Esperanza Leon(完結)
レオが「これ以上聞きても無意味だ」とばかりにフラフラと部屋から出ると、横にいつの間にかリザが立っていた。
――ずっと同じ部屋にいたのか…
レオは気付かなかったと言わんばかりに、軽く肩をすくめるとすぐに視線を外して歩き始めた。リザもそれに続く。
「…レオ様」
「今日から私が武国の国王らしいぞ」
「…はい…今日からレオ様が我らの主君です」
「ああ、そうだ。言葉では、表面では、私が主君だ」
「……」
「だが内心、多くの仲間を殺した私が王になるという事を…主君と認めるのを拒否しているんだろう?言葉にしなくても分かる…だから嘘は言わなくて良い…私は、王に相応しくないのだろう?」
リザは黙る。それと同時にレオも立ち止まり、黙る。
廊下に響き渡る機械音は二人を別つ壁のように様に、唸り声を止めない。
リザはほんの少し悲しそうな表情をした後、レオから目を逸らした。顔からは彼女の心は読み取れなかった。
「…リザ、私は」
レオは自分の手を見つめるが、すぐにリザへと視線を移した。
二人の視線は重ならない。レオの言葉がリザに届いているのかも分からない。
しかし、レオは続けた。
「…私は王位などいらない。王になどなりたくない。欲しいのなら、くれてやりたい…私は…ただ生きたいだけなんだ。死にたくない…殺されるのが怖い…生きたい…ただそれだけなんだ」
淡々と紡ぎながら、その言葉は叫んでいるように聞こえた。リザは思わず、レオへ視線を戻すと彼は窓の外のどんよりとした空を見つめていた。
虚ろな瞳は、その空同様に光なくただ曇っている。
「リザ」
「……」
「私は、生きてはいけない…死ななくてはいけない人間なんだろうか」
「…」
リザは言葉を詰まらせ、再び俯いた。
――ずっと同じ部屋にいたのか…
レオは気付かなかったと言わんばかりに、軽く肩をすくめるとすぐに視線を外して歩き始めた。リザもそれに続く。
「…レオ様」
「今日から私が武国の国王らしいぞ」
「…はい…今日からレオ様が我らの主君です」
「ああ、そうだ。言葉では、表面では、私が主君だ」
「……」
「だが内心、多くの仲間を殺した私が王になるという事を…主君と認めるのを拒否しているんだろう?言葉にしなくても分かる…だから嘘は言わなくて良い…私は、王に相応しくないのだろう?」
リザは黙る。それと同時にレオも立ち止まり、黙る。
廊下に響き渡る機械音は二人を別つ壁のように様に、唸り声を止めない。
リザはほんの少し悲しそうな表情をした後、レオから目を逸らした。顔からは彼女の心は読み取れなかった。
「…リザ、私は」
レオは自分の手を見つめるが、すぐにリザへと視線を移した。
二人の視線は重ならない。レオの言葉がリザに届いているのかも分からない。
しかし、レオは続けた。
「…私は王位などいらない。王になどなりたくない。欲しいのなら、くれてやりたい…私は…ただ生きたいだけなんだ。死にたくない…殺されるのが怖い…生きたい…ただそれだけなんだ」
淡々と紡ぎながら、その言葉は叫んでいるように聞こえた。リザは思わず、レオへ視線を戻すと彼は窓の外のどんよりとした空を見つめていた。
虚ろな瞳は、その空同様に光なくただ曇っている。
「リザ」
「……」
「私は、生きてはいけない…死ななくてはいけない人間なんだろうか」
「…」
リザは言葉を詰まらせ、再び俯いた。
