【知国ケフラー】
五国の法と秩序を司る国。
施設は国立図書館、医療院、学校、研究所などなど…
実に知的な雰囲気が漂っている。

人々は自由に学ぶ事を許されており、五つの国で一番平和で穏やかな場所と言える。

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≪ナルセス≫
(五つ国歴551年)
第55代目ケフラー国王の継承権を持つ王子。
父であるケルヴィンの事を『ダメな人間』と見下しており、自分は彼のようにならない為、勉学に励んでいる。
しかし、法の番人としての冷静さはまだ持っておらず、どうしても甘さが出てしまう…

(五つ国歴555年)
第55代目ケフラー国王の青年。
前王の時よりも厳しく国をまとめている。
しかし、あまりにも厳し過ぎる為多くの国民は前王の時代を懐かしみ、再来を願っている。
厳しくしているのは理由があるのだが、ナルセス自体それを気にして…?

数ヶ月前から国立図書館へ通い、国民達の声を直接聞いている。
変装して。
図書館司書の娘に仄かに恋心を抱いている。
変装が変だが。
女神への願いは「ケルヴィン王時代と同じ平和」ようするに「現状維持」

≪ケルヴィン≫
第54代目ケフラー国王。
慈悲に溢れ、誰に対しても平等に温かく接する。
引っ込み思案で自分の意見を伝えるのが下手な為、一部では『愚王』と呼ばれている。
しかし、けして知王としての力がないわけではなく世界の知識全てを理解している…と言われるくらい天才の頭脳を持っている。
自分の意見を言えないのは、100手先まで見えてしまう頭脳のせい…かもしれない。
息子のナルセスはそんなケルヴィンにいつも呆れているが、本人は『ナルセスはしっかり者だなぁ～』と微笑ましく受け入れている。

54代目工王、エノとは親友の仲。
奥さんは気の強い女性。
ナルセスは母親似という事。


≪図書館の娘≫
国立図書館の司書をしている娘。
司書をしていた祖父の影響で自身も幼少時からよく図書館に通っていた。
そんなある日祖父の友人という一人の男性と出会った。
名はケルヴィン。
なんと知国ケフラーの国王だった。
彼は優しくそして教養もあり、少女はすぐに恋をしてしまった。

それから時は経ち、初恋の相手ケルヴィンが亡くなり、新王に変わるが納得はしていなかった。
ケルヴィン王は国民をよく見て国を良くしてくれた。
しかし、今の王はただ法で締めつけているだけだ。
……そんな愚痴を図書館に来ている青年に溢している…