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間話 掟と話し合いと…集合?

「はぁ~~~うんうん!おめでとうザード君、アテナちゃん!ハッピーエンド!僕感動しちゃった!!」
「は、はい」
「特に最後の抱擁シーンは最高だったよ!愛する二人の未来は明るいね!」
拍手をし続けるリーフは、軽やかな足取りで窓に近付いた。
「じゃ~…ナルセスも帰ったしぃ、僕も行くね☆じゃあね~」
リーフの名の通り、風に舞う葉の如く窓を飛び越えた。その動きはやはり美しく、一瞬時が止まったかのようだった。

「……てっ…撤退早いな」
「知のお二人が帰って30秒もしてない」
「くだらない話し合いは飽々だからね」
驚くザードとアテナを尻目に、アレフはニッコリ微笑んだ。
「俺もさっさと帰るから。今晩のお楽しみ時間を邪魔しちゃ駄目だからね。バイバイ」
アレフも父と同様に窓からヒラリと退場して行った。気まぐれな猫のように。

「…ところで」
アテナは城の外へ歩く二人を想像しながら首を傾げた。
「どうして普通にドアから出なかったんですかね?」
最後まで、創王族の行動に思考が追い付かないアテナであった…


「…じゃあ、俺達もそろそろ帰るか」
騒がしい人物がいなくなった執務室は、厳かな雰囲気を取り戻していた。本来はこうあるべきなのだが…
ヒイラギは気だるそうに伸びをすると、出口へ歩き出した。

「帰って後片付けしろよ、ヒサギ」
「…ちっ、煩いな」
「まあ、あの様子だとキルティー領の件はなあなあに出来そうだ。ラッキー」
「はぁやれやれ。はよ帰って仕事や仕事。サルゴン、今日中に終わらせるで」
「んだなぁ」
工と農の面々は法が変わった事に対して何も思っていないかのようだった。
──いや、ヒサギだけは黙って何かを考えている。その心意は分からない。
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