
自分から行くのも何なので、リンクと思わしき人物が私を探し出すのを木の根元で昼寝をして待つことにした。
「Zzz……」
「本当に……本物の○○? 生きてたんだ……良かったぁ……!」
何やら近くで金属がぶつかる音共に、膝を着くような音が聞こえて目を覚ました私は、チラリと横にいる緑の服を着た青年を見た。
間違いない。最後に見た時よりだいぶ成長しているが、確実にリンクだった。
「ひ、久しぶり? 随分おっきくなったねぇ……?」
「バカ!! バカ○○!! 急に行方不明になって……僕達がどれだけ心配したと思って……!!」
「マスターの精神年齢低下を確認。○○様、至急対処を願います。」
青い身体を持つこの人は、きっとギラヒムと同じ剣の精霊なのだろう。
しかし対処と言われても……何をすれば良いのか分からなかった。
「○○様、対処の一つとしてハグという行為を推奨します。」
「成程……ギラヒムが怒りそうだけど……まぁいいか」
私はバッと腕を広げてリンクを受け止める体制に入る。
そして、目の前で芋虫のようになっているリンクを力強く抱きしめた。
「……○○? あぁ……暖かいなぁ……この感覚も、10歳の頃にしてもらったのが最後……うっ……」
「な、泣い……?! あの、精霊さん?! 悪化させてません?」
精霊さんは首を横へ降り、リンクの横へと飛んだ。
「マスター、そろそろ戻ってきてください。先へ進めません。」
「ファイ……感動の再会なんだ……もう少し浸らせてよ」
「ダメです」
キッパリとファイさんに怒られたリンクは、また後で来るからねと言い残し、トボトボと先へ進んで行った。
その後の私はと言うと、また昼寝をした。
ここは何とも日当たりが心地よく、魔物達もギラヒムの言いつけで襲ってこない為、安眠にピッタリのスポットなのだ。
そこから数十分後____
目を覚ますと私に寄り添うように眠るキュイ族達と、私の顔を直視しているリンクの顔があった。
頬に微かに赤みを帯びさせたリンクをみて、私は熱でも出たのかと額へ手を伸ばすと、リンクは勢いよく後ろへ後ずさった。
「リンク……?」
「い、いや何でもない!! それより僕、キュイ族の長に頼まれて、隠れたキュイ族を探してたんだけど」
「私の周りに沢山いるけど……全員いるよ?」
「マスター、長の元へ戻りましょう。」
「そ、そうだね! 行こう!!」
そう言ってリンクは駆け足で去っていってしまった。
さっき名残惜しそうに離れていったのは何だったのか。
「まぁいいか……あっ、美味しそうな果実」
木の上を見ると、林檎のような実がなってるのを見て、揺らし落として少し齧ってみることにした。
「ん……結構美味しいねこれ」
「おや、口の端に欠片がついてるよ」
「ッァえ?! ゲホッ……!」
急に聞こえてきた声に、恥ずかしくなるほど間抜けな声が出た。
周りを見ればもうキュイ族達は消えていて、横を見ると、菱形のエフェクトの中に先程から頭をよぎっていたギラヒムが立っていた。
「汚いよ、全く……大丈夫かい」
「なんか珍しく優し……グハッ……!!」
「あぁ、君は……雑な扱いの方がいいみたいだね」
そう言いながらも、ギラヒムは未だむせる私の背中をさすってくれた。
やはり、何だかんだ優しいのがギラヒムという男だった。
「そういえば、こちらの方でさっき声がしていたけど、誰か居たのかい?」
「あぁ! 私の懐かしい友達がね……来てたみたいでさ!」
数年経って随分と色男に育ってたよと言えば、横からドス黒いオーラが漂い始めるのを感じた。
一瞬で悟ったのは、これはマズイ事になっているということだった。
「へぇ……? 色男ねぇ……? ワタシよりもかい?」
「うーん……同じくらいかも?」
「そうかい……!」
私が黒い剣先を視認するよりも早く、それは私の後ろの木を突き刺していた。
これは、一歩間違えれば死、あるのみ。
そう本能で感じた。
「いや、やっぱりギラヒムの方がずっとカッコイイし……優しいと思うなぁ!! うん!!」
「…………」
ダメか? やっぱりこんな簡単な褒め言葉じゃ……
「ふん、当たり前だろう?」
ここで私の彼氏はかなり、ちょろい説が浮上しました。
「……○○、まさかさっきの友達とやらに抱きつきでもしたかい?」
「……え?」
「いつもと違う匂いがする……さっきからこの森で感じる変な匂いが、君から強く感じるのだが?」
まさかのリンクの匂いが移ってしまっていたらしい。
というか、鼻が良すぎではないだろうか……?
