運命の邂逅【女主】
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「女ひとり殺せんで困っとるんやろ?見てられへんでぇ、かわいそうになぁ?」
「何いうとるんや」
「まあカリカリせんと聞いてぇ。ワシらがほしいんはマコトちゃんの命やない。あの娘とちょーっとお話がしたいだけなんや。せやからマコトちゃん、ワシらに渡してもらえんかなぁ?あんたは雇い主に蒼天堀の死体がマコトちゃんや言うたらええ」
「もしかしてあんたが蒼天堀川に死体を流したの……?」
「そうやぁ?真島くんの代わりにやってやったんや」
「え、真島こいつに頼んだの?」
「ちゃうちゃう!真島ちゃんが捨てたゴミを拾っただけやぁ。入っとった写真と制服見てピーン!ときたで」
「見つからないわけだ……」
「相手は佐川やろ?あのアホに死体が別人やなんてバレやせん」
「マキムラマコトを佐川に引き渡すつもりだと思ってた。……あんた何がしたいの?」
「そんなことせんわぁ。ワシは口のかたい男や。マコトちゃんさえこっちの手に入れば、誰にも秘密は明かさん。墓まで持ってったるわ」
「お前ら、何であの女狙うんや」
「そら言えんわぁ!ワシらも人に雇われて動いとる。ただ、まあ……真島君それ知りたいやろなぁ?なんやったら、ワシから力ずくで聞き出してみるか?そのつもりで来たんやろ?」
西谷が立ち上がる。真島も一緒に立ち上がり、席を離れて互いに向かい合った。
その直後、西谷が真島の頬を拳で殴った。しかし、真島は黙ったまま何も言わずに堪えている。
「あ、あれ……?なんや、真島君、どないしたんや?」
「俺は店ん中で殴られへん」
「なんやそれ……?」
「この店の支配人としての流儀や」
「クックックッ……。なんやなんや、あんたほんまにワシ好みの男やなぁ!なぁシカリオちゃん!かっこええと思わへんか?」
「……真島早くやっちゃいなよ」
「お前が相手したらどないや」
「シカリオちゃん強いんやってなぁ?最近大阪でも聞くようになったでぇ。ワシ、女の子とは裸と裸でぶつかりおうたことしかないねん……ヤりおうてみよか」
「殺していい?」
銃を握りしめ西谷に銃口を向ける。
「冷たいなぁ。でも今は真島君とやりたいんや。せやけど真島君の流儀も大事や。どないしよ、ワシも早よあんたと殺り合わな、もうおさまりつかんで!?……せや!そしたらこないしよ。ちょう待って」
西谷は自身が持っていた携帯電話でどこかに電話をかけ始める。私達は西谷の行動が読めず目を合わせた。
「もしもし警察でっか?ワシ、キャバレーグランドの支配人ですわ」
「警察!?」
「今、頭おかしなったヤクザが店でドスいてますねん!全然客やないです!強盗ですわ!早よ助けに来てください!」
慌てる演技をして電話を切った西谷は、何事もなかったかのように振り返る。
「何考えとるんや、お前」
「ヒヒ、これでワシは客やないっちゅうこっちゃ。サツも認める立派な強盗やでぇ?支配人いうたかて、強盗まで殺らんっちゅうはないやろ?大事な店を守るためや……早よ遠慮せんとかかってきてや真島君。ワシャもう仕事抜きや、楽しませてもらうでぇ」
西谷がドスを取り出して鞘を抜くと、真島も覚悟を決めた。
「そこまで言うんやったら付き合うたる、俺も仕事抜きや」
「シカリオちゃん、手出さんといな?真島君と一対一でやりたいねん」
「言われなくても参加する気ないから」
「ヒヒヒ、ほないくでぇ?真島君、がっかりさせんなやぁ!」
西谷はドスを振り回しはじめた。避けながら反撃していく真島。
それを他所に私は少しずつ後ろへ二人から距離をとる。
私にとって怖いものは、ドスでも銃でも死ぬことでもない、警察だ。私の名前が知られているということは警察も私を追っているはず。今は身を隠すことが最優先だ。
キャバレーは店の前方にステージがあり、そこでダンサーやバンドが披露する場となっている。その端の段差に身を隠す。
そのタイミングで警察が数人到着した。
「警察や!そこを動くな!」
「なんやもう時間切れかいな……。サツの旦那方!ワシがこの店押し込んだ強盗ですわ!えろうお騒がせしましたなあ!」
「待てや、西谷。お前らが女を狙うとる理由はなんや、どっからの命令や!」
