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【拍手御礼SS】 ~こんな雨の日の午後~ 跡部景吾Ver.
しとしと降り続く・・・・。
今は梅雨。当然、外は雨。
今日は土曜日。当然、学校の授業は午前中なわけで・・・・・・・。
こんな日なら、絶対久しぶりに彼と一緒に帰れる!って意気揚揚と朝のHRが終わるのを待って、彼の教室へと足を運んだ。
「景吾!今日は一緒に帰ろっ!」
「無理だ」
「何でよ~?」
たった一言で、断られた私。
・・・・・・・これでも彼女か・・・・?
「今日は雨降ってるから、部活は休みのはずでしょ?」
「アーン?部活はなくても生徒会の仕事があんだよ」
「・・・・・・・そーなの?」
そっか・・・・・生徒会の仕事・・・・・景吾は生徒会長だもんね・・・・・仕方ないか・・・・。
でも、せっかく1週間ぶりに一緒に帰れるかと思ったのにな・・・・・残念。
「・・・・・・・そっか・・・・・仕方ないよね・・・・」
教室に来た時とは裏腹に教室を出た。
頭では分かってても、気持ちは納得してくれない。
そんな気持ちのまま迎えた放課後。机から窓の外を眺める。
やっぱり空は薄暗くて、土砂降りではないけど雨はしとしと降り続いている。
そうして外を眺めてる間に、教室は私一人だけ・・・・・・。
「帰ろう・・・・」
そう呟いて昇降口に向かった。
ああ、でも一緒に帰りたかったなぁ・・・・・。
「遅ぇよ」
俯いて歩いてた私。下駄箱で靴を取り出した時に上から降ってきた声。
顔を上げれば、下駄箱にもたれかかって私を見下ろす愛しい人の姿。
「・・・・・何で・・・?」
今日は一緒に帰れないって言ったじゃない?
どうしているの?
「書類に目を通すのと、発行物の最終確認だけだからな・・・・。家に持ち帰ってやることにしたんだよ」
そういう彼の手には、重そうな紙袋が一つ。
「・・・・・じゃ、一緒に帰れる?」
「だから、こうして待ってんだろうが」
「でも、書類たくさんあるよね?大丈夫?」
「アーン?お前もこれから家に来て手伝うんだよ」
ぶっきらぼうだけど何かちょっと照れてる?景吾・・・・顔赤くない?
当然のように言われて、私は満面の笑みで答えた。
「うん!」
それから、景吾の家に行って一緒に書類に目を通した。
たまにはこんな雨の日も良いよね?
だって、私はこうしてあなたの側にいられるだけでこんなに幸せな気分になっちゃうんだから。
≪おまけ≫
「さて、書類は片付いたし・・・そろそろ帰るよ・・・っきゃ!」
そう言って席を立とうとした私。でも腕をグイッと引っ張られ、気づけば景吾の腕の中。
「景吾・・・?」
「このまま帰すわけねぇだろうが。今夜は泊まってけ」
「・・・・うん」
そう言って赤くなる私に、景吾は笑みを浮かべて耳元で囁いた。
「今夜は寝かせねぇよ」
「///////」
さて、私の体力は持つでしょうか・・・・・・?
*** END ***