「無言という事は、抱きついたんだね?」
「…………」
「おい。」
「はい……」
粗暴な一面がチラりと現れたギラヒムは、こちらを鋭く睨みつけていた。
そしてガシリと私の腕を掴むと、垂れた髪をかきあげ、徐にキスをした。
「ん……っ」
「んぅ……ッ?!」
あまりの衝撃に頭を引こうとすると、今度は後頭部を押さえつけられ、息つぎすらも出来ない。
「ギラ………ヒ……ッんむゥ……ッ」
「うるさい……ンッ……」
気付けば生ぬるい舌が口内を弄ぶように蹂躙し始め、足から力が抜けた。
私が自分の体重を支えきれなくなり座り込むと、ギラヒムは膝立ちで私を木に押さえつけ、私の足の間に自分の足を入れ完全に逃げ道を封鎖した。
「これで君はワタシから逃げられないね……何ともいい気分だよ」
「……ラ……ヒム?」
「続きは……ワタシの家に帰ってからだよ。」
その言葉に私は少し残念だと思ってしまった。
そしてそんな事を一瞬でも思った自分が信じられなくて、恥ずかしさのあまり赤面した。
ギラヒムはそれを何と勘違いしたのか、そんなに待ちきれないのかいと言い、軽々と私を抱えて、指を鳴らす。
「……着いたよ○○」
気付けば私は、ギラヒムの家にあったふかふかのベッドの上だった。
目の前では、舌なめずりをしてこちらに妖艶な笑みを浮かべる男が迫ってくる。
私がこれから何をされるのか……それは私の口から言えるものでは無い。
でも、貴方が考えているそれはきっと合ってるから____。
私は、故郷の友達であるリンクとゼルダの事を思い出していた。
もう会えないのかと、少し傷心に浸っていると何やら遠くから青年の声が聞こえてきた。
「○○が行方不明になってからもう何年も経ったけど……こんな所で生き延びられるのかな……?」
「マスター、○○様と思われる気配を感知しました。ダウジングでの捜索を推奨します。」
「え、本当に?! ……確かに反応してる!!」
切実に私の傷心に浸っていた時間を返して欲しい。
自分から行くのも何なので、リンクと思わしき人物が私を探し出すのを木の根元で昼寝をして待つことにした。
「Zzz……」
「本当に……本物の○○? 生きてたんだ……良かったぁ……!」
何やら近くで金属がぶつかる音共に、膝を着くような音が聞こえて目を覚ました私は、チラリと横にいる緑の服を着た青年を見た。
間違いない。最後に見た時よりだいぶ成長しているが、確実にリンクだった。
「ひ、久しぶり? 随分おっきくなったねぇ……?」
「バカ!! バカ○○!! 急に行方不明になって……僕達がどれだけ心配したと思って……!!」
「マスターの精神年齢低下を確認。○○様、至急対処を願います。」
青い身体を持つこの人は、きっとギラヒムと同じ剣の精霊なのだろう。
しかし対処と言われても……何をすれば良いのか分からなかった。
「○○様、対処の一つとしてハグという行為を推奨します。」
「成程……ギラヒムが怒りそうだけど……まぁいいか」
私はバッと腕を広げてリンクを受け止める体制に入る。
そして、目の前で芋虫のようになっているリンクを力強く抱きしめた。
「……○○? あぁ……暖かいなぁ……この感覚も、10歳の頃にしてもらったのが最後……うっ……」
「な、泣い……?! あの、精霊さん?! 悪化させてません?」
精霊さんは首を横へ降り、リンクの横へと飛んだ。
「マスター、そろそろ戻ってきてください。先へ進めません。」
「ファイ……感動の再会なんだ……もう少し浸らせてよ」
「ダメです」
キッパリとファイさんに怒られたリンクは、また後で来るからねと言い残し、トボトボと先へ進んで行った。
その後の私はと言うと、また昼寝をした。
ここは何とも日当たりが心地よく、魔物達もギラヒムの言いつけで襲ってこない為、安眠にピッタリのスポットなのだ。
そこから数十分後____
目を覚ますと私に寄り添うように眠るキュイ族達と、私の顔を直視しているリンクの顔があった。
