ハンター試験編
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「……次へ繋がるドアを開けよう」
「君、本当にすごいね。それって……いや、何でもない」
僅かながらの戦慄を放送から感じ取った。袋を脱いだ後、イルミから寄せられたのは若干の好奇が覗いているような無を湛えた瞳だった。ギタラクルフェイスだと色々な意味で見つめ合うのは遠慮したい。
おそらくそれに続くのは念能力だろう。確かに目の前でじゃんけん二十連勝を決めた人が居たら何か能力を使ったのだと勘繰りたくもなる……長姉様に成り代わったとはいえ、ここはハンターの世界。もしかしたらスキル諸々この世界仕様に変化している可能性も否定はできない。その場合は操作系になるのだろうか。
「カタカタカタ」
「(これは乗れのニュアンスだな)、お願いします」
百人を相手にした鬼事(という名の殺し合い)、そして脅威の二十連勝するまで進めませんじゃんけん。これ以上大きなものはないだろうと思ったけれど、それは正解だったらしい。いくつかの先ほどもあったようなトラップをいくつか潜り抜けた先にゴールがあった。その間何度か休憩を入れてくれたイルミ。舎弟になりたい(なりたくはない)
***
「やあ、ずいぶんと可愛い子を連れているね」
「カタカタカタ」
「ど、どうも……」
塔から降りるのに気を取られていて、その後のことを私は一切考えていなかった。精神的に一緒にいるのが楽なのは間違いなくメイン四人組で、ヒソカイルミはその対極。とりあえずイルミはこの十時間ほどで慣れたからいいものの……イルミは私ごとヒソカのところへ来てしまったし、詰みでしかない。
何を言いたいのかというと、私はヒソカとイルミがこの試験で群を抜いて早くに着くことを失念していたのだった。
「カタカタカタ」
「、ありがとうございました」
イルミは私を下ろしてくれた。しかしそれはヒソカの前。ここでは気配遮断なんて何の役にも立たない。元々隠れているのだったらまだしも、残念ながら目がばっちりと合ってしまっている。
コマンドb連打!
▽逃げられない!
「キミはゴン達とずっと一緒にいた子でしょ」
現実逃避もいいところな私の意識はヒソカによって強制的に引き戻された。話しかけられてしまっては無視できない。何度も作戦名は繰り返そう【いのちだいじに】
「えっ、と…、ご存じで?」
「勿論。ずっと見てたから」
「ひぇっ」
「怯えないでくれよ、興奮しちゃうじゃないか」
奇術師こあい。息を吐くようにセクハラ発言。若干涙目になってしまうのは否めない。何故初対面でこんなセクハラを受けないといけないのか。世界の理不尽に白目をむきたくなった。
「やめなよ。お前気持ち悪いんだから」
「ギタラクルさん……」
ヒソカにストレートな物言いをできるのはイルミクオリティだと思う。実力がない奴が言ったところできっとすぐに首ちょんぱだ。ヒソカは初登場にして、ぶつかって謝らなかっただけの人の腕を消し飛ばしてしまったのを私は知っている。触らぬヒソカに祟りなし。
「酷くないかい。それに随分と仲がいいみたいだ。妬けるなあ」
「えっと、」
「ステンノ。ヒソカなんかに関わらない方がいいよ。これは忠告」
イルミ。あなたがここに連れてきたんだぞ、とは言えない雰囲気だった。愛想笑いをすることしか私には残されていない。何故だかとても悲しくなった。メイン四人がここにたどり着いてくるまでに五十時間以上待たなくてはならない。いっそのことここはトイレだとか何とか言って(ちなみに長姉様はそういったことをする必要は一切ない)気配遮断で隅の方にいようとも思ったけれど……
「へえ、ステンノっていうんだ。とても良い響きの名前じゃないか」
ところで、二人ともどうせ暇だろう?一緒にトランプしないかい?
