「彼女」が「彼」になった理由
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「おー、桜満開だ。綺麗…」
満開の桜を見上げながら歩く。
一際大きい満開の桜の木の下で立ち止まると、光に手を翳して見上げる。太陽の光を透過して、ピンク色の光が降り注ぐ。
「光がピンク…じゃないな、さくら色だ…」
何となく違和感を感じて、訂正してみる。
ここまで来たら、目的地は目の前。最後の確認の意味で制服の胸ポケットから小さい手鏡を取り出し、色んな角度から念入りにチェックした。
化粧はしてない。元々薄化粧だからそんなに代り映えはしないだろうけど、今日はスキンケアと光を拡散させる日焼け止めのみ。
顔は整形でもしない限り変わらないから仕方ないけど、まぁ、最近の男の子達って綺麗な子とか多いし、身近でも綺麗な男の人もいたから、特に気にしないことにした。
女顔だと言えば何も問題ない。
真新しい制服。新調したスニーカーは運動する事が目的で、全体的に底が厚く、身長を少しでも高く見せようと選んだもの。
三日前には腰まであった髪をバッサリ切った。横髪は少し長めに残した短めのショートカット。真っ黒だった色も今では濃いアッシュピンクになっている。
耳朶にはこれもまだ一昨日ことはに開けてもらったばかりのピアス。赤い石のファーストピアスだ。
本当はあの人みたいな、タッセルピアスをつけてみたかったけど、流石に無理だから、ことはに言われ諦めた。
襟元と袖口は緑色の学ラン。
この町で知らない人なんかいないって位有名な制服。
――――風鈴高校。
今日から私はそこの生徒になる。
「男」として。
手鏡を胸ポケットに仕舞い込んで、今日から多くの時間を過ごすであろう場所へ視線を向ける。
「よし、とにかく頑張ろ。まずは周りに馴染んで、何が何でも女だなんてばれない様にしないと…ね。」
決意を新たにするように握った拳に力を入れて、一歩ずつ踏み出す。
「あー…一兄ぃだけは、極力関わり持つのやめよ…」
ちょっと、いやかなり不安な事を改めて思い出し、少しだけ気分は落ち込みそうになりつつも、初めての世界に飛び込む高揚感でついつい口端は緩んでしまう。
久しぶりに味わうドキドキに真っすぐ落書きだらけの校門をくぐった。
短い階段上り正面玄関前まで行くと小さな看板が立てかけてあり、まだまだ何人かの生徒がその周りに集まっていた。それぞれが自分の名前を確認すると、校舎内へ入っていく。
クラス分けの名簿が書かれている。
自分の名前を探そうと一組から見ていくとすぐに見つけることが出来た。
そして自分の名前の近くにあの人の名前を見つけて小さくガッツポーズ。
「…よっしゃ!同じクラス」
第一関門突破。
風鈴高校は一年から三年までのクラスの縦分けで行動を共にする事が多い。
必然的に同じクラスの人間が一番近い存在となる。
あの人とお近付きになりたい「僕」には結構掛けだった。
やばい、最初からかなりテンション上がった。ウキウキ気分で指定された教室へと向かった。
教室まで着くと皆それぞれ顔見知りが多いからか、それぞれ小さいグループで集まって談笑している。
うーん、この中に入るのは…ちょっとだけ緊張。
なるべく目立たない様に後ろの入り口から教室内へ入る。皆の視線が集まる、それは間違いなく好奇の視線。
「ちっせぇー…小学生…?」
「ってか、この辺では見ない顔だよな?ってか、女…?」
わずかに聴こえてくる声に、心では多いに同意するけど…そりゃ、いくら学ラン着て、少し高いシューズ履いたって私の身長は160センチそこそこ。体形だって、一般女子より細い位かもしれない。おまけに頭はピンクで肌もどっちかっていうと白い方だと思うし。
でも、最初が肝心。チラッと目線を送ると、少しだけ声を低くして軽く睨みを利かす。
「全部聴こえてる…誰が、小学生で女だよ?確かに僕は女顔って自覚はあるけど喧嘩に顔も身長も関係ないだろ?」
瞬間的に静まり返る。
…あ、言い過ぎた?
