運命の邂逅【女主】
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「やから手貸してもらうで。お前の雇い主にマコトを殺した報告してもらなあかん」
「ドアホ……。極道ナメすぎや。こない小細工すぐバレる。話は終いや、俺はこの計画のらん」
「じゃあそこの姉ちゃんにやってもらうまでや、加勢してくれるな?姉ちゃん殺しの経験あるんやろ?手慣れたもんやろ」
「できないとは言わないけど、バレた時のリスクも考えてるんでしょうね?殺し屋なら二手三手先を考えてるんでしょ?」
「どいつもこいつも……。やれ言うとるんや!真島!お前はそうやって逃げるんやな。その片目無くしたんも逃げてきたからやろ。元極道なら腹くくらんかい!」
「俺の何を知っとるんやボケ!!」
「もう一度聞く、この話に乗る気は無いんやな?」
「無いな」
「そうかい、どのみちこの計画知ったからには、生きてここから出すわけにいかん。死ねやお前らああ!!」
李は真島に飛び掛かった。
私も拳銃を李に向かって構えたが、真島に当たりそうでトリガーを引けないでいる。
撃つことを諦めた私は、勢いよくソファを駆け上がる。
「真島!」
叫んだ私に真島は察したのか素早く避ける。
そしてジャンプした先にいる李へ目がけてドロップキックをお見舞いすると見事にヒットした。
「ウアッ!」
床に倒れた李に馬乗りになって銃口を額に押し当てる。それで李はあっさり大人しくなった。
「クッ……ほんまに見代わり立てるしか手がないんや。この先マコトを守りきるには死体が必要や!」
私を押しのけて散らばった写真を拾い集める。
「このままやったらマコトとお前らも殺られるで!何でそれがわからんのや!」
「ねえ真島。あんたのことなら立場上守ってやれないとことはない。でもマコトさんは一生追われる人生になるかもしれない、このまま隠れて生きるの無理だと思う。この作戦にもう少し手を加えて……」
「フン、かがなに守ってもらう程落ちぶれてへん。向かって来るモン一人残らずぶっ殺したるわ。けどな噛みつく相手選ぶくらいはできる。それが俺の流儀や」
真島は李から取り上げた写真を半分に破ってしまった。その写真を紙袋に入れた後、ここを出ていこうしている。
「風邪ひかんように見といたれや、あんたはその娘の親代わりなんやろ?」
「くっ……」
真島は場所を告げることなく倉庫を後にした。
座り込んだ李に手を差し伸べたが、手を掴む気はないようだ。
「姉ちゃん得意なんやろ、真島の代わりに殺ってくれへんか」
「……とりあえず、真島を追いかけてもう一度話してみる。マコトさんお願いしていい?」
「頼むで」
倉庫を出て辺りを見回してみたが真島の姿は無い。しばらく探していると、ふらふら歩く真島を発見した。だが、真島の手に紙袋が無い。
「真島!……紙袋は?」
「捨てた」
「は?どこに?」
「見つけてどないする気や」
「真島がやらないなら私がやる」
「余計なことすな。もうお前は東京帰れ、ここに追ったら殺されるで」
「そんなに依頼主が怖い?」
「黙っとれ、俺は俺のやり方でやる」
「どうすんの?もう時間無いんでしょ?」
「俺が死ぬか生きるか、かがなに関係あるんか」
何も言い返せなかった、本当のことだから。
「じゃあ私は私のやり方でやる!あんたは黙って指咥えてなよ!」
どこに捨てたのか教えてはくれなかった。
ごみ捨て場、公園のゴミ箱、あらゆる場所を探したが見つからない。
まさか川にでも投げたのだろうか、さすがに入って探す勇気は出なかった。
「こんなに探して無いなんて、本当は捨ててない……?」
時間は深夜の2時を回っていた。
「ドアホ……。極道ナメすぎや。こない小細工すぐバレる。話は終いや、俺はこの計画のらん」
「じゃあそこの姉ちゃんにやってもらうまでや、加勢してくれるな?姉ちゃん殺しの経験あるんやろ?手慣れたもんやろ」
「できないとは言わないけど、バレた時のリスクも考えてるんでしょうね?殺し屋なら二手三手先を考えてるんでしょ?」
「どいつもこいつも……。やれ言うとるんや!真島!お前はそうやって逃げるんやな。その片目無くしたんも逃げてきたからやろ。元極道なら腹くくらんかい!」
「俺の何を知っとるんやボケ!!」
「もう一度聞く、この話に乗る気は無いんやな?」
「無いな」
「そうかい、どのみちこの計画知ったからには、生きてここから出すわけにいかん。死ねやお前らああ!!」
李は真島に飛び掛かった。
私も拳銃を李に向かって構えたが、真島に当たりそうでトリガーを引けないでいる。
撃つことを諦めた私は、勢いよくソファを駆け上がる。
「真島!」
叫んだ私に真島は察したのか素早く避ける。
そしてジャンプした先にいる李へ目がけてドロップキックをお見舞いすると見事にヒットした。
「ウアッ!」
床に倒れた李に馬乗りになって銃口を額に押し当てる。それで李はあっさり大人しくなった。
「クッ……ほんまに見代わり立てるしか手がないんや。この先マコトを守りきるには死体が必要や!」
私を押しのけて散らばった写真を拾い集める。
「このままやったらマコトとお前らも殺られるで!何でそれがわからんのや!」
「ねえ真島。あんたのことなら立場上守ってやれないとことはない。でもマコトさんは一生追われる人生になるかもしれない、このまま隠れて生きるの無理だと思う。この作戦にもう少し手を加えて……」
「フン、かがなに守ってもらう程落ちぶれてへん。向かって来るモン一人残らずぶっ殺したるわ。けどな噛みつく相手選ぶくらいはできる。それが俺の流儀や」
真島は李から取り上げた写真を半分に破ってしまった。その写真を紙袋に入れた後、ここを出ていこうしている。
「風邪ひかんように見といたれや、あんたはその娘の親代わりなんやろ?」
「くっ……」
真島は場所を告げることなく倉庫を後にした。
座り込んだ李に手を差し伸べたが、手を掴む気はないようだ。
「姉ちゃん得意なんやろ、真島の代わりに殺ってくれへんか」
「……とりあえず、真島を追いかけてもう一度話してみる。マコトさんお願いしていい?」
「頼むで」
倉庫を出て辺りを見回してみたが真島の姿は無い。しばらく探していると、ふらふら歩く真島を発見した。だが、真島の手に紙袋が無い。
「真島!……紙袋は?」
「捨てた」
「は?どこに?」
「見つけてどないする気や」
「真島がやらないなら私がやる」
「余計なことすな。もうお前は東京帰れ、ここに追ったら殺されるで」
「そんなに依頼主が怖い?」
「黙っとれ、俺は俺のやり方でやる」
「どうすんの?もう時間無いんでしょ?」
「俺が死ぬか生きるか、かがなに関係あるんか」
何も言い返せなかった、本当のことだから。
「じゃあ私は私のやり方でやる!あんたは黙って指咥えてなよ!」
どこに捨てたのか教えてはくれなかった。
ごみ捨て場、公園のゴミ箱、あらゆる場所を探したが見つからない。
まさか川にでも投げたのだろうか、さすがに入って探す勇気は出なかった。
「こんなに探して無いなんて、本当は捨ててない……?」
時間は深夜の2時を回っていた。