頬に微かに赤みを帯びさせたリンクをみて、私は熱でも出たのかと額へ手を伸ばすと、リンクは勢いよく後ろへ後ずさった。
「リンク……?」
「い、いや何でもない!! それより僕、キュイ族の長に頼まれて、隠れたキュイ族を探してたんだけど」
「私の周りに沢山いるけど……全員いるよ?」
「マスター、長の元へ戻りましょう。」
「そ、そうだね! 行こう!!」
そう言ってリンクは駆け足で去っていってしまった。
さっき名残惜しそうに離れていったのは何だったのか。
「まぁいいか……あっ、美味しそうな果実」
木の上を見ると、林檎のような実がなってるのを見て、揺らし落として少し齧ってみることにした。
「ん……結構美味しいねこれ」
「おや、口の端に欠片がついてるよ」
「ッァえ?! ゲホッ……!」
急に聞こえてきた声に、恥ずかしくなるほど間抜けな声が出た。
周りを見ればもうキュイ族達は消えていて、横を見ると、菱形のエフェクトの中に先程から頭をよぎっていたギラヒムが立っていた。
「汚いよ、全く……大丈夫かい」
「なんか珍しく優し……グハッ……!!」
「あぁ、君は……雑な扱いの方がいいみたいだね」
そう言いながらも、ギラヒムは未だむせる私の背中をさすってくれた。
やはり、何だかんだ優しいのがギラヒムという男だった。
「そういえば、こちらの方でさっき声がしていたけど、誰か居たのかい?」
「あぁ! 私の懐かしい友達がね……来てたみたいでさ!」
数年経って随分と色男に育ってたよと言えば、横からドス黒いオーラが漂い始めるのを感じた。
一瞬で悟ったのは、これはマズイ事になっているということだった。
「へぇ……? 色男ねぇ……? ワタシよりもかい?」
「うーん……同じくらいかも?」
「そうかい……!」
私が黒い剣先を視認するよりも早く、それは私の後ろの木を突き刺していた。
これは、一歩間違えれば死、あるのみ。
そう本能で感じた。
「いや、やっぱりギラヒムの方がずっとカッコイイし……優しいと思うなぁ!! うん!!」
「…………」
ダメか? やっぱりこんな簡単な褒め言葉じゃ……
「ふん、当たり前だろう?」
ここで私の彼氏はかなり、ちょろい説が浮上しました。
「……○○、まさかさっきの友達とやらに抱きつきでもしたかい?」
「……え?」
「いつもと違う匂いがする……さっきからこの森で感じる変な匂いが、君から強く感じるのだが?」
まさかのリンクの匂いが移ってしまっていたらしい。
というか、鼻が良すぎではないだろうか……?
「無言という事は、抱きついたんだね?」
「…………」
「おい。」
「はい……」
粗暴な一面がチラりと現れたギラヒムは、こちらを鋭く睨みつけていた。
そしてガシリと私の腕を掴むと、垂れた髪をかきあげ、徐にキスをした。
「ん……っ」
「んぅ……ッ?!」
あまりの衝撃に頭を引こうとすると、今度は後頭部を押さえつけられ、息つぎすらも出来ない。
「ギラ………ヒ……ッんむゥ……ッ」
「うるさい……ンッ……」
気付けば生ぬるい舌が口内を弄ぶように蹂躙し始め、足から力が抜けた。
私が自分の体重を支えきれなくなり座り込むと、ギラヒムは膝立ちで私を木に押さえつけ、私の足の間に自分の足を入れ完全に逃げ道を封鎖した。
「これで君はワタシから逃げられないね……何ともいい気分だよ」
「……ラ……ヒム?」
「続きは……ワタシの家に帰ってからだよ。」
その言葉に私は少し残念だと思ってしまった。
そしてそんな事を一瞬でも思った自分が信じられなくて、恥ずかしさのあまり赤面した。
ギラヒムはそれを何と勘違いしたのか、そんなに待ちきれないのかいと言い、軽々と私を抱えて、指を鳴らす。
「……着いたよ○○」
気付けば私は、ギラヒムの家にあったふかふかのベッドの上だった。
目の前では、舌なめずりをしてこちらに妖艶な笑みを浮かべる男が迫ってくる。
私がこれから何をされるのか……それは私の口から言えるものでは無い。
でも、貴方が考えているそれはきっと合ってるから____。