「それに、僕そこそこ強いよ?そこら辺の奴には簡単に負けるつもりないし、な?」
ニッと笑って冗談ぽく言えば、少しだけ空気が和んだ。「言うねー」とか言いながら教室へ入るまでの雰囲気に戻り、小さく息を吐く。取りあえず良かった…そう思いながら窓際にある一番後ろの席に着く。軽く頬杖をつくと窓の外へ視線を送る。
「何見てるの?君、面白いねぇ。喧嘩に自信あるのかな?」
気配もなく突然声を掛けられた。ドクンと胸が跳ねる。ゆっくり声の方へ顔を上げるとにっこり笑った赤髪の男子が立っていた。
「うん、多分そこそこ強いかな?君より強いか?って訊かれると分かんないけどね。蘇枋 隼飛君。」
此方を品定めする瞳と目が合ったのも束の間、すぐにいつもの笑顔になると軽く首を傾げる。その動作で特徴的長めのタッセルピアスが肩口で揺れる。
「あれぇ、何で疑問形?僕の名前知ってるんだ?」
「それは、君は有名だから」
釣られたように口元だけに笑みを作るとじっと前に一度会った時とは変わらない彼の左側の瞳を見つめた。
優しいのに、優しいだけじゃない、何か不思議な色を称える瞳。
「そっか、じゃ、君の名前も教えてくれる?俺だけ知らないのは不公平だろ?」
「如月 悠」
「そっか、如月君だね。これから宜しく」
そう言って手を差し出された。
これって、握手?え、握って良いのかな?でも、握らないのもどうかと思うし…少し考えたがおずおずと手を差し出しもう少しで触れると思った瞬間、ギュッと握られた。ちょっと吃驚したけど、そのまま軽く握り返す。
「こっちこそ、よろし…」
「ねぇ、俺如月君と前にも会ったことある?」
「え?…どうだろう?」
何かを探るような、不思議そうな瞳に曖昧に返事を濁してしまった。
「んー、俺の勘違いかな?ごめんね。」
少し目を細めると、さっと手を放して手は背中の定位置へ。いつもの笑顔を見せた。
ガラッ!!
教室の前の扉が大きな音共に全開になる。
一瞬でクラス中の視線が集まる。
そこには頭が白と黒の堂々とした男の子と、居場所無さげなオレンジ髪の男の子が二人立っていた。
んー、あの子どっかで…そう思った時には、さっきまで私の隣に立っていたはずの蘇枋君がその子に話しかけてた。
「桜くん」
その名前にやっと思い出す。
そっか、彼が桜君かぁ。
そういや、面白い男の子が風鈴に入るって、ことはが言ってたっけ?入学前から、街を守ったって。
蘇枋君との会話を聴いてるだけでもなかなか喧嘩早いコみたい。それより蘇枋君って、あんなキャラなんだ…。
優しい顔と冷たい瞳…不思議な人だなーとか思いながらやり取りを傍観していた。
「てっぺんを取りにきたんだよ」
クラスみんなが注目する中で、はっきりとそう言い放った。その一言で静まり返った教室。
その後すぐに壊れた音と共に窓際で無残な姿になった机。
すぐに殴り合いの喧嘩なっている。あ、京太郎君だぁ。蘇芳君も言ってたけど、確かにその言葉はヤバいよね。
一兄ぃの事大好きだもんね、君は。そんな中、華麗に躱す桜君の身のこなしに驚いた。あ、この子も強い子だなぁ…将来楽しみな子だ。一兄ぃ、気に入りそうだ。
でもそろそろ止めないと、大変なことになりそうなんだけど。誰も止めないのかな?
