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Esperanza Leon(完結)

レオとヒイラギは創国と武国を繋ぐ一本道を足早に歩いていた。
…否、ヒイラギが一方的に早歩きしている…レオはそれに合わせているだけのようだ。

「チクショウ、リーフの奴!ふざけやがって…てかなんであんな服着てんだよ!無駄に似合ってるのがマジムカつく!」
「(その言葉四回目…)」
「何が『お姫様抱っこしてくれたら許してあげる☆』だ?!てか、俺アイツに何もしてねぇし!!!………今日は」
「…今日は、か」
「煩い、黙れ、体中の毛引っこ抜いて街中に晒すぞヘタレライオン」

小さくボソっと呟いた言葉も聞き逃さず、ヒイラギはレオをジロリと睨みつけた。
『今日は』と言う事は、やはりヒイラギは昔の事を気にしているらしい…レオは視線を外して聞こえないように溜息を吐いた。


レオとヒイラギは無事?に創国を後にしていた。
ヒイラギはリーフの要望…『お姫様抱っこして』というよく分からない行為に仕方なく応えて、多少ゲッソリしているがレオの方は創国に来る前に比べ、幾分か元気になっていた。
ここしばらく武城に引き籠っていたので、久々の外出は気分転換になったようだ。
ヒイラギの厚意?に感謝しなければならない。

…まあ、娼婦館は別として…


「…ヒイラギ…お前はこのまま帰るのか?」
レオは歩みを緩めないヒイラギの背中に向かって聞いてみた。
レオは半分城に引きこもりだが、ヒイラギは反対に城に帰らず放蕩無頼である。
たまには帰って、家臣達を安心させねばならないのではないだろうか?とレオは考えた。

しかし、ヒイラギは軽く

「さぁな…」

と答えるのみだった──
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