その一言で私は彼らと例の四人が戻ってくるまで行動を共にすることになってしまったのだった。(なお原作通りそれは数日もの間になったため、私に若干の耐性(何がとは言わない)ができたのは言うまでもない)
「君、本当にすごいね。それって……いや、何でもない」
僅かながらの戦慄を放送から感じ取った。袋を脱いだ後、イルミから寄せられたのは若干の好奇が覗いているような無を湛えた瞳だった。ギタラクルフェイスだと色々な意味で見つめ合うのは遠慮したい。
おそらくそれに続くのは念能力だろう。確かに目の前でじゃんけん二十連勝を決めた人が居たら何か能力を使ったのだと勘繰りたくもなる……長姉様に成り代わったとはいえ、ここはハンターの世界。もしかしたらスキル諸々この世界仕様に変化している可能性も否定はできない。その場合は操作系になるのだろうか。
「カタカタカタ」
「(これは乗れのニュアンスだな)、お願いします」
百人を相手にした鬼事(という名の殺し合い)、そして脅威の二十連勝するまで進めませんじゃんけん。これ以上大きなものはないだろうと思ったけれど、それは正解だったらしい。いくつかの先ほどもあったようなトラップをいくつか潜り抜けた先にゴールがあった。その間何度か休憩を入れてくれたイルミ。舎弟になりたい(なりたくはない)
***
「やあ、ずいぶんと可愛い子を連れているね」
「カタカタカタ」
「ど、どうも……」
塔から降りるのに気を取られていて、その後のことを私は一切考えていなかった。精神的に一緒にいるのが楽なのは間違いなくメイン四人組で、ヒソカイルミはその対極。とりあえずイルミはこの十時間ほどで慣れたからいいものの……イルミは私ごとヒソカのところへ来てしまったし、詰みでしかない。
何を言いたいのかというと、私はヒソカとイルミがこの試験で群を抜いて早くに着くことを失念していたのだった。
「カタカタカタ」
「、ありがとうございました」
イルミは私を下ろしてくれた。しかしそれはヒソカの前。ここでは気配遮断なんて何の役にも立たない。元々隠れているのだったらまだしも、残念ながら目がばっちりと合ってしまっている。
コマンドb連打!
▽逃げられない!
「キミはゴン達とずっと一緒にいた子でしょ」
現実逃避もいいところな私の意識はヒソカによって強制的に引き戻された。話しかけられてしまっては無視できない。何度も作戦名は繰り返そう【いのちだいじに】
「えっ、と…、ご存じで?」
「勿論。ずっと見てたから」
「ひぇっ」
「怯えないでくれよ、興奮しちゃうじゃないか」
奇術師こあい。息を吐くようにセクハラ発言。若干涙目になってしまうのは否めない。何故初対面でこんなセクハラを受けないといけないのか。世界の理不尽に白目をむきたくなった。
「やめなよ。お前気持ち悪いんだから」
「ギタラクルさん……」
ヒソカにストレートな物言いをできるのはイルミクオリティだと思う。実力がない奴が言ったところできっとすぐに首ちょんぱだ。ヒソカは初登場にして、ぶつかって謝らなかっただけの人の腕を消し飛ばしてしまったのを私は知っている。触らぬヒソカに祟りなし。
「酷くないかい。それに随分と仲がいいみたいだ。妬けるなあ」
「えっと、」
「ステンノ。ヒソカなんかに関わらない方がいいよ。これは忠告」
イルミ。あなたがここに連れてきたんだぞ、とは言えない雰囲気だった。愛想笑いをすることしか私には残されていない。何故だかとても悲しくなった。メイン四人がここにたどり着いてくるまでに五十時間以上待たなくてはならない。いっそのことここはトイレだとか何とか言って(ちなみに長姉様はそういったことをする必要は一切ない)気配遮断で隅の方にいようとも思ったけれど……
「へえ、ステンノっていうんだ。とても良い響きの名前じゃないか」
ところで、二人ともどうせ暇だろう?一緒にトランプしないかい?
その一言で私は彼らと例の四人が戻ってくるまで行動を共にすることになってしまったのだった。(なお原作通りそれは数日もの間になったため、私に若干の耐性(何がとは言わない)ができたのは言うまでもない)