この喧嘩止められそうな子って言ったら蘇枋君とか、窓際で懸垂ひたすらしてる子、後は…さっきから机腰掛けてひたすらスマホでゲームしているピンク髪の子…確か桐生三輝君だったかな。
中学の時からよく女の子達の話題に出てくるから、名前は知ってる。
綺麗な顔立ちで、優しい雰囲気…確かに女の子は放っておかないよね、うん。蘇枋君とはまた違った魅力がある。
あまりにじっと見過ぎたせいか、私の視線に気付いたらしい彼と目が合う。
あ、やばっ…と思ったけど後の祭り。先に口端を上げて、僅かに瞳を細めると彼は綺麗に笑った。
うわ、綺麗に笑う男の子だなー。一兄ぃとはまた笑顔の質が違う。一兄ぃの笑顔は安心するけど、桐生くんの笑顔はなんていうか…色っぽい…ってか艶っぽい。不覚にも見惚れてしまった私の顔は熱くて、少し赤くなってしまっているかもしれない。誤魔化すように笑うと視線を逸らした。
『あー、あー、あいうえお…諸君、入学おめでとーぅ!!』
突然始まった放送から聴こえてきた大声に思わず耳を塞いだ、一兄ぃ、煩いって。ホント苦情がくるレベルだ。
でも、そこから始まった一兄ぃの言葉に、皆の雰囲気が変わる。
強いて言えば不協和音の雑音だったのが、きちんとした和音に、凛とした空気に変わった。
皆が一兄ぃの言葉に耳を傾けて、そこには尊敬の念が見て取れる。
うん、そう、こういうトコだよね、やっぱり一兄ぃって凄いって思う。
放送が終わり一気に和んだ場の空気で、皆さっ来より打ち解けているのが分かった。
結構、このクラス良いんじゃないかな?
何か、うん、楽しみになってきた。
こうして、私、如月 万里の如月 悠としての高校生活はスタートした。
満開の桜を見上げながら歩く。
一際大きい満開の桜の木の下で立ち止まると、光に手を翳して見上げる。太陽の光を透過して、ピンク色の光が降り注ぐ。
「光がピンク…じゃないな、さくら色だ…」
何となく違和感を感じて、訂正してみる。
ここまで来たら、目的地は目の前。最後の確認の意味で制服の胸ポケットから小さい手鏡を取り出し、色んな角度から念入りにチェックした。
化粧はしてない。元々薄化粧だからそんなに代り映えはしないだろうけど、今日はスキンケアと光を拡散させる日焼け止めのみ。
顔は整形でもしない限り変わらないから仕方ないけど、まぁ、最近の男の子達って綺麗な子とか多いし、身近でも綺麗な男の人もいたから、特に気にしないことにした。
女顔だと言えば何も問題ない。
真新しい制服。新調したスニーカーは運動する事が目的で、全体的に底が厚く、身長を少しでも高く見せようと選んだもの。
三日前には腰まであった髪をバッサリ切った。横髪は少し長めに残した短めのショートカット。真っ黒だった色も今では濃いアッシュピンクになっている。
耳朶にはこれもまだ一昨日ことはに開けてもらったばかりのピアス。赤い石のファーストピアスだ。
本当はあの人みたいな、タッセルピアスをつけてみたかったけど、流石に無理だから、ことはに言われ諦めた。
襟元と袖口は緑色の学ラン。
この町で知らない人なんかいないって位有名な制服。
――――風鈴高校。
今日から私はそこの生徒になる。
「男」として。
手鏡を胸ポケットに仕舞い込んで、今日から多くの時間を過ごすであろう場所へ視線を向ける。
「よし、とにかく頑張ろ。まずは周りに馴染んで、何が何でも女だなんてばれない様にしないと…ね。」
決意を新たにするように握った拳に力を入れて、一歩ずつ踏み出す。
「あー…一兄ぃだけは、極力関わり持つのやめよ…」
ちょっと、いやかなり不安な事を改めて思い出し、少しだけ気分は落ち込みそうになりつつも、初めての世界に飛び込む高揚感でついつい口端は緩んでしまう。