「それは次回会うたときのお楽しみや。お前はもうワシの獲物やでぇ……真島君」
警察は西谷の素直な行動に首を傾げつつ連行した。
「何いうとるんや」
「まあカリカリせんと聞いてぇ。ワシらがほしいんはマコトちゃんの命やない。あの娘とちょーっとお話がしたいだけなんや。せやからマコトちゃん、ワシらに渡してもらえんかなぁ?あんたは雇い主に蒼天堀の死体がマコトちゃんや言うたらええ」
「もしかしてあんたが蒼天堀川に死体を流したの……?」
「そうやぁ?真島くんの代わりにやってやったんや」
「え、真島こいつに頼んだの?」
「ちゃうちゃう!真島ちゃんが捨てたゴミを拾っただけやぁ。入っとった写真と制服見てピーン!ときたで」
「見つからないわけだ……」
「相手は佐川やろ?あのアホに死体が別人やなんてバレやせん」
「マキムラマコトを佐川に引き渡すつもりだと思ってた。……あんた何がしたいの?」
「そんなことせんわぁ。ワシは口のかたい男や。マコトちゃんさえこっちの手に入れば、誰にも秘密は明かさん。墓まで持ってったるわ」
「お前ら、何であの女狙うんや」
「そら言えんわぁ!ワシらも人に雇われて動いとる。ただ、まあ……真島君それ知りたいやろなぁ?なんやったら、ワシから力ずくで聞き出してみるか?そのつもりで来たんやろ?」
西谷が立ち上がる。真島も一緒に立ち上がり、席を離れて互いに向かい合った。
その直後、西谷が真島の頬を拳で殴った。しかし、真島は黙ったまま何も言わずに堪えている。
「あ、あれ……?なんや、真島君、どないしたんや?」
「俺は店ん中で殴られへん」
「なんやそれ……?」
「この店の支配人としての流儀や」
「クックックッ……。なんやなんや、あんたほんまにワシ好みの男やなぁ!なぁシカリオちゃん!かっこええと思わへんか?」
「……真島早くやっちゃいなよ」
「お前が相手したらどないや」
「シカリオちゃん強いんやってなぁ?最近大阪でも聞くようになったでぇ。ワシ、女の子とは裸と裸でぶつかりおうたことしかないねん……ヤりおうてみよか」
「殺していい?」
銃を握りしめ西谷に銃口を向ける。
「冷たいなぁ。でも今は真島君とやりたいんや。せやけど真島君の流儀も大事や。どないしよ、ワシも早よあんたと殺り合わな、もうおさまりつかんで!?……せや!そしたらこないしよ。ちょう待って」
西谷は自身が持っていた携帯電話でどこかに電話をかけ始める。私達は西谷の行動が読めず目を合わせた。
「もしもし警察でっか?ワシ、キャバレーグランドの支配人ですわ」
「警察!?」
「今、頭おかしなったヤクザが店でドスいてますねん!全然客やないです!強盗ですわ!早よ助けに来てください!」
慌てる演技をして電話を切った西谷は、何事もなかったかのように振り返る。
「何考えとるんや、お前」
「ヒヒ、これでワシは客やないっちゅうこっちゃ。サツも認める立派な強盗やでぇ?支配人いうたかて、強盗まで殺らんっちゅうはないやろ?大事な店を守るためや……早よ遠慮せんとかかってきてや真島君。ワシャもう仕事抜きや、楽しませてもらうでぇ」
西谷がドスを取り出して鞘を抜くと、真島も覚悟を決めた。
「そこまで言うんやったら付き合うたる、俺も仕事抜きや」
「シカリオちゃん、手出さんといな?真島君と一対一でやりたいねん」
「言われなくても参加する気ないから」
「ヒヒヒ、ほないくでぇ?真島君、がっかりさせんなやぁ!」
西谷はドスを振り回しはじめた。避けながら反撃していく真島。
それを他所に私は少しずつ後ろへ二人から距離をとる。
私にとって怖いものは、ドスでも銃でも死ぬことでもない、警察だ。私の名前が知られているということは警察も私を追っているはず。今は身を隠すことが最優先だ。
キャバレーは店の前方にステージがあり、そこでダンサーやバンドが披露する場となっている。その端の段差に身を隠す。
そのタイミングで警察が数人到着した。
「警察や!そこを動くな!」
「なんやもう時間切れかいな……。サツの旦那方!ワシがこの店押し込んだ強盗ですわ!えろうお騒がせしましたなあ!」
「待てや、西谷。お前らが女を狙うとる理由はなんや、どっからの命令や!」
「それは次回会うたときのお楽しみや。お前はもうワシの獲物やでぇ……真島君」
警察は西谷の素直な行動に首を傾げつつ連行した。