久しぶりに味わうドキドキに真っすぐ落書きだらけの校門をくぐった。
短い階段上り正面玄関前まで行くと小さな看板が立てかけてあり、まだまだ何人かの生徒がその周りに集まっていた。それぞれが自分の名前を確認すると、校舎内へ入っていく。
クラス分けの名簿が書かれている。
自分の名前を探そうと一組から見ていくとすぐに見つけることが出来た。
そして自分の名前の近くにあの人の名前を見つけて小さくガッツポーズ。
「…よっしゃ!同じクラス」
第一関門突破。
風鈴高校は一年から三年までのクラスの縦分けで行動を共にする事が多い。
必然的に同じクラスの人間が一番近い存在となる。
あの人とお近付きになりたい「僕」には結構掛けだった。
やばい、最初からかなりテンション上がった。ウキウキ気分で指定された教室へと向かった。
教室まで着くと皆それぞれ顔見知りが多いからか、それぞれ小さいグループで集まって談笑している。
うーん、この中に入るのは…ちょっとだけ緊張。
なるべく目立たない様に後ろの入り口から教室内へ入る。皆の視線が集まる、それは間違いなく好奇の視線。
「ちっせぇー…小学生…?」
「ってか、この辺では見ない顔だよな?ってか、女…?」
わずかに聴こえてくる声に、心では多いに同意するけど…そりゃ、いくら学ラン着て、少し高いシューズ履いたって私の身長は160センチそこそこ。体形だって、一般女子より細い位かもしれない。おまけに頭はピンクで肌もどっちかっていうと白い方だと思うし。
でも、最初が肝心。チラッと目線を送ると、少しだけ声を低くして軽く睨みを利かす。
「全部聴こえてる…誰が、小学生で女だよ?確かに僕は女顔って自覚はあるけど喧嘩に顔も身長も関係ないだろ?」
瞬間的に静まり返る。
…あ、言い過ぎた?
「それに、僕そこそこ強いよ?そこら辺の奴には簡単に負けるつもりないし、な?」
ニッと笑って冗談ぽく言えば、少しだけ空気が和んだ。「言うねー」とか言いながら教室へ入るまでの雰囲気に戻り、小さく息を吐く。取りあえず良かった…そう思いながら窓際にある一番後ろの席に着く。軽く頬杖をつくと窓の外へ視線を送る。
「何見てるの?君、面白いねぇ。喧嘩に自信あるのかな?」
気配もなく突然声を掛けられた。ドクンと胸が跳ねる。ゆっくり声の方へ顔を上げるとにっこり笑った赤髪の男子が立っていた。
「うん、多分そこそこ強いかな?君より強いか?って訊かれると分かんないけどね。蘇枋 隼飛君。」
此方を品定めする瞳と目が合ったのも束の間、すぐにいつもの笑顔になると軽く首を傾げる。その動作で特徴的長めのタッセルピアスが肩口で揺れる。
「あれぇ、何で疑問形?僕の名前知ってるんだ?」
「それは、君は有名だから」
釣られたように口元だけに笑みを作るとじっと前に一度会った時とは変わらない彼の左側の瞳を見つめた。
優しいのに、優しいだけじゃない、何か不思議な色を称える瞳。
「そっか、じゃ、君の名前も教えてくれる?俺だけ知らないのは不公平だろ?」
「如月 悠」
「そっか、如月君だね。これから宜しく」
そう言って手を差し出された。
これって、握手?え、握って良いのかな?でも、握らないのもどうかと思うし…少し考えたがおずおずと手を差し出しもう少しで触れると思った瞬間、ギュッと握られた。ちょっと吃驚したけど、そのまま軽く握り返す。
「こっちこそ、よろし…」
「ねぇ、俺如月君と前にも会ったことある?」
「え?…どうだろう?」
何かを探るような、不思議そうな瞳に曖昧に返事を濁してしまった。
「んー、俺の勘違いかな?ごめんね。」
少し目を細めると、さっと手を放して手は背中の定位置へ。いつもの笑顔を見せた。
ガラッ!!
教室の前の扉が大きな音共に全開になる。
一瞬でクラス中の視線が集まる。
そこには頭が白と黒の堂々とした男の子と、居場所無さげなオレンジ髪の男の子が二人立っていた。
んー、あの子どっかで…そう思った時には、さっきまで私の隣に立っていたはずの蘇枋君がその子に話しかけてた。
「桜くん」
その名前にやっと思い出す。
そっか、彼が桜君かぁ。
そういや、面白い男の子が風鈴に入るって、ことはが言ってたっけ?入学前から、街を守ったって。
蘇枋君との会話を聴いてるだけでもなかなか喧嘩早いコみたい。それより蘇枋君って、あんなキャラなんだ…。
優しい顔と冷たい瞳…不思議な人だなーとか思いながらやり取りを傍観していた。
「てっぺんを取りにきたんだよ」
クラスみんなが注目する中で、はっきりとそう言い放った。その一言で静まり返った教室。
その後すぐに壊れた音と共に窓際で無残な姿になった机。
すぐに殴り合いの喧嘩なっている。あ、京太郎君だぁ。蘇芳君も言ってたけど、確かにその言葉はヤバいよね。
一兄ぃの事大好きだもんね、君は。そんな中、華麗に躱す桜君の身のこなしに驚いた。あ、この子も強い子だなぁ…将来楽しみな子だ。一兄ぃ、気に入りそうだ。
でもそろそろ止めないと、大変なことになりそうなんだけど。誰も止めないのかな?
この喧嘩止められそうな子って言ったら蘇枋君とか、窓際で懸垂ひたすらしてる子、後は…さっきから机腰掛けてひたすらスマホでゲームしているピンク髪の子…確か桐生三輝君だったかな。
中学の時からよく女の子達の話題に出てくるから、名前は知ってる。
綺麗な顔立ちで、優しい雰囲気…確かに女の子は放っておかないよね、うん。蘇枋君とはまた違った魅力がある。
あまりにじっと見過ぎたせいか、私の視線に気付いたらしい彼と目が合う。
あ、やばっ…と思ったけど後の祭り。先に口端を上げて、僅かに瞳を細めると彼は綺麗に笑った。
うわ、綺麗に笑う男の子だなー。一兄ぃとはまた笑顔の質が違う。一兄ぃの笑顔は安心するけど、桐生くんの笑顔はなんていうか…色っぽい…ってか艶っぽい。不覚にも見惚れてしまった私の顔は熱くて、少し赤くなってしまっているかもしれない。誤魔化すように笑うと視線を逸らした。
『あー、あー、あいうえお…諸君、入学おめでとーぅ!!』
突然始まった放送から聴こえてきた大声に思わず耳を塞いだ、一兄ぃ、煩いって。ホント苦情がくるレベルだ。
でも、そこから始まった一兄ぃの言葉に、皆の雰囲気が変わる。
強いて言えば不協和音の雑音だったのが、きちんとした和音に、凛とした空気に変わった。
皆が一兄ぃの言葉に耳を傾けて、そこには尊敬の念が見て取れる。
うん、そう、こういうトコだよね、やっぱり一兄ぃって凄いって思う。
放送が終わり一気に和んだ場の空気で、皆さっ来より打ち解けているのが分かった。
結構、このクラス良いんじゃないかな?
何か、うん、楽しみになってきた。
こうして、私、如月 万里の如月 悠としての高校生活はスタートした。
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